マットレスと布団、どちらが腰痛の人には適しているか?

マットレス・敷き布団

腰痛の人にとって、寝具はすごく重要になります。

寝ている時間というのは、一日のうちで4分の1とか3分の1とかあるわけですから、それも仕方ないと言えるでしょう。

特に重要になるのが、マットレスや布団です。

ではそもそも、腰痛の人というのは、マットレスで寝た方が良いのでしょうか?

それとも布団で寝た方が良いのでしょうか?



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布団のメリットは固いこと

布団には布団のメリットがあり、マットレスにはマットレスのメリットがあります。

まずはそんな布団のメリットから見ていきます。

布団のメリットはなんと言っても、固いことです。

布団自体はそれなりに柔らかいものもあるかもしれません。

しかし、布団がある程度柔らかろうが、最終的に下にしいてある畳やフローリングは固いです。

だから、結局寝心地として固いのです。

固いのは、腰に悪そうだと思う方もいるかもしれません。

でも、実はそれは間違いなのです。

固いのは、腰に悪いどころか腰に良いと言えます。

寝返りがすごく打ちやすい

固いということは、それだけ寝返りが打ちやすいということになります。

寝ている時に寝返りを打つためには、回転するための力が必要になります。

ではその力はどうやって生み出すでしょうか?

それは多くの場合で反発力です。

つまり、地面を押す力を利用して回転するわけなのです。

では、やわらかいマットレスの上で寝ていたらどうなるでしょうか?

回転しようとして加えた力も、全てマットレスに吸収されてしまい、全然回転できなくなってしまいます。

そうして寝返りができなくなるのです。

寝返りができなくなると、身体の筋肉はどんどん縮こまっていきます。

身体の筋肉が縮こまっていくと、次第に血液の巡りも悪くなっていくでしょう。

そうして、腰痛が悪化していってしまうのです。

布団で寝ていれば、寝返りができないせいで腰痛が悪化してしまうということはまずないでしょう。

その点は安心できます。



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布団のデメリットはその取り扱いにある

では逆に、布団のデメリットはどこにあるでしょうか?

布団のデメリットはすごくわかりやすいです。

なぜなら、マットレスと違い布団は頻繁に動かさないとならないことが明白だからです。

マットレスの場合は、足がついているので、別にそこから動かす必要はありません。

しかし布団の場合は、一度寝たら、その都度布団を畳んだりしないとなりません。

そうしないと万年床となってしまい、カビなどを生やしてしまう原因になります。

そんな環境では不衛生になりますから、布団は畳まないとなりません。

たたむだけではなく、頻繁に干す必要もあるでしょう。

でも考えてみてください。

たたむ際にも干す際にも、かなり前かがみになったり、持ち上げる際に腰を反ったり、腰にかなり負担がかかりそうなポーズをとらないとならなくなります。

ということは、当然それだけ腰痛を悪化させてしまう可能性があるということになるでしょう。

それが、布団のデメリットなのです。

やってくれる人がいるなら問題ない

ただこのデメリットに関しては、抜け道もあります。

それが、誰かにやってもらうという方法です。

たとえば家族がいるであれば、家族にやってもらえば問題なくなるでしょう。

腰痛であることをきちんと説明して、それをやってもらう代わりに自分が出来ることで自分の能力を提供するといえば、家族もやってくれるでしょう。

だからこのデメリットは、一人暮らしで誰もソレをやってくれない人にのみふりかかるデメリットになります。

マットレスは寝る姿勢につく時に楽

マットレスのメリットは、まず寝る姿勢につく時に楽だということが挙げられます。

マットレスというのは、それなりの高さのところにあるものです。

その高さは人それぞれでしょうが、多くの場合で膝位の高さになるでしょう。

それだけ高いところにあるわけですから、寝る姿勢に入る時にもいちいち深くしゃがみこまなくて良くなります。

ということはそれだけ腰にかかる負担も少ないのです。

眠るための姿勢につく度に腰に負担がかかるというのは、良くありませんから、マットレスのこのメリットは、腰痛の人にとってはまずまず大きいメリットと言えるでしょう。

上手く体重を分散できるものもある

布団の場合は、基本的には身体はまっすぐにしかならないと言えるでしょう。

しかし、マットレスの場合は、スプリングが入っていたり、色々な工夫が凝らされているので、寝ている時の寝姿勢もいろいろな姿勢になります。

中には、上手く体重を分散できる姿勢で寝れるようなマットレスもあります。

上手く体重を分散することが出来たら、当然その分だけ腰への負担は軽くなるわけですから、そうして腰痛が改善されていくこともあるでしょう。

またそういう物であれば、腰痛の弱点であった寝返りがしづらいという弱点も、きちんと埋めてくれるはずです。

上手く体重を分散するためにはある程度の固さが必要になりますから、そういうマットレスはある程度固いはずなのです。

ということは押した時にしっかりと反発してくれて、上手く回転することが出来るようになるでしょう。

体重も上手く分散できて、かつしっかりと寝返りも出来るのですから、そういう物は腰痛の人にはかなりあっていると言えるでしょう。

布団とマットレスの二つがあったら、おすすめできるのはマットレスだと言っても良いのではないでしょうか?

落ちないように無意識に寝返りを止めるかもしれない

では、そんなマットレスの弱点はどこにあるでしょうか?

マットレスのデメリットは、その高さにあります。

髙さは、メリットでもあったのですが、実はデメリットにもなりえるものなのです。

なぜなら、高いところで寝るということはそこから落ちてしまう可能性があるということになりますから。

そこから落ちてしまう可能性があるということは、当然寝ている間も無意識にそれを警戒することとなるでしょう。

だから、寝ている間に、無意識に寝返りをすることをためらってしまう可能性があるのです。

寝返りをする事をためらってしまったら、当然ながら筋肉は縮こまっていき、血流が悪くなり、腰痛がひどくなっていきます。

慣れている人なら問題ないが…

ただこのデメリットも布団同様に、デメリットになる人と特別問題ない人がいたりします。

デメリットになるのは、マットレスの高さに慣れていないひとです。

つまり、今までは布団で寝ていたけど、腰痛の人にはマットレスがおすすめと言われたからマットレスにしてみようと思った人です。

慣れていない人はどうしても無意識に寝返りをとめてしまいがちになるでしょう。

しかし逆に言えば、慣れている人であればどうということはありません。

だから今までマットレスで寝ていたような人であれば、これはデメリットにはならないでしょう。

また、慣れてしまえばどうということでもないということは、最初はこれがデメリットになるかもしれませんが、次第に克服できる可能性は高いということになります。

そういうこともあるので、やはり腰痛の人にはマットレスの方がおすすめです。

まとめ

布団ももちろん悪くはないです。

しかしやはりマットレスで眠ることの方が腰痛の人には合っていると言えるでしょう。

もし今まで布団で寝ていたというのであれば、これからはマットレスで眠ることも視野に入れてみてください。

長年腰痛に悩まされていたという方でも、寝具を変えるだけであっさりとそれが改善したということもありますから。