ベイトリールのカスタム・チューニングを楽しみましょう

ベイトリール

ダイワ(Daiwa) ベイトリール 14 タトゥーラ HDカスタム 150HL-TW

憧れのベイトリールを手に入れた後、メーカー純正の他の人と全く同じ仕様では物足りなくなって個性が出したいとか、このベイトリールのこの部分をもう少し改善できればもっと便利なんじゃないかなとか、感じることはありませんか?

お店で購入したばかりのノーマルの状態からカスタムして自分だけの仕様のベイトリールを作り上げたいと考えているアングラーも多いと思います。

ここでは、ベイトリールのカスタム・チューニングをパーツごとに紹介します。



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ベイトリールをカスタムする理由

ベイトリールをカスタムする目的は各アングラーごとに様々だと思いますが、大きく分けて機能面とビジュアル面の2つに分けられます。

最終的にはその両方というアングラーも大多数でしょう。

汎用のベイトリールでもう少し軽いルアーも投げられるように外見ではわからないベアリングを交換するアングラーもいれば、人気機種を使っているので釣り場で個性を出す為に鮮やかな色のスタードラグやハンドルに交換して釣り場での自分のモチベーションを鼓舞するアングラーもいます。

どちらにしても言えるのは、お店で買ったままの状態のベイトリールよりもほんの少しの部分でもカスタムしたベイトリールのほうが何倍も愛着が沸くのは間違いないということで、釣りを楽しむ要素を追加するという意味でとてもおすすめです。



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ベアリング

ベアリングとはスプールの軸とリール本体の間を支える軸受の部品です。

ベイトリールにはボールベアリングという軸の外側に小さなボールがいくつか入っていてそれがコロコロ軸の周りを転がることによってスプールがスムーズに回転するものです。

このベアリングをボールの数が多い物に交換したり、ボールが小さい物にしたり、材質を変更して耐久性を高める、あるいは軽量化するなどの工夫によってカスタムすることができます。

ベイトリール内部の部品ですがスプールの回転数に直結する部品なので、飛距離アップ、軽量ルアーのキャスタビリティ向上のためにここを真っ先にカスタムするアングラーが多いです。

スプール

スプール本体は最も簡単に交換できます。

カスタム目的以外に、本体に付属しているものに追加してもうひとつ替えスプールを用意することで、釣り場でライントラブルに見舞われた場合のバックアップやラインの太さや種類を状況に応じて変更するのも一般的です。

それとは別で、飛距離を必要としないバスフィッシングでは特に元々付いていた深溝スプールを浅溝スプールに変えるカスタムがよく行われます。

例えば使いたい太さの糸が150メートル巻ける深溝リールでも、バスフィッシングで実際に使用するのはどんなに余裕を見ても75メートルまでだったりします。

そうすると当然75メートルの下巻きをするのですがそうするとその分だけスプールが重くなって非効率です。

そこで元々75メートルしか巻けない浅溝スプールに交換してしまうというわけです。

その他にスプールそのものの材質変更や肉抜きしたものに交換することによって計量化も良く行われます。

軽ければ軽いほど良く回るとは一概に言えないのですが、ベイトフィネスで軽量ルアーをキャストする場合ならスプール重量の軽さは最低条件です。

ただし、軽いということは耐久性を犠牲にすることになるので軽量スプールで重量級ルアーをキャストし続ければスプールの歪みが発生します。

スプールの回転数アップとブレーキ性能のバランスも重要です。

スプールやベアリングをカスタムして極端に回転数を速くしたとしても、リール本体のブレーキ性能が追いつかなければバランスを取れないでバックラッシュを連発してしまいます。

バックラッシュを連発しない為にブレーキをキツキツにしないと投げられなくなってしまったらそれはカスタムの意味が無くなってしまいます。

ちなみに浅溝スプールに変更しないで深溝スプールのまま一番お手軽にできるスプール軽量化は下巻きの糸を太いPEに変えることです。

ナイロンやフロロで下巻きするより比重の軽いPEを使用しさらに太いPEにすることで糸と糸の隙間を作ることが出来、非常に微妙な重さの違いとはいえPEの糸の金額だけの出費でスプール軽量化が可能です。

ハンドル

ハンドル交換は見た目と巻き心地という面でアングラー自身が一番感じられるカスタムです。

ハンドルノブの交換だけでも見た目の印象は大きく変わります。

手に持った感触もEVA、コルク、樹脂、金属、ウッドとそれぞれ違います。

寒いところで釣りをするのが好きなアングラーは指が冷たくなるのを嫌ってコルクにしたりするそうです。

ハンドルそのものはロングハンドルとショートハンドルに分かれます。

ロングハンドルは巻き上げの力が強くなりますがその分、1回転で回す距離が長くなるので疲労感に影響する以外にリトリーブムラが起こりやすくなります。

ショートハンドルは逆で、小型のクランクベイトなどを一定速度で巻き続けるのには最適ですが、大きい魚が掛かってファイトをするときは多少手こずります。

ハンドル本体の形状は直線形状だけでなくオフセット形状やウェーブ形状があります。

見た目のかっこよさ以外に大きいハンドルでもリールをできるだけコンパクトにする、重心を中心に少しでもまとめるなどのメリットがあります。

レベルワインダー

レベルワインダーはスプールから放出されたラインがロッドのガイドまでスムーズに到達するよう導くパーツです。

この内側の穴についているリングの材質やリングの大きさによって飛距離やライントラブル耐性の性格が違ってきます。

リングが小さければライントラブルは減りますが、その分レベルワインダーが抵抗となって飛距離が落ちます。

リングの材質もツルツルしていれば抵抗が少なく、極端な話、質の悪いバリのあるようなレベルワインダーを使い続けているとラインが傷んでラインブレイクの元になります。

アングラーはそのあたりのバランスを考えたレベルワインダーの選択をすることになります。

飛距離アップに効果的といわれるのは、レベルワインダーとスプールの距離が長くなる形状への交換です。

これにより、放出されたラインがリングに擦れる角度が浅くなるので抵抗が減って飛距離アップすることができます。

ドラグクリッカーの追加

スピニングリールは大型の魚にドラグを引き出されるとジリジリと音がでるのがおなじみですが、ベイトリールのドラグ音は無音のモデルが殆どです。

大物が掛かった時にガガガガと鳴らして周囲にアピールしたい、餌釣りのときに置き竿にしてヒットの時鳴る様にしたいなど理由は様々ですが、ドラグクリッカーというパーツの取り付けによりドラグ音を鳴らすカスタムもあります。

リペイント

ビジュアル面のみのカスタムです。

専門の業者さんに出して、リールをペイントしてもらう方法です。

色自体を自分の好きな色に変えられるのでインパクト十分です。

リクエスト次第でド派手な模様にするも良し、アニメキャラを描いて痛車ならぬ痛リールにするというのも雑誌企画ではおなじみです。

その他の部分は見た目のカスタム中心

その他にも各所にあるビス、つまりネジをカラーのネジに変更する、ハンドルノブキャップ、ハンドルロックナット、スタードラグ、クラッチなどのパーツを色違いに変更する材質を変更するなどのカスタムもパーツさえ手に入れば何でも出来ます。

基本的には見た目を自分好みにするカスタムになりますが、部品選びによってはリールの軽量化も兼ねることもあります。

まとめ

いかがでしたか。

紹介したのはほんの触りですが、ベイトリールにはパーツがたくさんあり、メーカーのオフィシャルカスタムパーツだけでなくオリジナルカスタムパーツのメーカーもたくさんあります。

今使っているリールをさらに愛着を持って使うために、もしくは長く使ってデザインに飽きてきたなど理由は様々ですが、リールのカスタムは車のカスタムやプラモデルに似たロマンがあります。

上位機種のリールを諦めて、中位機種のリールを買ったのにカスタムを繰り返したら上位機種の価格を超えてしまったなんていうのは良くある話です。

釣りは楽しんだ者勝ちです。

ぜひ、始めはちょっとした部パーツだけでもカスタムの世界に足を突っ込んでみてはいかがでしょうか。







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