ベイトリールに違和感が出だしたときに見ておくべき箇所とは?

ベイトリール

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ベイトリールを使っているとどうしても違和感が出だしてしまうことがあります。

そんな時にはやはり対処することが重要です。

しかし、その対処の仕方やそもそも何が原因で違和感が出だすのか、初心者の人には分かりづらいと思います。

今回はベイトリールに違和感が出だしたときに見ておくべき箇所と、その対処について解説していきたいと思います。



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ベイトリールに違和感があるとどうなるか

ベイトリールの違和感についてですが、ずっとそのまま使い続けるとさまざまな悪影響が出てきます。

第一に破損してしまう要因となります。

違和感がどの部分が原因なのかわからないまま使い続けることは危険です。

使い続けて、完全に動かなくなってしまうと修理ができなくなってしまいます。

また、一か所の違和感が他の正常である部分にまで影響を及ぼしていく可能性も大いにあります。

次に、釣りの集中力に影響してきます。

違和感は魚のアタリやルアーの動きといった感度を著しく下げてしまいます。

巻き取りの時でも、魚のファイトに合わせていくのが難しくなってしまいます。

違和感が釣りの途中で出てきたときは、できるだけそのベイトリールの使用を中断したほうがよいと思います。

それでは具体的にどういったベイトリールの箇所を見ていけばよいのかを下記に解説していきますので、参考にしてみてください。



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ベアリング

違和感の多くの原因となっているのが、ベアリングです。

最近では、シーリングと言って中のベアリングボールを見えないようにしているものが主流となりつつあります。

ベアリングは本来、さまざまな可動部をスムーズに回転させるためのものですが、オイル切れを起こしたり、塩水によって腐食したり、何らかの要因で変形してしまったりしてしまいます。

オイル切れを起こしたままで使い続けると、金属の粉が徐々に多くなり、ベアリングの隙間に入り込んだりして回転不良を起こします。

これにはこまめにオイルを注入することで対処できます。

オイルの種類は通常の粘度のものがよくなります。

あまりにも過回転のものを使ってしまうと、すぐにオイル切れを起こしたりしますので、オイルを購入の時にはよく店員さんからも話を聞くようにしてください。

塩水についてですが、ソルトウォーターでの使用後は水洗いをするようにすることで対処できます。

ただし、このときに水に浸けこむことはしないようにしてください。

水に浸けこんでしまうと、より内部に塩水が入り込んだりしてしまうことがありますので注意してください。

シャワーで洗い流して、布で水分を拭き取るといった要領で問題ありません。

ベアリングの変形についてですが、これは主に根がかりを外そうとしたときに起こります。

特にスプールを直接支えているベアリングは根がかり外しが要因で、変形してしまうことが多いです。

負荷を掛けざるを得ない時は、スプールを押さえたりすることなく、ラインを他のものに巻き付けたりするようにしてください。

スペーサー

スペーサーとは、ベアリングが入るべき箇所に、コスト軽減などを理由として入れられている樹脂製のパーツです。

回転効率はベアリングより落ち、比較的安価なベイトリールに多く入っています。

このスペーサーもベアリングと同じように気を付けて使っていかないと、回転不良の要因となってきます。

スペーサーはベアリングと同じような対策が重要です。

オイル切れ、極端な負荷のもとでは変形してしまったりします。

また樹脂製なので、真夏の炎天下の暑さだったり、冬の厳しい寒さによって収縮による変形の可能性もあります。

なので、保管の際には気温変動が少ない場所を選んでおいたほうがよいと思います。

ちなみにですが、スペーサーの部分にはベアリングを入れることができます。

スペーサーと同じ大きさ、同じ内径、同じ厚みのものがあれば入れ替えるだけで、回転を良くすることができます。

メーカーカタログなどで確認して、交換にチャレンジしてみるのもよいと思います。

ワンウェイクラッチ

ベイトリールで巻き取りするときに、一方方向にしか回らないようにするためのパーツがワンウェイクラッチです。

この部品は単純に正常に動かなくなったら、ハンドルが逆回転してしまったりしてしまいます。

その場合はすぐにでも交換したほうがよいと思います。

ハンドル

ハンドルもベイトリールの違和感につながることがあります。

ハンドルは綺麗に回転することで、本来の性能を発揮しますが、これが曲がってしまったりすると違和感につながります。

特に違和感の原因で多いのが、ハンドルへの負荷による変形です。

例えばですが、釣り場にて転んでしまった時にハンドルに負荷が掛かってしまったりであるとか、保管中に重い荷物などによって負荷が掛かり変形してしまったりといった原因があります。

こうなってしまわないように注意するのはもちろんのこと、変形してしまった場合は交換する必要があります。

ハンドルノブ

ハンドルノブは指先に直接触れるパーツなので、違和感があればすぐにわかってしまうような場所です。

ハンドルノブの違和感の原因となるのは、内部にあるベアリングの不具合、ハンドルノブ軸の変形、ハンドルノブ自体の変形が考えられます。

ベアリングの不具合が起きた時にはすぐに分かります。

特にですが、ベアリング数が多ければその違和感に気づきやすいです。

オイル切れをさせないように、こまめにオイルを注入したほうがよいです。

ハンドルノブは強い負荷によって曲がってしまうことがあります。

曲がると、ハンドルノブ、そしてベアリングとの干渉度合いが変わってきてしまいます。

負荷を掛けないように気を付けるようにしましょう。

そして意外にですが、ハンドルノブ自体が変形していることもあります。

これはかなり使い込んだハンドルノブでないとなりにくいとは思いますが、内部が裂けてしまって強度がかなり落ち、簡単につぶれたりしてしまうといった状況になります。

こちらに関しては、交換しか方法はありませんので、交換するようにするとよいでしょう。

ギア

ギア部はハンドルを巻いた力をスプールに効率よく伝え、ラインを巻き取るために重要なベイトリールの心臓部です。

このギアにはメインギアとピニオンギアがあります。

下記にそれぞれの解説をしていきますので読んでください。

メインギア

メインギアは、ハンドルの巻き取りの力が直接的に伝わる箇所です。

ベイトリールには大きな歯車が入っていて、この部分がベイトリールの外部で出っ張ったりしていることも多く、この出っ張りをギアボックスと呼んだりもします。

このギアによってベイトリールのギア比は決まってきます。

基本的に大きなものほど、1回転あたりの巻き取り量は多くなります。

今では最大で1回転あたり1メートルを超えるものもあります。

このギア部分も非常に強い負荷が掛かったりすると、欠けが起きたりします。

現在では強度がある金属でギアを作っていることが多いので、違和感の原因となる可能性は低いですが、違和感があるときには見てみたほうがよいでしょう。

ピニオンギア

ピニオンギアはメインギアからの力をスプール本体に伝えていくためのギアになります。

小さくスプールを外すと、その側面が見れるかと思います。

このピニオンギアが不具合を起こすようになるのは、傷が原因であることが多いです。

その傷は、キャスト時のクラッチの切り方が弱かった時に起こりがちです。

クラッチの切り方が弱く、スプールがピニオンギアから分離されない状態でキャストしてしまうと、スプールとピニオンギアが干渉を起こしてしまい、非常に大きな音がします。

こうなってしまった時は、まず傷を確認してみることをしなければならないでしょう。

また、ピニオンギアを支える部品にスプリングがあるのですが、これも稀に金属疲労で折れてしまったりといったこともあります。

もし傷を入れてしまった場合は、交換するようにしましょう。

ドラグワッシャー

ドラグワッシャーは、ベイトリールのドラグの効き具合に影響してくるパーツです。

円形でメインギアの近くに入っていて、フェルトやカーボンで出来ていることが多いです。

まれにドラグワッシャーの一部が切れてしまって他の可動部に入り込んでしまうといったこともあります。

そうなってしまうと非常にやっかいです。

ドラグワッシャーが切れてしまう要因は、スタードラグをめいいっぱい締めこんだ状態で使っていて、ドラグを緩めたりしたときが一番多いようです。

もちろん大きな魚が掛かってドラグを使ったやり取りのときに擦り切れてしまうといったようなこともあります。

切れてしまった時は、すぐに交換したほうが他の可動部に影響しないと思います。

スプール

スプールはラインを巻いて収納しておくパーツです。

このスプールは、ラインが拾ってきたゴミや、ラインを通じた強い負荷によって違和感を生み出すことがあります。

下記にその解説をしていますので、参考にしてみてください。

スプール軸

スプール軸には多くのパーツが絡んでいます。

ブレーキシステムからベアリング、ピニオンギアやスプール本体の軸といった箇所です。

特にスプール軸の変形は気を付けないといけません。

魚がヒットした場合などは気になりませんが、根がかりを外そうとしたときの負荷は気にしておいた方がよいです。

ここから他のパーツへの影響は多いので気を付けるようにしてください。

スプールエッジ

スプールエッジは、砂などが入り込んでしまうことで傷が入ったりして、違和感へとつながってしまいます。

スプールエッジが傷つくと、塗装が剥げたり、キャストやリトリーブ時の異音だったりといった違和感が出てきます。

これには地面には直接置かないなどの基本的なベイトリールの取り扱いが対処法です。

このスプールの交換となった場合は、パーツ代が非常に高いので、常日頃から大切に使うようにしましょう。

レベルワインダー

ベイトリールで外的要因で気づかないうちに違和感の原因となってしまっていることがあるのがレベルワインダーです。

レベルワインダーは、スプールにラインを平行に巻くため、ハンドルを回転させるたびに左右のどちらかに動いている機構です。

ここが不具合を起こしてしまう要因は、ほとんどがゴミが溜まることによるものです。

そのゴミですが、枯葉の切れ端といったことは少なく、多くの場合がアオコやアオミドロといったものになります。

これらは少しずつ蓄積していき、結果として溜まったままで固形になったりして、正常なレベルワインダーの動きを妨げたりします。

この対処には常日頃からレベルワインダーを掃除しておくことです。

こまめなメンテナンスがよいことをぜひ覚えておいてください。

クラッチ

クラッチは、ベイトリールのキャスト時など、ラインを出すときにスプールをギアから離すためのボタンです。

このボタンですが、人による癖でサイドに擦れてしまったりします。

それもだんだんと積み重なっていくことで、最終的にはクラッチが切れないような場合もあります。

対処法としては、できるだけクラッチを真っ直ぐに上から押すことを心がけることです。

違和感が直らないときには

ベイトリールを自分で見てみて、どうしても違和感の原因や対処ができない場合は、メーカーに修理依頼をしましょう。

総合釣具店であれば受付を行っていて、メーカーとのやり取りをしてくれます。

また、オフシーズンにはオーバーホールに出しておくことも、長くベイトリールを使うためにおすすめします。

オーバーホールとはメーカーの担当の人が専門知識に沿ったうえで、リールの分解や洗浄をしてくれるメーカーのアフターサービスのことです。

もし違和感を感じていない時であっても、メーカーの担当の人の目で見たうえで交換がよさそうであれば、交換してくれます。

金額やどの部分をどうしたいかといったその旨を依頼時に伝えておくとよいです。

基本工賃は依頼のときにある程度の確認はできますので、店頭にて店員さんに確認するようにしてみてください。

まとめ

ベイトリールで違和感があるときに見る箇所について解説、そしてメーカーへの修理依頼やオーバーホールについて解説してきました。

ベイトリールは決して安価なものではないので、できるだけ大切に長く使っていきたいものです。

今回の記事を参考にして、ベイトリールを長く愛用できるように、覚えておいてもらえれば良いなと思います。







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