屈伸すると音がする膝痛!タナ障害の症状や予防法について

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膝に痛みが起こる障害の種類の一つに「タナ障害」という症状があります。

タナ障害と聞いても、どのような症状なのか理解できないという方は多いかと思います。

普段の生活の中であまり聞くことのない症状なので、知らなくても仕方ありません。

それでは、タナ障害とはどのような障害なのでしょうか?

ここでは、膝痛の原因の一つとなっているタナ障害について解説していくので、興味のある方はぜひご覧ください。



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タナ障害ってどのような障害?

タナとは?

膝関節には関節腔というスペースがあり、そのスペースは「滑膜ヒダ」で仕切られています。

滑膜ヒダは、大腿骨(太腿の骨)と膝蓋骨(膝のお皿)の間から棚のように存在しているため、「タナ」といわれています。

滑膜ヒダであるタナは、母体の中にいる胎児の時、一時的に出来る組織になります。

タナは、胎児の中の関節包が作られる際に作られる組織になりますが、タナが残らない人もいます。

日本人の半数は、タナが残っていないといわれています。

タナは何の働きもしていないで、ただ存在しているだけになります。

そのため、取り除いても何の問題もない組織となります。

タナ障害とは?

タナ障害とは、主にスポーツでの膝の曲げ伸ばしで、タナが膝蓋骨と大腿骨の間に挟まったり、強い刺激を受けたりすることによってタナが炎症を起こす障害になります。

タナが炎症を起こすと、腫れたり痛みを感じたりしてしまいます。

膝を屈伸することの多いスポーツや、膝を打ちつける可能性のあるスポーツで起こりやすい障害になります。

タナが大きい人は、膝に疲労が蓄積している状態で膝を強く打ちつけると、タナ障害を起こしやすくなります。

また、疲労の蓄積やストレッチが足りないことにより太腿の筋肉が硬くなっていると、膝蓋骨が強く引っ張られる感じになるため、タナ障害が起こりやすくなります。

タナ障害になる人は男性よりも女性の方が多く、10代から20代に多く見られる障害になります。

タナ障害を起こしやすいスポーツは、バスケットボール・サッカー・野球・バレーボール・ハンドボール・陸上競技などになります。

タナ(滑膜ヒダ)のタイプ

タナは、大きさや形によってA~Dのタイプに分けられています。

A型は、太く長い形状(索状)になっており、少し盛り上がっているタナになります。

B型は、膜のような形状(膜状)をしており、幅が狭くなっています。

C型は、膝関節内の大腿骨に被さっているような感じになっており、厚みがあり幅が広くなっています。

D型は、タナに穴が空き、遊離縁の一部が太く長い形状(索状)になっています。

A~D型の中で、C型とD型は炎症を起こしやすく、A型とB型の人がタナ障害を起こすことは非常に少なくなっています。



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タナ障害だと思われる症状

膝に痛みが起こっても、自分でタナ障害だと診断することは難しいことだと思います。

そこで、今からタナ障害だと思われる症状について解説していきます。

今から説明する症状が当てはまる方は、タナ障害の可能性があるので、膝に痛みがある方は参考にしてください。

タナ障害だと思われる症状はいくつかあります。

まず一つ目は、スポーツをしている時など膝を曲げる動作をする際、膝蓋骨(膝のお皿)の内側が痛み、ひっかかるような感じがする場合になります。

二つ目は、スポーツでの屈伸運動や、椅子から立つ時などに「コキッ」や「パキン」や「ボキッ」などのような音がして、膝に違和感がある場合になります。

そして、三つ目は、膝周辺が重苦しい感じがしたり、膝の内側を押した時に痛みを感じたりする場合になります。

これらの症状が見られる場合は、タナ障害を起こしている可能性が高いと言えます。

タナ障害の初期は、膝を曲げ伸ばしすると痛みを感じますが、そのまま治療をせずに放っておくと安静にしている時でも痛みを感じるようになります。

タナ障害の治療法

タナ障害はスポーツで膝を酷使しすぎることが主な原因となるため、症状が軽い初期段階であれば、原因となっているスポーツを控え、安静にすることによって自然と回復していきます。

また、炎症を抑えるためにアイシングをしたり、湿布をしたり、脚のストレッチをすることにより、回復を早めることが可能となります。

これらのことをすることによって、初期段階のタナ障害は二ヶ月ほどで治ることが見込めます。

ですが、保存的療法では良くならないくらい症状が重度の場合は、手術療法も検討されます。

その手術とは、膝関節内に内視鏡を挿入して行う「関節鏡視下手術(かんせつきょうしかしゅじゅつ)」になります。

タナ障害を起こしているのに、適切な治療をしないで無理して膝を動かしていると、タナは硬く大きくなり、膝にある組織にダメージを与えてしまうかもしれません。

そうならないように、初期段階でしっかり治療を行いましょう。

タナ障害の予防法について

膝周辺の筋肉トレーニングやストレッチをすること

太腿などの膝周辺の筋肉は膝に大きく関わっており、その筋肉を鍛えたり柔軟にしたりすることによってタナが起こす摩擦が小さくなり、炎症が起こりにくくなります。

そして、筋肉トレーニングやストレッチによって脚の血行が良くなり、冷えることによる炎症が起こりにくくなります。

そのため、タナ障害の予防に、脚の筋肉トレーニングやストレッチなどをすることをおすすめします。

トレーニング後にクールダウンをすること

タナ障害などのスポーツでの怪我は、疲労の蓄積が原因になる場合があります。

そのため、なるべく疲労を蓄積させないことがタナ障害の予防に繋がります。

疲労回復を促す方法の一つは、トレーニング後のクールダウンをしっかり行うことです。

クールダウンをしっかりと行うことにより疲労回復を早め、タナ障害などのスポーツ障害を予防することに繋がるので、面倒でもクールダウンはしっかりと行うようにしましょう。

また、怪我を予防するには、トレーニング前にウォーミングアップをしっかり行うことも大切になります。

入浴すること

湯船に浸かることは、疲労の回復を促す効果が期待できます。

そのため、タナ障害の予防として、湯船に浸かることをおすすめします。

お湯の温度は、ぬるめの37~39度がおすすめで、ぬるめのお湯に浸かることによって、比較的長い時間入浴でき、体の芯から温まることができます。

また、ぬるめのお湯は体へかかる負担が少なく、リラックス効果が高まります。

その際、半身浴にすると、さらに体への負担が少なくすることが可能となります。

膝の冷えは膝痛を悪化させる原因にもなるので、入浴やサポーターなどで温めると良いでしょう。

栄養バランスのとれた食事をすること

人間の身体は食べ物の栄養素から作られているため、トレーニングだけ行っても栄養バランスのとれた食事をしないと筋肉は強くなりません。

しっかりと栄養を摂らないと筋肉の質は低下してしまい、タナ障害などのスポーツ障害が起こりやすくなります。

そのため、タンパク質や炭水化物、ビタミン類やミネラル類などバランス良くしっかりと摂ることが大切になります。

まとめ

以上、膝痛の原因となるタナ障害について解説してきましたが、タナ障害の症状を理解できましたか?

もし、理解できなかったら私の力不足です。

タナ障害の予防には、スポーツの練習を定期的に休むことも必要になります。

トレーニングで疲労が蓄積していくとタナ障害の原因になることもあるので、疲労が蓄積していると感じたら休養するようにしましょう。






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