会社のオフィスチェアと自宅のデスクチェア 腰痛の感じ方の違いは椅子にある

椅子

ハーマンミラー アーロンチェア リマスタード ポスチャーフィットSL グラファイト Bサイズ AER1B23DW ALP G1 G1 G1 BB BK 23103 -

腰痛の約80%は原因不明という事だそうです。

年を重ねると共に、わけわからない突然の腰痛に悩まされるようになってきました。

例えて言うなら、夜眠っている間に“セミプロのような学生の柔道選手に技をかけられていたような”猛烈な痛みです。

同じ格闘技の技でも、プロならこのような変な痛みは出ない筈、と勝手に妄想してしまうほどの痛みは、1~2ヵ月もの間鎮痛剤が手放せません。

整形外科へ行っても特に骨には異常がなく、年に2回ほどある腰痛の危機に椅子との関係を含めて色々な原因を探りました。



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腰痛の原因の一つとして「椅子」の存在

 数ある腰痛の原因の一つには、普段使用している「椅子」の存在があります。

会社で座るオフィスチェアや自宅のパソコンチェア、デスクチェア等です。

腰痛持ちが会社より自宅の椅子の方が腰に良くないと感じがち

腰痛持ちの人の椅子に関する感想として、会社より自宅で使用している椅子の方が腰痛を強く感じるという共通点があります。

腰痛持ちの人は腰が痛くなった際、1日のほとんどを過ごしている会社のオフィスチェアより、自宅で使用している椅子の方で危機感を感じることが多いようです。

どうして会社のオフィスチェアの方が腰痛を感じにくいのでしょうか。

会社のオフィスチェアで腰痛を感じにくい理由

腰痛に悩む人の多くが、会社のオフィスチェアでは何とか我慢できる腰痛が、自宅の椅子では耐えがたいという経験があります。

その理由には、業務用のオフィス用品は、椅子ばかりでなく棚なども含め、価格が高めで頑丈にできている商品が多いということがあげられます。

錆びにくくて埃もたまりにくい、耐久性が高く長時間・長期間の使用を目的とした見た目より品質が良い製品が多いためです。

オフィスチェアにも安価な物がありますが、ある程度の品質が認められる椅子1脚の価格は、お洒落なカジュアルチェアよりずっと値が張ります。

その反面、自宅で使用している椅子の多くは、デスクを購入する際のセット品としてついてきた物が多く、はじめから安定感に欠けた物や、健康な状態ではあまり気にならない程度に支柱が不安定でグラグラするものなど、ひとたび腰痛が起きた腰には、まるで崩れた卵の上に座っているかのような危機感や不安感へと座り心地が変わるような物があります。



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自宅の椅子が不安定に感じる2つのパターン

 自宅で使用している椅子は、お勤めの人であれば帰宅後や就寝前、休日等に使用しますが、学生や主婦であれば、終日座るという日もあります。

弱っている腰には短時間でも、問題のない腰でも長時間であれば、不安定な椅子の問題が腰に与える影響は大きくなります。

人によって体格も違えば座っている時間や姿勢も変わってくるため一概には言えないものの、椅子の支柱がグラつくような不安定なタイプは、かなり腰に良くありません。

また、椅子に問題があるだけでなく、座る人の姿勢や椅子を置く環境にも左右されます。

椅子に問題がある場合の代表的なパターン

  • 机を購入した際についてきたセット品で、造りが雑で安定していない。
  • 学習机の備品であったが、成長した体に合わせて高さを上げたため、支柱がぐらつきぎみ。
  • 古い椅子のタイプで、脚の土台が4本しかなく安定感に欠ける。
  • カジュアルチェアのため、基本的に見た目重視で安定感が元々ない。
  • 背もたれが長く、後ろ側に背筋が伸ばせない、または逆に背もたれが低く、疲労時に変な姿勢で休んでしまう。
  • フローリング床で脚のローラーが動きやすい。
  • 肘かけがついておらず、腕を休ませるために不自然な姿勢を取りがち。

椅子に座る人に問題がある場合のパターン

  • 椅子の上で眠ってしまう時の姿勢の悪さ。
  • フローリングの床が滑るため、つま先立ちや足を組んで片足で抑えているような姿勢。
  • 肘かけがないため、腕を休ませるために背もたれや机の上に置くなど体をねじるような姿勢を取っている。
  • 肘かけの位置が高く机にあたるため、体を深く机の下側に入れられず前傾姿勢でいる。

腰痛持ちにおすすめな椅子4種

 ネットで検索してみると、腰痛の悩みを持つ人の椅子捜しに関する話がいくつか見つかります。

いずれも腰のために大枚はたいて椅子を購入するに至る神気迫る内容です。

どのような痛みでも大変ですが、腰痛も辛いものです。

腰痛持ちならば同感できる、おすすめの椅子のいくつかをご紹介いたします。

No.1 ハーマンミラー(HermanMiller):アーロンチェア

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ハーマンミラーは、アメリカの世界的に有名な家具メーカー、特にアーロンチェアと呼ばれる人間工学に基づいて造られたワークチェアが代表的です。

一口にアーロンチェアといっても様々なタイプがあり価格も同様ですが、基本的に椅子としてかなり高額です。

長年使用して期待を裏切らない確かな製品のため、腰痛持ちには一番におすすめできる椅子です。

中古でもかなり良い品であるとの評判です。

NO.2 エルゴヒューマン(Ergohuman):オフィスチェア

Ergohuman オフィスチェア エンジョイ ロータイプ EJ-LAM BL (KM-15)

エルゴノミクス(人間工学)に基づき、医学的な視点から設計された日本のオフィスチェアブランドです。

他のインテリアメーカーに比べて価格が安い理由は、社長自らデザインしているためということです。

アーロンチェアが価格的に無理という人が選ぶことが多く、評判の良い椅子です。

No.3 コクヨやサンワダイレクトのオフィスチェア

サンワダイレクト オフィスチェア アームレスト 跳ね上げ式 ロッキング PCチェア ブラック 150-SNC116

昔から事務用品やパソコン用品で有名なメーカーであるコクヨやサンワダイレクトの椅子は、ハーマンミラーやエルゴヒューマンが高価(10万以上)に感じ、重量も重い(20kg~)という人におすすめです。

価格も2~3万円の気軽なものから、8~10万円の本格的なものまであります。

No.4 ダイニングチェアの椅子

【飛騨産業】腰にやさしい椅子 骨盤サポートノーマルタイプ(節あり・ロータイプ) ナラ材

ここまで本格的なオフィスチェアの紹介をしてきたため驚かれてしまいそうですが、座面から4本の脚がしっかり床面で支えるダイニングチェアの椅子はかなり安定感があり、腰痛でおかしくなった腰に良かったりします。

座面を支柱1本で支える椅子は、高価な物であれば問題ありませんが、たいていの場合左右・上下に体重をかけるとブレます。

腰痛の原因や具合にもよりますが、そうした揺れがないダイニングチェアの椅子はとても安定しており、弱った腰にはピッタリです。

突然の腰痛時の対処用の椅子として有効なうえ、新しく椅子を購入するまでに時間がかかる場合のつなぎにもなります。

ダイニングチェアではちょっと、と言う人には、腰に優しい椅子として「飛騨産業の椅子」の形が座り心地をイメージしやすいと思われます。

腰痛に優しい椅子の条件

 椅子は、悪ければ腰痛の原因にもなりますが、良い物であれば弱りかけた腰の負担を軽減させてもくれます。

腰痛に優しい椅子の条件はいくつかあります。

座面が安定している

座面が支柱に対して体重がかかった際に、左右や上下に動くのは弱った腰に負担がかかります。

振動や衝動に強いタイプのほうが腰が安定します。

背もたれが短め

首の上まで覆うような長い背もたれは椅子の上で眠りやすく仮眠を取る際に便利ですが、歪んだ姿勢で休んでいたりして姿勢が悪くなることや、時に背筋を大きくそらして伸ばしにくいという欠点もあります。

素材によっては蒸れる場合があります。

肘置きがついている

肘置きがあると腕の負担が軽くなり、良い姿勢も取りやすくなります。

まとめ

腰痛と椅子との関係は、睡眠とベッドの関係に似ています。

会社の仕事中を快適に過ごしたいけれども、それ以上に自宅で楽に過ごしたいものです。

より良い腰の状態を保ったり痛めた腰の負担を軽減するなど、腰痛持ちの椅子にかける期待は大きいもので、時に張り切って凄い高価な椅子を購入したくなります。

しかし、置き場所や自分の体力を考えずに置くと、案外持て余してしまうかもしれません。

腰の具合によっては、リーズナブルな物やナチュラルな物の方が合うかもしれません。






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