間違った天日干しはマットレスを劣化させる?注意したい4つのNGポイント

マットレス・敷き布団

天日干しは、マットレスの湿気をとばすためには、とても重要な作業になります。

日光に当ててしっかりと乾燥させておけば、蓄積された湿気がなくなり、劣化を防ぐことができるのです。

ただし、そうした効果を得られるのは、正しい干し方をしたときだけです。

間違った方法だと、逆に劣化を早めてしまうこともあるので、NGなポイントには十分注意してください。



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日光に当てすぎている

本来なら劣化を防ぐ効果のある天日干しで、なぜか劣化が進んでしまうようなときは、単純にやりすぎである可能性があります。

日光に当ていれば湿気をとばすことができるのは確かですが、あまり長く当てすぎた場合は、マットレスを傷めることになってしまうのです。

これは、マットレスに限ったことではありません。

直射日光が当たる場所に延々と放置していれば、洗濯物なども劣化を早めることになってしまいます。

外に干していた服が変色したり色落ちしたりするときは、紫外線を浴びせすぎたことが原因であることも多いのです。

何かを乾かすなら、日光に当てることは手っ取り早い方法になりますが、劣化するくらい長く干すのはやめてください。

適度な時間であれば、劣化を防ぎつつ、しっかりと乾燥だけを行うことができます。

30分~1時間

マットレスを天日干しにするときは、何時間もひたすら干し続けるのではなく、時間を決めて干すようにしましょう。

日光に晒す時間を長くすれば、より確実な乾燥につながるイメージがあるため、「できるだけ長く干しておこう」と考えてしまうこともありますが、マットレスを長持ちさせたいなら、時間無制限の天日干しはよくありません。

片面を30分~1時間くらい干せば十分なので、両面を合わせれば、1時間~2時がベストです。

それくらいなら傷めるようなことはないので、きちんと時間を見ながら干すようにしましょう。

日光が多い時間帯

天日干しは時間を決めることが大切ですが、「これくらいの時間で本当に乾くの?」「もっと長く干すべきでは?」といった不安を感じることもあります。

確かに、劣化を防ぐことができても、肝心の乾燥ができていないのでは、干した意味がありません。

時間に制限を設けてもしっかり乾燥させるためには、なるべく日光が多くなる時間帯を選ぶようにしましょう。

そこでおすすめなのが、午前10時~午後3時までの間を狙うことです。

最も日が高くなるのはそのあたりなので、日光を多めに浴びせてきっちり乾燥させるには、ぴったりな時間帯になります。

それなら、1時間~2時間の天日干しでも十分に乾燥させることができるので、ぜひ試してみてください。

夏は要注意

夏の日光は他の季節に比べて強くなるので、普通に干していたのでは、劣化を防ぎきれない可能性があります。

普段は2時間くらい干すことがあっても、夏は1時間くらいにとどめておくようにしましょう。

また、時間帯にも注意が必要です。

夏の午後はかなり日射しが強くなるため、マットレスへの負担が大きくなってしまいます。

午前中なら多少は弱くなるので、夏に天日干しをするなら、できるだけ昼前に終わらせるようにしてください。



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強く叩きすぎている

天日干しでマットレスを劣化させてしまうときのよくある原因としては、「叩きすぎ」というものもあります。

マットレスや布団を干すときに布団叩きで叩くことは、昔からよく行われている行為であり、あまり気にしないことも多いですが、やりすぎはよくありません。

バンバンと大きな音が出るような強い叩き方をすると、マットレスを傷めてしまう可能性が高いのです。

マットレスに強い衝撃を与えることは、へたりや凹みの原因になります。

そのように形が変わってしまったマットレスに寝ていると、姿勢の悪さから腰痛になってしまうことも多いため、長く使い続けることができません。

劣化を防いで長持ちさせるためには、むやみに叩かず、軽くホコリを落とす程度にしておきましょう。

天気の確認をしていない

干すことでマットレスを劣化させないためには、天気の確認をしっかり行うようにしましょう。

天日干しに適した日を選ぶようにしないと、失敗してしまうことがあるのです。

ただし、ここで最も注意しておきたいのは、当日の天気ではありません。

もちろん、当日に晴れていることは重要ではあり、大前提として押さえておくべきポイントです。

しかし、見落としが多くなってしまうのは、当日よりも前日の天気の方になります。

前日の天気が雨だった場合、どうしても湿度が上昇してしまうため、天日干し当日に快晴だったとしても、湿気を防ぐことができません。

雨の湿気がまだ残っているため、周囲がジメジメした状態で干すことになってしまうのです。

そうなれば、マットレスの劣化にもかなり影響が出てきます。

乾燥させるために干したはずが、逆に湿気をため込むことになり、カビや臭いといったデメリットを回避できなくなってしまうのです。

したがって、当日の天気だけを見て天日干しを実行するのはNGです。

劣化を防ぐためには、前日の天気も含めて判断するようにしてください。

日光に弱いものを干している

マットレスを天日干しにして劣化させてしまうときは、「日光との相性を確認していない」ということも原因になります。

ひとくちにマットレスといっても、その種類は多くあり、さまざまな特徴を備えているものです。

その中には、日光に当てることで劣化してしまうマットレスもあります。

特に、ウレタンを使用した高反発マットレスは要注意です。

ウレタンに日光を当て続けていると、どんどん劣化が早まることになり、乾かすどころではなくなってしまいます。

いくら湿気がなくなっても、干すことで余計なダメージを与えてしまうようでは、安易に外に出すわけにはいきません。

日光との相性が悪いマットレスを見極めるためには、干す前にきちんと説明書を確認しておくようにしましょう。

もし日光がNGだった場合は、別の方法で乾燥させるべきです。

陰干しで劣化を防ぐ

日光に弱いマットレスを使っていたとしても、まったく干さないで放置していると、湿気によるデメリットに悩まされることになります。

それを避けるためには、日当たりのよい場所で天日干しにするのではなく、日の当たらない場所で陰干しにしてください。

日陰で干すとなれば、「本当に乾燥するだろうか」といった不安を感じることもありますが、心配する必要はありません。

太陽の光が届かない場所であっても、風通しをよくして空気の流れをつくっておけば、乾かすことは可能です。

そのため、陰干しにするときは、その場の環境にもしっかりと気を配っておくようにしましょう。

風通しがよい場所なら問題はありませんが、逆にいうと、風通しが悪い場所ではうまく乾かせないことになります。

閉め切った暗い部屋の中では、どうしても湿気を軽減することができないので、室内の日陰で干すなら、換気を忘れないようにしてください。

きちんと空気に触れる環境で干すことができれば、日光に弱いマットレスであっても、湿気をためずに使うことができます。

確実に湿気を減らす方法で、劣化を抑えていきましょう。

まとめ

マットレスの天日干しは、劣化を防ぐためにはとても重要なことですが、適当な干し方をしてはいけません。

時間をまったく考えていなかったり、壊れそうな勢いで叩き続けたりすると、劣化を防ぐどころか、逆に劣化を早めることになってしまいます。

ここで紹介したNGポイントは確実に避けて、マットレスにかかる負担を減らすようにしましょう。

正しい干し方なら、しっかりと湿気を防ぎ、長持ちさせることができます。