ベイトリールの利点は?調整方法は?しっかりわかるベイトリールの注意点

ベイトリール

ダイワ(Daiwa) リール 16 ジョイナス 2000 糸付 2号-150m

多くの釣り人は、まずスピニングリールを使うと思います。

ベイトリールはある意味「2番目のリール」となる人が多いのではないでしょうか?

スピニングリールは使いやすく、トラブルの少ないリールです。

一方、ベイトリールは取り扱いに慣れが必要です。

この記事では、ベイトリールの利点やデメリット、初心者がまず注意すべきことなどをご紹介します。



私が絶対おすすめするベイトリールランキングはこちら





なぜベイトリールを使うか

そもそも何故ベイトリールを使うのでしょうか?

実は、意外と多くの人が「なんとなく」や「かっこいいから」といった曖昧な理由でベイトリールを使っています。

確かにベイトリールを使っている方が、スピニングリールを使っている人に比べて「釣り上手になった感じ」があるのかもしれません。

しかし、本当に釣りに詳しい人は、両者を上手に使い分けているものです。

まずはベイトリールのメリットとデメリットを考えてみましょう。



私が絶対おすすめするベイトリールランキングはこちら





ベイトリールのメリット

ベイトリールには、以下のようなメリットがあります。

これらのメリットを活かせる釣り場では、無類の強さを発揮します。

巻き取る力が強い

糸の方向とスプールの回転方向が一致しているため、スピニングリールに比べて力のロスが少なくなります。

大物とのファイトが有利になることに加え、アピール力の高い大きいルアーや重いルアーを扱いやすくなります。

手返しが良い

スピニングリールでは、キャスト前にベールを外し、着水後には戻す動作が必要です。

その点ベイトリールは、親指一本でクラッチを操作し、ラインをフリーにすることができます。

このため、ルアーを引いてきてから再キャストまでの行動が、スピニングリールより早くできるのです。

キャストの回数が増えれば、その分魚がかかる可能性も高くなります。

キャスティング精度が高い

ベイトリールは、親指でクラッチを操作できますし、スプールを親指で押さえることも可能です。

よって、キャストが大きいと感じたら、親指でスプールを押さえることで、飛距離を調整することができるのです。

親指でラインを調整することを「サミング」と言い、サミングと使いこなすことで、よりタイトにポイントを攻めることができるのです。

垂直方向の釣りにおすすめ

ベイトリールは、指一本でラインの出し入れを調整できます。

ジギングに代表される垂直の釣りは、フォーリング中にアタリがあることが大半です。

そういった場合、スピニングリールであれば、時としてベールを戻してから巻き上げる必要がありますが、ベイトリールはハンドルを回せばクラッチが戻るので、素早いリアクションが可能なのです。

ベイトリールのデメリット

では、ベイトリールのデメリットには何があるのでしょうか?

以下にデメリットを列挙します。

バックラッシュが起こる

ベイトリールの一番の欠点がこれです。

スピニングリールは、スプール自体が回ることはありませんが、ベイトリールはスプールが回ることでラインが出ていきます。

キャストと同時にスプールは回転を始めますが、ルアーが着水したり障害物に当たったりなどで減速すると、ルアーの速度をスプールの回転速度が上回り、ラインだけが出ていこうとします。

ルアーが動かないのにスプールが動いてラインを出そうとした結果、行き場のないラインがスプールで絡まってしまうのです。

一度バックラッシュになると修復に多くの時間を割かれ、釣りどころではなくなります。

ロングキャストに難あり

あくまでスピニングリールと比べた場合ですが、ベイトリールは飛距離が伸びない傾向があります。

スピニングリールはラインを完全にフリーにするので、自然にラインが出ていきます。

一方のベイトリールは、スプールが回らないとラインが出ていきません。

つまり、スプールの回転自体が抵抗となって、スピニングリールに比べてラインが出ていきにくくなるのです。

また、ベイトリールはキャスト後、ルアーの着水時にサミングを行ってバックラッシュを防ぐのですが、遠くのポイントに投げ込む際に、近眼の人は遠い水面に着水するタイミングが見えない場合もあります。

夜の釣りで黒系ルアーを投げる際も同様で、視覚に頼れない分、感覚でサミングを行わなければなりません。

サミングを適切に行わないとバックラッシュが発生するため、注意力が必要なのです。

初心者にベイトリールが難しい理由

ベイトリールのデメリットは、釣り人側の腕次第で対処することが可能です。

しかし、初心者にはその腕がありません。

初心者脱却のためにベイトリールでキャスティングしても、すぐにバックラッシュするのが関の山です。

では、腕のない初心者はベイトリールを扱えないのでしょうか?

実は、以下の注意点を守ることで、バックラッシュの発生率が格段に下がり、初心者でもベイトリールを扱えるようになるのです。

ブレーキを使おう!

腕がないなら機械に頼るのがおすすめです。

ベイトリールにはブレーキが付いており、スプールの回転を機械的に遅くすることで、これをキツくすることでバックラッシュは格段に減ります。

これを行うと、当然ながら飛距離は落ちます。

しかし、まずはブレーキを効かせた状態でサミングを含めたキャスティングの練習をし、徐々にブレーキをゆるくして飛距離を稼げばいいのです。

ベイトリールには基本的に「メカニカルブレーキ」と「ブレーキシステム」の2つのブレーキが付いています。

メカニカルブレーキは、メインとなるブレーキで、ブレーキシステムは補助的なブレーキです。

ブレーキシステムには「遠心力ブレーキ」「マグネット式ブレーキ」「電子ブレーキ(DC)」があります。

これらをうまく調整することで、快適な釣りが可能となります。

ブレーキの調整方法

ブレーキの具体的な操作方法はリールによって違うので、取扱説明書をご覧頂くとして、ここでは調整の目安となるポイントを記します。

まずは、釣りをする時と同じように、ロッドにリールを装着し、ラインをガイドに通し、ルアーを付けて下さい。

次にロッドを水平にしてルアーを垂らし、メカニカルブレーキを1番キツイ状態にして、クラッチを切ります。

その後は少しずつブレーキを緩めていき、ルアーがゆっくりと落ちるようになったところでクラッチを戻します。

これが1番単純な調整方法です。

ブレーキシステムの調整も、メカニカルブレーキと同様に、1番キツイ状態からスタートします。

何度かキャスティングを試し、バックラッシュが起きないギリギリを見極めながらブレーキシステムを徐々に緩めて行くといいでしょう。

糸の巻き方にも注意

ベイトリールに糸を巻く時にいくつかのポイントを守ることで、バックラッシュの発生率を下げることができます。

まず、ラインは釣行の1週間前にはベイトリールに巻いておきましょう。

太くて硬いラインなどは、特にリールに馴染ませておく必要があります。

また、ラインを巻く際には、濡らした布などで押さえて湿り気を与えつつ、適度なテンションをかけながら巻くようにしましょう。

なんらテンションをかけずに巻くと、ゆるゆるに巻かれることになってしまい、ラインが出て行く速度とスプールの回転速度が噛み合わず、バックラッシュの原因となってしまうのです。

さらに、ラインを巻く際にはラインにヨレがないように確認しながら巻きましょう。

100mを超えるラインを巻く際に、間断なく注意を払うのは難しいかもしれませんが、快適な釣行のため、努力は惜しまないようにしましょう。

まとめ

ベイトリールを扱う上では、どんなに上級者であってもバックラッシュに注意を払わなければなりません。

しかし、慣れてしまえば非常に快適に使えるタックルなので、この記事にあるポイントを押さえて練習してください。

誰でも最初は初心者です。

どんな上級者でも、何度かバックラッシュを経験しています。

ベイトリールをうまく使えるようになれば、狙えるポイントや魚が増えます。

ぜひとも挑戦してみてください。







ベイトリール