腰痛持ちの方に対して敷き布団がおすすめできない理由と敷き布団との上手なつき合い方

マットレス・敷き布団

腰痛を患ってしまうと、立ち仕事やデスクワークに支障をきたすだけではなく、横になっている時でも痛みを感じて寝付けないという場合もあると思いますし、目覚めた時になかなか動き出せない場合もあると思います。

その一つの原因として考えられるのが寝具となっており、腰に負担を掛けてしまうものも中にはあります。

そこで、この記事では敷き布団に着目し、腰痛持ちの方に敷き布団をおすすめできない理由や、腰痛持ちの方におすすめする使用方法、腰痛のタイプ別でおすすめできる敷き布団などについて紹介していきます。



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腰痛持ちの方に敷き布団をおすすめできない理由

腰痛を患っている方に対してまして、一般的な敷き布団を使用することはあまりおすすめできないのですが、それは2つの理由が挙げられます。

そこで、ここでは腰痛持ちの方に敷き布団をおすすめできない2つの理由について紹介していきます。

サポート力が足りない

敷き布団には木綿、羊毛、ポリエステルなど様々な素材で作られており、一般的には硬い寝心地の敷き布団が多く販売されています。

これは素材そのものが硬いというわけではなく、敷き布団の作りに厚みがあまりない場合があるため、性能的にサポート力にかける敷き布団が多くなっているからです。

そのため、硬い敷き布団では体圧分散性が非常に悪く、体に合わせた自然なS字を保てずに腰や背中が浮いた状態になってしまう可能性がありますので、腰や背中などに負担を掛けてしまう結果に繋がってしまいます。

また、敷き布団はメンテナンスを怠ることでサポート力がさらに低下してしまう恐れがありますので、中綿が湿気を吸収して潰れてしまうと腰痛をさらに悪化させてしまう可能性があります。

しかし、敷き布団は軽いものばかりではありませんし、湿気を含んだ状態ですと重さも増してきますので、もともと腰痛を患っている方にとっては敷き布団を天日干しするなどのメンテナンスを行う行動も大変だと思いますし、敷き布団を持ち上げるだけで不安を感じてしまう方もいると思いますので、そういった部分でも腰痛持ちの方には敷き布団を強くおすすめすることはできません。

分厚いものは腰が沈み過ぎる

薄くて硬い敷き布団にも難があるのですが、厚すぎる敷き布団や敷き布団を重ねて使用することもあまりおすすめすることはできません。

敷き布団が柔らかすぎる場合は、腰が沈み過ぎてしまうと寝姿勢が悪くなってしまう恐れがありますし、寝返りもしにくい状態になってしまいます。

その状態で睡眠中にも関わらずに疲れが溜まってしまう恐れがありますし、変な姿勢が癖になると寝ている時に限らず立っていても座っていても疲れやすい体になってしまう可能性があります。

また、寝返りがしづらく同じ姿勢を長時間キープしている状態だと一定の箇所に負担を掛け続けてしまい、それが原因で腰痛が悪化してしまう恐れもあります。

従って、腰痛持ちの方にとって寝姿勢が悪くなる寝返りがしにくい敷き布団を使用することは拷問に近いと言っても過言ではありませんので、腰が沈み過ぎてしまう分厚い敷き布団もおすすめすることはできません。

ただし、腰痛の種類によっては寝返りの回数を減らしたほうがいい場合がありますので、あくまでも極端に沈み込み過ぎるものがあまりおすすめできないという見解になります。



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腰痛持ちの方におすすめできる敷き布団の使用方法

上記でも紹介したように、腰痛持ちの方には敷き布団をおすすめできない場合があるのですが、好みや使い慣れているなどの理由で腰痛持ちでも敷き布団を愛用している方は少なくないと思います。

そこで、ここでは腰痛持ちの方におすすめできる敷き布団の使用方法について紹介していきます。

ウレタンか固わた入りで厚みのあるものを使用する

敷き布団の中で腰痛持ちの方におすすめすることができるものの一つに挙げられるのは、敷き布団の中心にウレタンや固わたなどが使われているものとなっており、このような構造をしている敷き布団であれば体圧をしっかりと分散しながら正しい寝姿勢で寝ることができます。

このウレタンと固わたが使用された敷き布団の性質を解説すると、ウレタンを中心に外側がわたが使用された構造の敷き布団の場合は、これ1枚をフローリングの上に敷いても底付き感は少なく寝れますし、中わたにウールが50%程度が使われているのもなら蒸れも抑えられますので、構造に加えて使用されている素材などを考慮して選ぶようにしてください。

一方、固わたを中心に外側がわたが使用された三層構造の敷き布団は、中に固わたが挟まれていることによって腰が沈み込み過ぎるのを防いでくれますので、比較的に正しい寝姿勢がしやすい敷き布団となっています。

また、この構造の敷き布団には重量が軽めに作られているものもありますので、構造と重量の双方を考慮することで腰痛持ちの方でも扱いやすい敷き布団を見つけることができます。

薄いウレタンと敷き布団を組み合わせる

腰痛持ちの方が敷き布団を使用する場合は、腰痛そのものに良くない可能性がある以外にも、敷き布団が厚くて重いと出し入れが大変という難点もあると思います。

そのため、敷き布団はできるだけ軽くて薄いものを選びたいと考えると思うのですが、そういった場合は敷き布団の下に薄いウレタントッパーを敷くのがおすすめです。

この時に使用するウレタントッパーは、厚さが5cm程度でやや硬めのものを選ぶことでサポート力がより高まりますので、サポート力が劣る敷き布団と組み合わせることで腰痛持ちの方でも使いやすくなります。

腰痛のタイプ別でおすすめできる敷き布団の性質

腰痛と言っても様々な症状が原因があると思いますし、腰痛のタイプによって悪化させないためのケアや改善方法などは異なってくると思います。

それは就寝中も同じで、睡眠中の環境や寝姿勢などの違いで腰の症状への影響も腰痛のタイプによって異なってきます。

そこで、ここでは敷き布団が硬いものと柔らかいものとでおすすめできる腰痛のタイプをそれぞれ紹介していきます。

硬めの敷き布団がおすすめの腰痛のタイプ

硬めの敷き布団がおすすめの腰痛のタイプは、椎間板ヘルニアや椎間板症、筋膜性腰痛など前かがみの姿勢で痛みを感じるタイプの腰痛となっており、寝るときの姿勢は身体がまっすぐ伸ばした状態で寝るのがベストとなっています。

また、腰に痛みを感じるときは身体を横向きにすることで楽になったりしますし、特定の箇所の筋肉に体重をかけないように寝返りを多くすることが望ましいと思いますので、身体が沈み込み過ぎて寝返りがしにくい敷き布団よりも硬めの敷き布団が様々な部分でおすすめとなっています。

柔らかい敷き布団がおすすめの腰痛のタイプ

柔らかい敷き布団がおすすめの腰痛のタイプは、腰椎分離症、脊柱管狭窄症、すべり症などの腰を反らすと痛みを感じるタイプの腰痛となっており、これらの症状では患部に余計な刺激を与えないことが重要となっています。

そのため、あえて寝返りの回数を減らすような環境を作り、身体を横向きにして背中が丸まった状態で寝ることで楽になりますので、寝返りしやすい硬い敷き布団よりも寝返りしにくい柔らかい敷き布団の方がおすすめとなっています。

まとめ

腰痛持ちの方と敷き布団に関連した情報を紹介してきましたが、人の体型には個人差があり、身長や体重などによって最適な敷き布団の素材や厚みが変わってくると思いますし、背骨の形や骨盤の歪みなどによっても選ぶべき敷き布団が違ってくる場合があると思いますので、できるだけ専門家の意見を取り入れながら自分に合った敷き布団を選ぶようにしてください。