ジギングロッドで楽しむ落とし込み釣りでバラしを極力減らすポイントについて

ベイトリール

ジギングロッドを使って老若男女問わず気軽に楽しむことが出来る落とし込み釣りですが、実はこの釣りは慣れていないとアワセのタイミングが難しくバラシが非常に多くなってしまう釣りでもあります。

そこで今回はどうすればアングラーにとって大変悔しいバラシを減らすことができるのかについて、そのポイントを紹介したいと思います。



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バラシは魚の活性にも悪影響を及ぼす

これまでに少しでも釣りをしたことがある人は多かれ少なかれ魚を針に掛けたものの、ラインが切れたり針が外れてしまったりといった結果に終わる「バラシ」を経験したことがあるかと思います。

バラシは単に手返しが悪くなるだけではなくて、周囲を泳いでいる魚に対して大きな影響を与えてしまいます。

どういうことかと言えば、魚というのは私たちが普段考えている以上に生きる為に外的環境の変化に大変敏感で、針に掛かって大きく暴れている魚を目にすればそこから何かしらの危険信号を確実に感じ取っていると言われています。

1尾バラしてしまうとその後しばらくは釣れなくなるという話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは上述のような要因が絡んでいます。

特にバラシの活性に対する影響は、ハマチのようなある程度大型になり大規模な群れで行動する魚になればなるほど大きくなります。

つまり、理想は掛けた魚は全てキャッチするということになりますが、いかに上手い釣り人でもそれは難しいと言わざるを得ません。

なので、出来る限りバラシを減らす方向で釣り人は努力するべきだと言えます。



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落とし込み釣りにおけるバラシの原因とその対策

ここからは落とし込み釣りにおけるバラシの原因とその対策についていくつもの項目に分けて紹介します。

基本的なパターンはある程度限られているので、それぞれ具体的な対策方法が分かればヒットの数とキャッチ数を確実に近づけることができます。

バラシの内訳は大きく分けて根ズレと針外れの2種類

落とし込み釣りでは他の釣りのようにラインそのものが切られることはそれほど多くありません。

その代わり、ヒット直後の根ズレによるバラシと巻き上げ途中の針外れの2種類がその大半を占めています。

根ズレの原因はヒット直後の対応の遅さ

根ズレというのはヒットした魚が海底に突っ込んでいき仕掛けが岩などに擦れてその摩擦で切れることを指します。

正直な所、ハリス何号の仕掛けを使っていても海底に擦られてしまえば一撃で切れます。

それほど摩擦と言うのは大きな力を持っており、釣り人にとっては大敵となります。

根ズレされてしまう原因は、魚がヒットした直後の対応の甘さにあります。

落とし込み釣りの場合は、基本的に海底から数メートル上げた場所でアタリを待ちますが、大型魚がヒットするとその程度仕掛けを浮かせていてもほとんど海底スレスレでヒットしたものと大差ありません。

それほどヒット直後のダッシュ力が強烈ということです。

つまり、魚がヒットした直後にゆっくりと巻き上げていたりやり取りに時間を掛けていたのではその分相手に隙を与えてしまい突っ込まれてバラしてしまう可能性が高くなるのです。

ヒット直後の根ズレを防ぐ対策方法

根ズレを防ぐにはヒット直後から多少強引にでも海底から仕掛けを10メートル以上切って下さい。

特に電動リールを使っている人は電動リールの機種にもよりますが基本的には巻き上げ速度をマックスにしてポンピング動作を入れて下さい。

電動リールを使用する場合、巻き上げはリールが勝手に行ってくれるので、釣り人はポンピング動作に専念することが出来る為に非常にやり取りがしやすくなります。

ここがいわば一連のやり取りの中で最大の踏ん張りどころとなります。

特に相手がカンパチやヒラマサの場合はここで耐え切れずに糸を出してしまうと十中八九ラインブレイクとなります。

手巻きの場合も必ずポンピングを繰り返して海底を切るようにとにかく意識して下さい。

どの魚種でも10メートル以上浮かせることが出来れば、取り込める確率はグッと上がります。

特に根魚の場合は、多少大きくても海底を切ることが出来れば、水圧の関係で一気に弱るので針が外れない限りほぼ100%取り込むことができます。

ただし、ビーストマスター3000などの巻き取りパワーが非常に強い電動リールを使用している場合は、少しパワーセーブした状態で巻き上げをしなければPE3号程度であれば瞬間的な力が加わることによって高切れする恐れがありますから注意して下さい。

落とし込み釣りにおける針外れの原因とは

落とし込み釣りにおける針外れの原因は大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、アワセが早くて針の掛かり具合が浅かった場合と、2つ目は使用しているジギングロッドが硬く強引なやり取りを最後まで繰り返した為に針穴が広がってバレるパターンです。

アワセは竿先が海面に突っ込むまでは我慢するのが大切

落とし込み釣りではアジやイワシといった生きたベイトフィッシュがエサとなる為に、他の釣りに比べて非常に大きなアタリが出やすくなります。

大型魚が近づくとベイトフィッシュが大暴れをし始めて竿先にその振動が明確に伝わり、しばらくすると一気に竿先が海面まで突っ込むような派手なアタリが出るとついつい即座に大きくアワセを叩き込んでしまいたくなります。

しかし、これは厳禁です。

思わず合わせたくなる気持ちは分かりますが、ここはグッと我慢して竿先が完全に海面に突き刺さってからアワセを入れるようにして下さい。

早合せをすると針が唇の周辺に掛かり、電動リールの巻き上げをマックスにしていると海面まで上がってくるまでにバラす可能性が高くなります。

遅アワセに徹する事で針ごとしっかりと飲み込ませて、バラシを劇的に減らすことが出来ます。

ジギングロッドは硬すぎないものを使う

硬調のジギングロッドは大物相手には引っ張り合いにも負けない力を発揮できるので向いていますが、ハマチや青物をハリス12号前後の細仕掛けを使って釣るのにはあまり向いていません。

反発力が高いので首を横に振って暴れる青物にはどうしても口切れのリスクが高まるからです。

ミディアムクラスのロッドがおすすめ

あまりにもライト過ぎるタックルは魚の引きに負けてしまうのでおすすめできませんが、ミディアムクラスのジギングロッドであれば十分に対応でき、ベイトのアタリも明確に取ることが出来るので向いています。

もしどのモデルを使用すれば良いのか分からなければ、釣具店のスタッフなどに気軽に相談してみると良いです。

バラシを少なくするにはある意味バラスことで覚える

今回は落とし込み釣りを行う上で、出来る限りバラシを少なくする方法について説明しましたが、いかがだったでしょうか。

これらの点にしっかりと注意して釣ればバラシは大きく減らすことができますが、あくまでも理論的なものなので、上達するにはフィールドに実際に繰り出して釣るのが一番の近道です。

何度も大物に逃げられて悔しい思いをすることで、やり取りの中での力の入れ具合や対処方法といったものが感覚的に身に付いてきます。

この事をしっかりと意識して挑戦してみて下さい。

まとめ

今回はジギングロッドで楽しむ落とし込み釣りのさらなる上達方法として、バラシを減らすポイントについていくつか説明しましたが、いかがだったでしょうか。

この釣りは誰にでも気軽に楽しめて大物が狙えるので非常に面白いです。

今回紹介したポイントをしっかりと意識して、是非とも記録にも記憶にも残るような大物を釣り上げてみて下さい。







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