ウッドクランクをベイトリールで使う!その使い方とタックルとは

ベイトリール

Rapala(ラパラ) ルアー ウルトラライトクランク ULC3 FT

ブラックバス用のルアーとして有名なクランクベイトですが、そのクランクベイトには木材を使用してあるものがあります。

これをウッドクランクと呼び、ひとつのカテゴリーとして成り立つほどの種類があります。

オールドのものはプレミアがついていたりもします。

今回はそのウッドクランクについて使い方とベイトリールタックルの選び方を紹介していきたいと思います。



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ウッドクランクとは

ウッドクランクとは、クランクベイトのなかでも素材に木材を使ってあるもののことの総称をいいます。

中空のプラスチックとは違い、全体が浮力となっているのでより強い水押し、カバー回避能力を持っています。

より強い水押しはブラックバスの側線に訴えかける力が強く、濁りなどの悪状況下でもルアーの存在を示すことができます。

カバー回避能力が高いのは浮力のおかげで、障害物に当たった時にはじけるように回避してくれます。

リップやラインアイは後付けで付けられていることが多いです。

表面の塗装が薄くされているのは浮力をダメにしてしまわないための工夫です。

難点と言えば価格が高いことですが、それを補う実釣性能をウッドクランクは持っていると思います。



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ウッドクランクが有効な状況

ウッドクランクが有効な状況は、ブラックバスに強いアピールが必要なときや、その強い浮力を使って誘い出す必要がある場合です。

特に濁ったマッディーウォーターで一番力を発揮しやすいです。

また低気圧が接近してきたりといった場合に特に効力を発揮してくれます。

下記にシチュエーション例を挙げていますので、使う時の参考にしてみてください。

春先の動きが鈍いブラックバス

春先の動きが鈍いブラックバスには、ウッドクランクの強い水押しが有効です。

まだ冬の寒さから完全に回復しきっていないブラックバスは、動きも思考も鈍っている状態です。

ウッドクランクは非常にゆっくり巻いてもアクションしてくれるので、春先のブラックバスに効果的にアピールしていくことができます。

ウッドクランクのなかでも、フラットサイドと呼ばれるものがより効果的です。

フラットサイドのものは水を面で押すことでブラックバスの側線にアピールし、またピッチという動きの回数が多いのでゆっくりと引いたときでもアクションしてくれる特徴があります。

より効果的に使っていくには、ブラックバスが潜んでいるであろう場所を何度も通してみることです。

そうすることで徐々にブラックバスにウッドクランクを気になる存在とさせて、最終的にバイトさせてしまうといった方法です。

バイトしてきたときはトリプルフックが付いているので初期フックアップの確率が高いといったことも春先のブラックバス攻略に有効な理由です。

水面近くまでウィードが生えているようなとき

ウッドクランクベイトのなかでも、リップがボディーに対して垂直気味についているものは浅い深度であるものがほとんどです。

リップの影響と浮力が高いことにより、水面直下を攻めることができます。

このようなウッドクランクは、水面近くまでウィードが生えているような場所を攻略するのにもってこいです。

ウィードに潜んでいるブラックバスは弱いアピールでは気づかないことが多く、強いアピールのものに好んでバイトしてくることが多いです。

どれだけそのブラックバスに効率よくアピールし、広範囲を探っていくことができるかを考えた時にウッドクランクはとても有効になってきます。

立ち木周り

立ち木周りを攻略するときにもウッドクランクはとても有効です。

それは高い浮力によるカバー回避能力が高いからです。

立ち木周りは非常に多くのブラックバスフィッシャーマンが攻めるので、より複雑になっているところを狙っていく必要があります。

また立ち木はエリアに何本も広がっていることが多いので、効率よく攻めていく必要も出てきます。

こういった状況で高いカバー回避能力を持ちつつ、はじけるようなアクションでリアクションバイトを取りやすく、また効率よく探っていくことができるウッドクランクはかなりよいと思います。

ウッドクランクにベイトリールがよい理由

ウッドクランクにベイトリールがよい理由は2つです。

1つはキャスティング精度の問題です。

ウッドクランクはどれだけ障害物に対してタイトにキャストできるかどうかがブラックバスのバイトを得るかどうかの分かれ目になります。

ベイトリールはスプールを直接親指で押さえて、キャスト距離の調整ができるのでウッドクランクとの相性がばっちりです。

クラッチを切るだけでキャスト動作に移れることもウッドクランクを効率よく使っていくときに役立ちます。

2つ目はリトリーブ性能です。

ベイトリールは非常に静かに巻き取りを行っていくことができます。

これはローターが回転しながら巻き取りを行っていくスピニングリールがなかなか追いつくことができない機構上のメリットです。

ベイトリールはラインを真っ直ぐに出し、真っ直ぐに巻き取ってくるのでバランスが非常に取れています。

ウッドクランクを使う時にはやはりベイトリールがおすすめです。

ウッドクランクに合ったベイトロッド

ではウッドクランクに合ったベイトロッドとはどんなものでしょう。

それはグラス製のロングロッドです。

グラスとはガラス繊維でできているもので、非常に柔軟で追従性が高く、ウッドクランクのアクション、またブラックバスがバイトしてきたときの乗せ性能、そしてファイト時に非常にばれにくいといったメリットがあります。

もし追従性の低いロッドだと、せっかくのウッドクランクのアクションを引き出すことができません。

硬さもミディアムパワー以下を使っていたほうがより効果があります。

そしてロッドの長さは扱える範囲の中で長ければ長いほどメリットが出てきます。

長いとまずキャスト時にウエイトが乗せやすくなります。

ウッドクランクはウエイトが軽いものが多いため、長さがあったほうがキャストはしやすいです。

しかし、それと反比例してキャストコントロールはしにくくなるので、そのバランスが取れたロッドを選ぶとよいでしょう。

ちなみにですが、ブラックバスフィッシング歴が長い私が使っているロッドは7.6フィートのミディアムパワーのグラス製ロッドです。

自分の経験年数などを考慮してバランスを選んでいくとよいでしょう。

ウッドクランクに合ったベイトリール

ウッドクランクに合ったベイトリールは、巻き取りに重点をおいたものがおすすめです。

具体的にはギア比がノーマル、もしくはローギアと呼ばれるものです。

ギア比は低ければ低いほど巻き取り量は減ってきますが、パワーがあるので巻き取りを安定させやすいといったメリットがあります。

またカバー周りを攻めることも多いので、太めのラインを使っていくことを考えて深溝スプールを選ぶことも必要でしょう。

目安ですが16ポンドが70メートルから80メートル巻けるものを選ぶとよいでしょう。

私は上記のことを考えて、スプールは深溝でローギアのものを使ってウッドクランクの釣りをしています。

ウッドクランクに合うラインセレクト

ウッドクランクに合うラインセレクトは、フロロカーボンラインの12ポンド以上のものです。

ウッドクランクは障害物周りを狙うことも多いので、擦れに強いフロロカーボンラインがよいでしょう。

また太いフロロカーボンラインは重さがあるのでラインを弛ませたままでもアクションを維持することもできたりします。

ただし、太いフロロカーボンラインはスプールの巻き癖が付くと極端に飛距離低下、バックラッシュ率が高くなったりするので、こまめな巻き替えや癖を伸ばして釣りをするようにするとよいと思います。

私の場合は、フロロカーボン16ポンドを使うことがほとんどです。

障害物周りをラインのことを気にせず攻められるので、釣れるブラックバスの数も多いと思います。

ウッドクランクの素材の違いについて

ウッドクランクと一口に言っても、その素材には違いがあります。

その素材にはそれぞれ特性があり、その特性を理解しておくと使い分け、しいては釣果に繋がってきます。

下記にその素材等について解説していますので、参考にしてみてください。

バルサウッド

ウッドクランクのほとんどがこのバルサウッドを使ってできています。

非常に浮力が高いのが特徴で、昔からずっと使われ続けている木材です。

バルサウッドは浮力を活かすことができるため、ファットタイプのウッドクランクによく採用されています。

デメリットとしては硬度がなく、ぶつけたりしてしまった時の衝撃に強くないといったことです。

もちろんそれを補うだけの性能はあります。

障害物周りを狙うにはこのバルサウッドタイプを選ぶとよいでしょう。

シダーウッド

主にフラットサイドクランクに多い素材がシダーウッドです。

バルサウッドに比べて硬さがありますが、少し浮力が落ちる傾向があります。

そうはいってもプラスチック製クランクベイトよりは浮力があります。

全体に浮力と比重があることを活かすためにフラットサイドタイプに採用されていることが多いです。

私が春先のブラックバスに主に使っているのはこのシダーウッドで出来たウッドクランクです。

ウッドクランクにはばらつきがある

最後にですが、ウッドクランクにはばらつきがあります。

それは木である以上、太陽が当たる面と当たらない面ができてきます。

太陽が当たる面は成長が早く、当たらない面では成長が遅くなります。

そうすると浮力や硬度に差がでてくるわけですが、これはデメリットと思われることが多い一方で、同じものが存在しないという点ではメリットとなります。

ブラックバスは同じアピールのものが来ても反応しないことが多いですが、こういった時にウッドクランクのばらつきによってできるアピールの差が釣果につながったりもします。

ウッドクランクの使い方

ウッドクランクの使い方は、ラインを引っ張ることででる本来のアクションを活かす方法と、浮力を活かしたアクションが基本となります。

使う時には水中の中でウッドクランクがどうなっているかをイメージしながら使っていくとよいでしょう。

下記にその例を紹介しますので、参考にしてみてください。

リトリーブ

リトリーブしてアクションさせることはウッドクランクの基本的使い方であり、また究極の使い方といってもいいでしょう。

まずはリールのハンドルを巻くだけで誰でも同じようなアクションをさせることができます。

これは初心者にとって非常に嬉しいことだと思います。

しかし、初心者向けの使い方とだけは考えない方がよいでしょう。

私はただ巻きの中でも、スピードの変化をつけるようにしています。

特に多いのが速いスピードから徐々にスピードを遅くしていく使い方です。

そうするとアクションが横に振れるようなものから、回転するロール方向へと動きが変化したりします。

これを障害物周りなどでやってみると効果抜群なことが多いです。

ウェイキング

潜行深度が浅いウッドクランクで釣果を得やすい使い方です。

水面直下をアクションさせながら水面に波紋を出しつつ、ブラックバスにアピールします。

特に夏時期の朝夕マズメに有効になります。

水面にブラックバスが浮いてきて、バイトの状況が見れるので視覚的な楽しみもあります。

ウッドクランクが遠くにあるときはロッドを立てて、手前に来るにつれてロッドを寝かせていくといった、深度調整を細かく行っていくのが釣果を伸ばすコツとなります。

ストップ&ゴー

リトリーブの途中でハンドルを巻く手を止めて、ウッドクランクを浮き上がらせてから、再びリトリーブをしていく方法です。

上方向に逃げるベイトフィッシュの演出ができる方法となります。

この方法のメリットはブラックバスがバイトしやすい状況を作りやすいことです。

どういうことかというと、ブラックバスの頭が上方向に向くと捕食のスイッチが入りやすくなります。

これをウッドクランクのアピールと浮力を使って作り出していくわけです。

簡単にできますが、あまり実践をしている人が少ない使い方なので、やってみる価値は非常にあると思います。

まとめ

ウッドクランクを使いこなすことができると、よりブラックバス攻略に幅を持たせることができます。

それだけ使ってみる価値があるカテゴリーがウッドクランクです。

それぞれのばらつきを楽しんでみるというのも楽しみ方のひとつです。

まずは1匹釣ってみるために今回の記事を参考にしてベイトリールを使いつつ、バスフィッシングを楽しんでもらえるとよいと思います。







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