マットレスの厚さを選ぶときのコツは?注目したい4つのポイント

マットレス・敷き布団

マットレスを買うときは、厚さの選び方で迷ってしまうことがあります。

ひとくちにマットレスといっても、いろいろな厚さがあるため、すぐには決めることができず、悩んでしまうのです。

そんなときは、ポイントを押さえた選び方をしてください。

失敗しないためのポイントをしっかりチェックしておけば、ベストなマットレスを見つけ出すことができます。



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用途に合わせる

マットレスの厚さ選びでは、まず使い方をはっきりさせておくことが大切です。

その基本がぐらついていると、どれくらいの厚さが必要なのか、わからなくなってしまいます。

例えば、3cmくらいの厚さしかないマットレスだと、1枚だけ敷いたところで、快適に眠ることはできません。

厚さが足りなすぎるために、硬い場所で寝ているのと変わらない状態になってしまうのです。

そのような薄いマットレスは、他の寝具の体圧分散効果を増すために重ねて使うのが一般的であり、単体で使うには向いていません。

また、15cmや20cmといった厚さがあるものは、ベッドだけでなく、床に敷いても快適に使うことができます。

このように、マットレスの厚さを決めるときは、「どのように使うか」ということが重要なポイントになります。

漠然と見比べるのではなく、目的に合った厚さになっているか見極めるようにすると、最適なものを購入できるのです。

ベッドの上で使う

ベッドに敷いて使いたいときは、厚さが10cm以上あるものを探してください。

10cm以上のものはベッドマットレスであり、ベッドで使うにはぴったりな厚さになっています。

ただし、厚いということは、それだけ重量もあるということなので、動かすことを考えるなら、むやみに厚いものを選ぶべきではありません。

マットレスの凹みを抑えたいときは、同じ部分だけに負荷をかけないことが大切なので、裏表を入れ替えるなどのローテーションを行う必要がありますが、厚くて重いマットレスだと、そうした作業が難しくなってしまいます。

スプリングが入った厚さ20cmのマットレスなどは、15kg以上の重さになることもあり、動かしながら使いたいときは、不便に感じてしまうのです。

マットレスの劣化を遅らせるような使い方がしたいなら、せいぜい15cmくらいにとどめておくようにしましょう。

適度な厚さで重すぎないものにしておけば、ときどき敷き方を変える作業も苦にならないので、長持ちさせることができます。

また、サイズはよく見るようにしてください。

ベッドフレームに合っていないようだと、せっかく購入しても、うまく使えないことがあります。

単にシングルやダブルで判断するのではなく、必ず数字を確認し、間違いのないサイズを選びましょう。

床に敷いて使う

マットレスを床に敷くときも、10cm以上の厚さがある点は外さないようにしてください。

硬い床に敷くのであれば、体をしっかりと受け止めてくれるような厚さは必ず必要になります。

ただし、ベッドの場合と同じく、ただ厚ければよいわけではありません。

床の硬さによるデメリットを防ぐためであっても、厚すぎるものは動かしにくく、扱いに困ってしまうことがあるので、15cm以上のものは慎重に選ぶべきです。

また、コンパクトにまとめて収納できるタイプにも注意してください。

場所を取らないことは優れた特徴ですが、そのようなタイプは薄いものが多く、10cm以下になっているものもあります。

あまり薄いものは耐久性も低いため、へたりを防いで長く使うことを優先したいなら、厚さのチェックはしっかり行いましょう。

他のマットレスの上で使う

ベッドや床ではなく、他のマットレスの上に敷き、マットレストッパーのような使い方をするのであれば、厚さはそれほど重要ではありません。

厚すぎるものを重ねると無駄に高くなってしまうので、なるべく薄いものを選んでおくべきです。

とはいえ、あまり薄すぎるものだと、重ねた効果をあまり感じられないこともあります。

3cm程度のマットレスだと、少し厚めの敷きパッドくらいの効果しかなく、物足りなく感じる可能性があります。

そのため、より確実に効果を得るためには、4cm以上のものがおすすめです。

4cmか5cmくらいのものだと、マットレスを重ねたことによる変化を感じやすくなります。



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底つき感をチェックする

マットレスの厚さを選ぶときは、底つき感を目安にする方法もおすすめです。

数字を見てもいまいちピンとこないようなら、底につく感覚がないものを選ぶようにしてください。

体を預けたときに底についてしまうようだと、硬さによる不快感のために、気持ちよく眠れなくなってしまいます。

快適に眠るためには、体が浮いた状態でしっかりと支えてくれるようなマットレスを使うべきです。

底につかない状態をキープできるものなら、寝苦しくなるようなことはありません。

用途をはっきりさせて大まかな厚さを見定め、なおかつ底つき感の有無もしっかりチェックしておけば、失敗を防ぐことができます。

反発力に注意

マットレスには、高反発のものと低反発のものがあります。

底つき感のないものを選ぶなら、低反発のマットレスには十分注意してください。

低反発のものは、跳ね返す力が弱いため、体が沈んでから形が元に戻るまでのスピードが遅くなります。

そのような沈みやすいマットレスを使っていると、底につきやすくなってしまうのです。

もし低反発のものを使いたいなら、厚さは12cm以上にしておいてください。

なるべく厚めのものを選んでおくと、反発力が弱くてもデメリットは回避できます。

一方、高反発マットレスの場合は、10cmくらいの厚さでも、底つき感はほとんどありません。

高反発のものは跳ね返す力が強く、体をすぐに押し返してくれるため、よほど薄いものでなければ、底についたりはしないのです。

底つきを確実に防ぐなら、低反発よりも高反発の方を選んでおきましょう。

寝起きのしやすさを考える

マットレスの厚さは、寝起きのしやすさにも影響してくるので、その点もしっかり考慮して選んでください。

例えば、厚すぎるマットレスは、あまりにも高くなりすぎてしまい、ベッドから足を出して座ったとき、つま先が床に届かなくなることがあります。

そのようなマットレスは、とても使いにくいものです。

寝心地をよくしたり底つき感を防いだりするには、なるべく厚い方が適していますが、高くなりすぎるようなら、そのマットレスは合っていないことになります。

スムーズに寝起きできるものを選び、余計なストレスを防いでいきましょう。

柔らかすぎるものは避ける

マットレスの厚さを選ぶときは、柔らかさもチェックするべきです。

厚いマットレスは、フワフワとした柔らかさを売りにしたものがあり、気持ちよく眠りたいときは、とても魅力的に感じるものです。

確かに、柔らかいものは、体を包み込んでくれるような気持ちよさがありますが、あまり度が過ぎると体を痛めてしまいます。

柔らかすぎるものは、体が深く沈んでしまい、常に曲がった姿勢で眠ることになってしまうからです。

そんな状態で一晩過ごしていると、腰痛になってしまいます。

厚いマットレスを選ぶときは、柔らかさばかりを優先するのではなく、反発力などもしっかり確認してください。

柔らかさもある程度は必要ですが、沈みすぎないくらいの適度な柔らかさにしておけば、体に負担をかけることなく、ぐっすりと眠れるようになります。

まとめ

マットレスの厚さはいろいろあるので、なんとなく選ぼうとしても、どれがよいのかわからず、いつまでも決められないことがあります。

あまりに迷ってしまうようだと、適度に決めてしまうこともありますが、そんな選び方をすると、合わないマットレスを引き当ててしまい、あとから後悔することもあるのです。

ちょうどよい厚さのものを購入するためには、ここで紹介したポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。