椅子に長時間座っての腰痛の原因は姿勢が悪くなることと言うなら姿勢を直すクッションの利用は?

椅子

椅子に座っての仕事に集中してふと気がついたらかなりの時間が経過していた、ちょっとここで休憩をと立ち上がったら腰に痛みが、等と言う人も少なくないでしょう。

時々仕事場などで、立ち上がった時に腰を叩いている人を見て、おやおやあの人も年かなあなどと笑っていたら、実は自分もやっていたなどの笑い話もあります。

また若い学生さんなどでも、授業の後に腰が痛いなどと嘆いていることもあります。

座った姿勢が悪いから腰痛が起きると言われますが、改善は中々難しいものです。



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どうやっても腰椎や仙骨に体重はかかります

座っていれば勿論、脚は疲れません。

脚にとっては大変に楽な体勢です。

しかし今まで足の裏や足首に分散してかかっていた体重は、今度はお尻の辺りに集中してきます。

加えて、立っている時に無意識に緊張していた背筋や腹筋も、座っているとどうしても緩みがちです。

となると、このお尻にかかっている体重は姿勢の変化、横から見てS字カーブを描いているはずの背骨が変化することによって、腰椎や仙骨にどっとかかってくる可能性があるのです。

腹筋背筋が緩んでの姿勢の変化と言うのは、背もたれに寄りかかって骨盤を受け腰の体勢にしたり、背中を丸めて逆S字カーブにしたりと言う事です。

骨格を支えているはずの筋肉が、座っているとついつい怠けてしまうわけですね。

その結果は、次のような良くない連鎖を引き起こします。

筋肉が怠けると、正しい骨格の形が崩れていきます。

そのまま長時間キープすると、関節部に体重がかかって圧迫します。

圧迫された関節部の周囲も縮んだりしますので、筋肉に炎症が起きたりします。

ここでまず、炎症による腰痛が出来上がります。

これが繰り返されると関節部の軟骨が、その体重の圧迫ですり減って行ってしまいます。

こうなると、ただの腰痛だけでは済まなくなることもあります。

つまりは、腰椎ヘルニアの危険性も出てくると言う事です。



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仕事や勉強で良い姿勢をとり続けるって至難の業

仕事や勉強に集中していれば、どうしても視線は机の上のメモや教科書、PCのキーボードなどに集中します。

また目が疲れてくれば、パソコンのモニターを覗き込んだりすることになって、首が突き出されたりもします。

どちらも悪い姿勢と呼ばれるものを作り出す、原因になってしまうのです。

とは言え、よほど健康に気を使っている人や、普段から運動などで身体を作っている人以外は、こういった状況での身体コントロールは中々出来ないものです。

これは筆者がたまたま、僧侶の知人から聞いた話です。

僧侶の皆さんの場合お勤めや読経などで、かなり長時間正座することになります。

勿論それなりに背筋を伸ばした姿勢でなさっているのですが、やはり座骨にかかる体重は毎日かなりの重量になりますから、人によっては座骨の部分に穴が開いたようになってしまうのだそうです。

正座ですから椅子に座っての状態とは少々違ってきますが、正座のプロでさえこういった症状に悩まされると言う事です。

ましてや普通のお勤めの方や学生さんでは、腰痛位仕方のない事と思うしかないかもしれません。

しかしそこで諦めては、腰痛確定になってしまいます。

僧侶の皆さんと違って

非常に極端な例を出しましたが、僧侶の皆さんの場合は読経の時など姿勢が崩せません。

しかし学生さんもお勤めの方も、同じ姿勢を強いられているわけではありません。

学生さんの場合、授業が終わるまで動けないと言う意見もあるでしょうが、坐りなおすと言った感じでちょっとお尻の位置を変えることは可能です。

お仕事中の方の場合は、意識してトイレに行くなどちょっとした運動をすることも可能です。

学生さんの場合、休み時間があるのでそこで軽く動けますし、仕事に熱中して動くのを忘れそうな方はスマホなどで、タイマーをセットしておくといいかもしれません。

どの道、僧侶の人たちに比べれば、まだまだ条件は緩いのです。

腰痛が起きてしまっても諦めずに、このちょっとだけ動くを実践してみましょう。

とは言え中々自分ではコントロールが難しい

幾ら腰痛があっても、いや腰痛が怖いので姿勢はあまり変えたくない、と言う方もいるでしょう。

また、解ってはいるけど気がついたら何時もかなりの時間座り続けていて、と言う方もいるでしょう。

ストレッチをすればいいと解っているけど、それも忘れたと言う場合もありますね。

また人前でストレッチはさすがにちょっと恥ずかしい、と思ってしまうこともあるでしょう。

それこそ、解っちゃいるけどやめられないと言う状態です。

しかしここで、腰痛を取るかそれとも緩和できる方法を探すかの二択です。

幸いにも椅子に座った時の姿勢を正すクッションが販売されています。

これを利用して、腰痛の緩和に正しい姿勢維持を目指してみるのはどうでしょうか。

色々な種類がある姿勢制御のクッション

骨盤を立てて座れるようになる、姿勢が良くなるなどの謳い文句のクッションが、専門店でも通販でも多く出回るようになりました。

姿勢良く座っていれば腰痛の緩和や予防になると言うなら、これを利用してみるのはどうでしょうか。

本当に効き目があるのだろうか姿勢制御クッション

座骨の部分などに上手くあてて、自然に座骨が垂直になり背骨が伸びる、と言うクッションは目移りするくらいの種類があります。

これらが本当に効き目があるかどうか、やはり疑問に思う方も少なくないでしょう。

筆者はある専門店で、幾つか試してみました。

正直なところ、個人差があるので絶対に効き目あり、と言うものは見つかりませんでした。

ただし普段運動はあまりしないでいる人の場合、補助には充分になるだろうと言う感じです。

普通の椅子の座面は床と水平ですので、よく言えば安定していますし悪く言えばだらけてしまいます。

殆どのこの手のクッションは、少々背面の方が高くなっていてバランスがちょっと良くなくなり、そのおかげで姿勢が良くなると言う感じです。

また完全にバランスを悪くすることで、しっかり腹筋背筋を使っていないと座っていられない、バランス型の物もあります。

仕事や学業で使用するので

このクッションですが、やはり仕事や学業の時に使用するわけですので、あまりバランスの悪いものは選びたくないですね。

その方が姿勢や筋肉には効き目がありますが、そちらに気を取られていると肝心の作業がおろそかになってしまいます。

上級者用、と考えていいでしょう。

それまでは、お尻を受け止めて骨盤を立ててくれるようなタイプのものがあすすめです。

座り方は良く説明を読んで

お店などで座って試せるところもありますので、お試しするといいでしょう。

結構座り方が難しいと言うか、上手く座らないと効果が出ないものもあります。

またご自分のお尻のサイズや太もものサイズなどによって、上手くフィットしないクッションもありますので、そこもチェックしておきましょう。

素材も又多種多様ですので、そこも選択の基準に入れましょう。

座った時に一番座面に当たる骨は座骨です。

座骨の辺りがカバーできるような素材を、上手く選んでください。

説明書の熟読と、試用の出来る店でのお試しが一番のおすすめになります。

高さもしっかりとチェックしましょう

クッションの高さの分、椅子と床の距離は増えてしまいます。

今までの高さなら足の裏が充分に床についていたのに、クッションを置いたら踵がちょっと浮いてしまう、等と言うことの無いようにここも計算に入れましょう。

椅子に座った時に最もいい姿勢が作りやすいのは、足裏がしっかりと床を踏める状態です。

バランス系のクッションなどは結構高さがありますので、椅子の高さの調整が出来ない場合は、気を付けてください。

まとめ

自分でコントロールが出来ないなら、補助を使用して姿勢を良くして腰痛を減らしてしまおう、という時に役立つのがこの手のクッションです。

ちょっと手抜きかなと思う方もいるでしょうが、背に腹は代えられないとも言います。

ここは補助してもらって、まず腰痛の緩和と椅子に座っていても崩れない姿勢を作ることから始めてみましょう。

しっかりした姿勢は、腰痛の緩和に何より役立つのです。






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