ジギングロッドで楽しむアブラソコムツのルアー釣り

ジギングロッド

シマノ ロッド コルトスナイパー BB S1000MH

「ジギング」というと専用のジギングロッドを使用してハマチやカンパチ、ヒラマサと言った青物や根魚を中心に狙う釣りを想像するかもしれませんが、今回紹介するのはアブラソコムツという深海の怪魚釣りです。

タックルの面でも釣り場の面でも気軽に楽しむことはできませんが、その強烈なパワーは一度体験すると病みつきになる人もいるほどです。

今回はそんなアブラソコムツ釣りについて紹介します。



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ジギングロッドで戦うアブラソコムツのルアー釣り

皆さんは「アブラソコムツ」という魚をご存じでしょうか。

他の魚と違いその辺りの市場やスーパーで普段見かけることは無いので(というより後述しますが、普通に売っていると大変まずい魚です)、なかなか馴染みの無い魚だと思います。

しかし、実はこのアブラソコムツという魚はルアー釣りの格好のターゲットとなります。

ヒットしてからの引きも大変暴力的なもので、近海で楽しむことができるルアー釣りの中では最もスリリングな釣りと言っても過言ではありません。

今回はそんなアブラソコムツのジギングについて簡単にではありますが書きたいと思います。



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「アブラソコムツ」という魚について

まずはアブラソコムツという魚について簡単にまとめたいと思います。

アブラソコムツはスズキ目サバ亜目クロタチカマス科のアブラソコムツ属の魚です。

全長は100センチを超えて、大きいものでは200センチを超えるようなものもいると言われています。

重さは50キロ近くにもなります。

体色は黒色で犬歯が鋭く、かなり厳つい面構えをしています。

アブラソコムツは日中は水深500メートル前後の深海に潜み、夜になるとエサとなる小魚やイカを追って浅場に浮上してくる習性があります。

静岡県では、「サットウ」とも呼ばれています。

釣れる地域について

アブラソコムツは日本全国どこでも手軽に釣れるわけではありません。

一番有名なのは静岡県の駿河湾です。

港からポイントまで数十分の行程なので楽に釣行できます。

狙える時間帯は浅場に浮上してくる夜間がメインとなります。

駿河湾の夜釣りでは中層でバイトが多発します。

使用するロッドについて

メタルジグで狙う場合は250~300gの比較的重いジグを使用するので、その重さに耐えられるジギングロッドを使用することが前提条件となります。

また、先述のようにアブラソコムツはその大きさもさることながら引きが凄まじいので、大型のヒラマサやカンパチにも十分対応できるようなものを選んで下さい。

細身のロッドではヒットしても一方的に走られてラインブレイクという結果に終わるか、もしくはロッドそのものが破壊される恐れもあるので止めておいたほうが無難です。

なので、普段から大物釣り専用のジギングロッドを使用している人は構いませんが、この釣りに初めて挑戦する人は手持ちのタックルを流用して…という事は考えない方が良いです。

船にレンタルタックルが仮にあればそちらを使い、無いのであれば自分で予算の範囲内で揃えることをおすすめします。

使用するリールについて

リールに関してはスピニングリールとベイトリールのどちらのタイプでも問題はありませんが、巻き取り力などを考えるとベイトリールの使用をおすすめします。

相当な負荷が掛かる事を想定して、どちらのタイプも大型のものを用意して下さい。

また、急な突っ込みなどにとっさに対応できるようにドラグ性能はしっかりと優れたものを選択することをおすすめします。

以上の事を考えるとやはり大物専用のリールの方が安心して釣りができると思います。

使用するラインについて

PEラインの4~6号をメインで使用して下さい。

一定の長さでマーキングされているものが多いので、水深を把握するのにも役立ちます。

この釣りではアブラソコムツが浅場に浮上しきっていない夕暮れ時などは水深200メートルエリアを探ることもあるので、ナイロンラインやフロロカーボンラインではそもそもそのくらいの水深をカバーできるほどのライン量を確保できない恐れが強いです。

PEラインの場合も最低でも300メートルは巻いておくようにして下さい。

使用するリーダーについて

引きの強烈さから考えてワイヤーリーダーを使用する人もいますが、絡みのトラブルなどが多くあまりおすすめはしません。

130ポンド前後のナイロンラインをリーダーとして使用して下さい。

メタルジグについて

重量はポイントの水深によっても多少変化はありますが、250~300gをメインに使用して下さい。

ジギングというと普通、フックはフロント部分に装着しますがこの釣りに関してはリア部分に装着して下さい。

アブラソコムツは深海性の魚なので、ジグに夜光塗料を塗っておくと大変アピール力が強くて効果的です。

夜光タイプを塗ったジグと塗っていないジグで並んで釣った場合は、釣果に倍以上の差が生じることも珍しくありませんので、必需品と言えます。

また、塗料でなくても蓄光タイプのメタルジグであれば代用可能です。

250g以上のジグとなると、販売メーカーなども比較的限られてくるかと思いますがそれほどメーカー物にこだわる必要はありません。

フックについて

アブラソコムツはその厳つい見た目の割には口周りがかなり柔らかいので、しっかりとフッキングしておかなければファイトの途中でバラしてしまいます。

つまり、釣果を追求するのであれば、ある程度フックにもこだわった方が良いという事です。

口周りの肉をしっかりと保持して激しいファイト中も外れないような大型の太軸フックを使用して下さい。

シングルフックかダブルフックかどちらが良いのかについては人によっても意見が分かれる所ですが、低活性時以外はシングルフックで「貫通力」を重視した方が良いと思います。

針数が多ければ多い程、針掛かりも良さそうに思えるかもしれませんが、同じ力でアワセを入れた場合にシングルフックだと力は当然1点に集中しますが、ダブルフックの場合だと力が分散されてしまうので「針掛かり」という点では不安が残ります。

魚の活性が低くてほんの少しジグに触る程度のバイトが多発する場合は、掛けるだけならばダブルフックの方が良いですが、掛けた後その針が外れないかどうかというのは全くの別問題となります。

釣り方について

ジギングという釣りは激しくリールを巻いて、アクションを絶えず加えるというイメージがあるかもしれませんが、この釣りはゆっくりとジグを持ち上げてラインに一定のテンションをかけたまま落とし込むという動作を繰り返して誘います。

あまり激しくアクションを加えると逆に魚を散らす結果になりかねません。

アタリがあれば、十分にロッド全体に重みを感じてから渾身のアワセを叩き込んでファイトに移って下さい。

食用厳禁

アブラソコムツは基本的にキャッチ&リリースが前提の釣りになります。

身にワックスエステルと呼ばれる簡単に言えば油が多量に含まれており、食べると激しい下痢を引き起こします。

敢えてこの魚を食べてみたという方もこれまでにたくさんいて、ブログなどで記事にしているので食べると具体的にどうなるのか興味がある人は覗いてみても良いかもしれません。

まとめ

アブラソコムツのジギングについて簡単にまとめましたが、いかがだったでしょうか。

ジギングロッドもかなり頑丈なものが必要になりますし、静岡県の駿河湾にまで出向かなければならない、となかなか大掛かりで大変な釣りですが、釣りと言う遊びは色々なものを経験して総合力を上げていった方が断然得なので是非挑戦してみて下さい。







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