脱臼することもある膝痛!膝蓋骨不安定症の症状・原因・治療法について

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膝痛の障害や病気は様々ありますが、「膝蓋骨不安定症」という症状をご存知でしょうか?

膝蓋骨とは、一般的に「膝のお皿」といわれている部分になります。

膝蓋骨不安定症を一言で説明すると、膝のお皿である膝蓋骨が不安定になってしまう症状です。

ここでは、膝蓋骨不安定症について詳しく説明していくので、興味のある方はぜひご覧ください。



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膝蓋骨不安定症とはどのような膝痛?

膝は、比較的大きな骨である大腿骨と脛骨が合わさっている部分にあり、その前の部分には膝蓋骨(膝のお皿)という骨があります。

膝蓋骨は、膝関節を盾のようにして守ったり、大腿四頭筋が十分に力を出せるようにサポートしています。

その膝蓋骨(膝のお皿)は、通常膝が動く際に多少動くだけですが、何かしらの影響で膝蓋骨の動く範囲が広くなってしまうことがあり、その症状が膝蓋骨不安定症になります。

膝蓋骨不安定症を起こし、外から衝撃を受けたりすると脱臼してしまうことがあります。



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膝蓋骨不安定症になる原因とは?

それでは、どうして膝蓋骨が不安定になってしまうのでしょうか?

その原因を説明していきます。

膝蓋靭帯の異常

膝蓋骨の上部には大腿四頭筋という太腿の筋肉があります。

そして、膝蓋骨は下部にある脛骨とは膝蓋腱で繋がっています。

膝はこのような仕組みになっており、膝蓋骨は膝蓋腱などで固定されていますが、この靭帯に異常が起きたり、緩んだり切れたりすると膝蓋腱を固定することが難しくなり、膝蓋骨は不安定な状態になってしまいます。

骨の形が変わった影響

膝蓋骨と、その骨の近くにある大腿骨は上手く連携して膝の機能を発揮していますが、加齢や事故など何かしらの影響によって変形してしまうと、膝蓋骨と大腿骨の相性が悪くなり、膝蓋骨が不安定になってしまいます。

靭帯や骨に異常が起きる原因について

先程説明した靭帯や骨の異常の原因は、歳を取ることによる老化・運動などの怪我・生まれつきの体質になります。

人間は歳を取って老化していくと、身体の強さや機能は衰えていきます。

そして、当然膝の骨や靭帯も衰えて脆くなっていきます。

そのような状態で膝を使いすぎると、膝は損傷しやすくなり、変形しやすくなるため膝蓋骨不安定症が起きてしまう場合があります。

運動やスポーツなどでは、動きによって膝に負荷がかかることや、衝突などで膝に衝撃が加わることにより靭帯に異常が起きてしまう場合があります。

また、膝蓋骨を脱臼してしまうこともあり、そのような状態になると膝蓋骨は不安定になってしまいます。

次に、生まれつきの体質というのは、膝関節の骨の形に生まれつき異常がある場合があります。

また、そのような先天性のもの以外にも、思春期の女の子の女性ホルモンの変化で膝関節が緩みやすくなる場合や、X脚やO脚のような異常も膝蓋骨不安定症の原因になる場合があります。

膝蓋骨不安定症だと思われる症状について

膝痛には様々な種類があり、膝を痛めても症状を自己診断することは難しいことです。

ですが、以下のような症状がある場合は膝蓋骨不安定症の疑いがあります。

  • 膝がぐらついたりなど不安定感を感じたり、違和感を感じる。
  • 膝蓋骨(膝のお皿)が脱臼することが多く、膝の痛みや腫れを伴う。

これらの症状が見られる場合は、膝蓋骨不安定症の可能性があります。

膝蓋骨不安定症は、膝蓋骨がしっかりと固定されていないため、膝蓋骨が広い範囲で動きやすくなるのが特徴になります。

特に、膝の力を大きく使う時には広い範囲で動きやすくなります。

そのため、跳んだり、階段や坂を上ったり下りたりする際に膝蓋骨は大きく動きやすくなるため、膝に異常を感じやすくなります。

症状が軽ければ痛みがでない場合もあり、痛みを感じたとしても、多くの場合は比較的小さい痛みになります。

しかし、症状が重くなると、日々の生活や運動などで外側に脱臼しやすくなります。

そうなると、強い痛みがでて、膝の可動域は制限され、歩くことが難しくなる場合もあります。

したがって、膝蓋骨不安定症だと思われる症状が現れている場合は、速やかに専門の医療機関に行き、適切な治療を受けることをおすすめします。

膝痛の診断

専門の医療機関で膝痛を診断する場合は、問診、視診、触診、レントゲン検査、MRI検査などにより膝痛の原因を追究し、正確に診断します。

膝を曲げ伸ばしした際、どのように膝蓋骨が動くのかをチェックしたり、患部を触ることにより膝蓋骨不安定症だと予想することができますが、レントゲン検査やMRI検査により症状を正確に診断していきます。

レントゲン検査では、通常と違う角度から膝関節を撮影したりするなど、骨の位置をチェックしていきます。

そして、NRI検査では、骨の隙間や靭帯の状態、膝蓋骨と大腿骨がずれていないかなどをチェックしていきます。

膝蓋骨不安定症の治療法

膝蓋骨不安定症が悪化すると、膝蓋骨は脱臼しやすくなり、一度脱臼すると繰り返して脱臼しやすくなります。

そのようになると、膝関節の骨や軟骨はすり減って変形してしまい、ますます症状は悪化してしまいます。

そのため、膝蓋骨不安定症に適した治療を行い、完全に治すことが大切になります。

保存的療法による治療

基本的には、運動療法や装具療法などの保存的療法で治療していきます。

膝蓋骨不安定症は、靭帯の緩みなどにより膝蓋骨の固定力が弱まることになります。

そのため、運動療法によって太腿内側の前面の筋肉を鍛え強くすることが有効になります。

ですが、膝関節に負荷をかけると逆に悪化する恐れがあるため、医師に指示を仰いでもらい、膝になるべく負担がかからないように鍛える必要があります。

運動療法は、継続することが大切であり、継続することで筋力がアップし、少しずつ膝蓋骨が安定していきます。

そして、日々の生活などで脱臼しやすくなっている場合は、サポーターを使い脱臼するのを防止します。

また、患部に炎症が起こっている場合は、運動を制限したり、安静にする必要があります。

膝蓋骨不安定症は、運動療法や装具療法、薬物療法などを組み合わせて症状を改善させていきます。

手術療法による治療

先程説明した保存的療法で膝蓋骨不安定症の改善が見込めない場合は、手術が検討されます。

手術方法は主に、脛骨粗面前内側移行術・内側膝蓋大腿靭帯再建術・外側膝蓋支帯切離術になります。

脛骨粗面前内側移行術は、膝蓋靭帯が付着している部分を骨と一緒に切除し、膝蓋骨を横に滑らせてネジで固定する手術法になり、膝蓋腱がくっついている脛骨粗面が外側にずれている状態に適した手術になります。

内側膝蓋大腿靭帯再建術は、太腿裏のハムストリングの腱を取り、内側膝蓋大腿骨靭帯の代わりにする再建手術になり、内側膝蓋大腿靭帯が緩んだり、切れている場合に適した手術になります。

外側膝蓋支帯切離術は、膝蓋骨外側の部分の緊張を緩くし、外側に膝蓋骨が引っ張られる力を低下させるために行う手術になり、基本、外側膝蓋支帯切離術だけ行うことはなく、多くの場合は他の手術と組み合わせて行います。

まとめ

以上、膝痛の原因となる膝蓋骨不安定症について説明してきました。

膝がぐらついて不安定になると、日常生活にも支障をきたしやすくなるため、早めに適した治療を行うことが大切になります。

そして、膝の痛みは様々なことが影響するため、注意するようにしましょう。

膝に痛みを起こした場合は悪化すると大変なため、痛みが酷い場合や違和感がある場合は、速やかに専門の医療機関に行くことをおすすめします。






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