椅子に座るのは楽なはずなのに腰痛が起きる?その仕組みと打開策は?

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椅子に長時間座っていたら、立った時に腰が痛くなったと言う経験は、多くの人が味わっていることでしょう。

腰が痛いと言うだけでなく、固まったと言う感じでもありますね。

座っていて楽だったはずなのに、一体何で腰痛が起きるのかと不思議に思っていませんか。

実は椅子に座ると言う事、結構負担が大きい姿勢でもあるのです。



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身体はリラックスするほどに重く

赤ちゃんを抱いたことのある人はお解りでしょうが、起きている赤ちゃんが眠った途端、いきなり重く感じたと言う事はありませんか。

生き物の場合起きている時は、たとえそれが自立できない赤ちゃんでも、筋肉が緊張しているので抱いている人に軽く感じられるのです。

バレエやフィギュアスケートで、男性が女性をリフトするのを見たこともありますね。

どんなに細い女性でも、40キロはあるはずです。

40キロの米袋もしくはペットボトルを、持ち上げつつ氷の上を滑るのは、かなり大変でしょう。

しかし40キロの体重の女性でも、筋肉が働いていれば持ち上げている男性への負担は減ります。

これほどに、働いている筋肉と言うのは大きく負担を減らしてくれているわけです。

つまり、脱力している時には逆に、自分の身体も重く感じることになります。

だらんと力を抜いて寝転がれば、床に接触している背中の部分は段々痛くなってきますね。

でも床の上で大きく背伸びをすれば、接触している部分は少なくなり、痛みも軽減されます。

リラックスは大事なものですが、場合によっては負担を与えることもあると言う事です。



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椅子に座ると言うのは休みの姿勢

さて椅子に座ると言えば大体、ちょっと休憩の姿勢です。

歩きすぎて疲れたので電車の座席に座るとか、立ち仕事で脚が辛いので休憩中は椅子に座る、などですね。

1日の仕事が終わって帰宅して、まずはソファに身体を投げ出す等と言うのも、つまりは身体が休憩を求めていると言う事です。

勿論寝ると言うのが最高の休憩ですが、その次位に座るがランクインするのではないでしょうか。

これらの経験が、座ると言うのは休憩すると言う事である、と身体にインプリンティングされても無理はありません。

と言う事は、緊張して椅子に座る以外の座ると言う行動は、お休みの気持ちが無意識にあると言う事になります。

身体がリラックスを、覚えてしまっているわけです。

仕事などで誰かに会って、緊張しつつ向かい合って座る、等と言う特例以外は椅子に座るイコールお休みと認識されていると言う事です。

これがすなわち、腰痛に関係してきてしまうのです。

仕事で座る機会の多い人の場合

いわゆるデスクワークがメインの人の場合、1日のかなりの部分椅子に座って仕事と言う事になります。

座ってデスクの書類を決裁したり、パソコンで調べものをしたりファイルを作ったり、その為にキーボードを必死に打ったりと、あれこれ椅子の上で作業しているわけです。

最初のうちは背中を伸ばして座っているかもしれませんが、段々とそれも崩れてきます。

モニターを夢中で覗き込んだり、必死で打ち込みをしているうちにキーボードに覆いかぶさってしまたりと、気がつけば姿勢も崩れてしまっているのです。

それでなくても座った途端身体は、座ったんだから休憩、と認識します。

そこにたどり着くまで、例えばラッシュを乗り切ってきたりしたら身体は疲れていますので、喜んでリラックスします。

座った時にはすでにリラックスしてしまっている筋肉が、長持ちはしないことは言うまでもありません。

せめて背筋を伸ばしてと思っても、気がつけばだらっと座っていると言う事になってしまうのです。

これではどうあっても、腰の部分に負担がかかってしまいますね。

椅子に座れば腰椎と仙骨に負担が

椅子に座った時に体重を受け止めてくれるのは、ヒップです。

太ももの裏側にも、体重は分散されます。

しかしこれが長時間続いてくると、垂直だった骨盤が崩れてきます。

大体の場合受け腰、骨盤が座面の上で前滑りを起こします。

この姿勢だと、腰椎に体重がもろにかかってしまいます。

大体この腰椎、前側に骨も無いので筋肉だけで普段はサポートされている部分です。

座って筋肉がリラックスして、しかも骨盤が前滑りしてしまえば腰椎への負担は、とんでもなく大きなものになります。

下手をすれば、腰椎の関節部分の軟骨がすり減ったり、関節部分がつぶれてしまったりもします。

つまり、ヘルニアを発症することもあるわけです。

また骨盤の中心にある仙骨も、体重で押しつぶされる危険性があります。

ウエストからその下まで、腰痛に悩まされることになってしまうのです。

椅子に座るイコールお休みからの脱出

椅子に座って休憩と言うのは、決して悪いことではありません。

しかし長時間の椅子に座っての行動は、上記のように腰に負担をかけてしまうのです。

気持ちの切り替えをしよう

休憩のために椅子に座ると言う行動と、椅子に座って仕事をすると言う行動は別物だと言う事を、自分に教え込みましょう。

休憩のために座ると言うのは、リラックスに他なりません。

そういう時は身体を投げ出して、脱力して全身で休みましょう。

ただし時間的には長時間にならないようにだけは、注意しておきます。

仕事で椅子に座る、デスクを前にして坐った場合は、それとはまるで別の意識に切り替えます。

休みではなく、行動と言う事です。

仕事自体に夢中になるのは勿論ですが、折々に背中はどうなっているか骨盤は崩れていないかチェックしましょう。

最も簡単なチェック方法は、脚を組んでいるかどうかです。

脚を組んでいる場合はすでに、骨盤の位置は前滑りしています。

骨盤が垂直であると言う事は、脚は組めないと言う事ですので、これに注意すれば骨盤の垂直は保てます。

骨盤が垂直になっていれば、背中の歪みも最低限で済みますので、このチェックはおすすめです。

仕事中なのであまり立ったりできない場合

出来れば1時間おきくらいには、椅子から立っておきたいものですが、会社内ではそれも難しいかもしれません。

その場合、立たなくてもいいのですが、ちょっと腰を浮かせようとしてみましょう。

それだけで休んでいた筋肉に力が入ります。

脚もですが、腹筋背筋にも力が入りますので、眠りかけていた筋肉を叩き起こすのに効果的です。

またこの時に、骨盤の位置も調整できますので、ほんのちょっとだけ1㎝だけという感じで、腰を浮かしてみましょう。

伸びをしたりねじったりついでに前屈して見たり

勿論折に触れてストレッチをするのが最も効果的です。

がしかし、効果的と解っていても忘れてしまったり、周囲の目が気になってできないと言う事もあります。

なので、誰かに呼ばれた時など振り向く時に、動作を大きくして身体をねじってみるのはどうでしょう。

また何か落とした振りで、机の下を覗き込む形で前屈ストレッチも出来ます。

考えをまとめているような顔で天井を見て、背伸びという手もありますね。

この中で効果的なのは、前屈です。

座っていて体重がかかった結果、関節部分が詰まってしまった仙骨や腰椎を伸ばすために、前屈はおすすめのストレッチです。

立ったり坐ったりもちょっと気をつけて

立ち上がった時に腰が痛くてと言う場合と、座った時にズキッと言う感じに痛む時とありませんか。

この座ると立つと言う動きにも、ちょっとだけ注意を払っておきましょう。

座った状態から立った時は、それまで緩んでいた筋肉にいきなり力が入ります。

座っていて詰まってしまった関節部の痛みだけでなく、いきなり力の入った筋肉もびっくりして痛むことがあるのです。

立ち上がる前には、今から立つぞと自分に言い聞かせてあげてください。

特に数時間も座りっぱなしだった場合は、股関節も詰まっているはずですので、それこそ立ったらギシギシと言う感じで痛みます。

寝ている筋肉のままで立てば、関節に余計に負担がかかってしまいます。

軽く起こしてあげてから、立ち上がりましょう。

また立っている状態から座る場合、ソファのような柔らかい椅子ならともかく、仕事用の事務椅子の場合は体重を柔らかに受け止めてくれません。

なのに身体は、これで休めると力を抜いてしまっています。

これが意外と身体に負担をかけてしなう行動なので、完全に座るまでは気を抜かないことをおすすめします。

立ち座りの途中でぎっくり腰と言うのも、決して少なくは無いのですから注意してくださいね。

まとめ

椅子に座ると言う行動は、休憩であると言う意識が強いだけに、そのせいで腰痛を起こしてしまうことがあるわけです。

人間が動くためには、筋肉の働きと関節部分の動きがスムーズであると言う事が必須です。

椅子に座っていて筋肉はリラックス、関節は体重がかかって詰まっている状態では、腰痛が起きて当然です。

痛みを感じたら、早めに意識を変えて腰痛からの脱出を図ってください。






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