ベイトリールの性能を左右する4つのポイントから見た選び方

ベイトリール

ダイワ(Daiwa) ベイトリール タトゥーラ SV TW 7.3R

ベイトリールはバスゲーム向けに開発が進み、現在では様々な魚種やシーンに合わせてスペックも多様化しています。

一見見た目では判断しにくい性能ですが、無視してしまうとまったく釣りにならないと言う可能性も出てきます。

今回はベイトリールの性能を左右する4つのポイントから、どういったベイトリールを選べばいいのか解説して行きます。



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まずはイメージするフィッシングシーンを具体化しよう

ベイトリールは日本ではバスゲームの大衆化とともに、国内メーカーでも開発が進み多種多様なモデルが流通しています。

最近ではバスゲームのみならず、ルアー釣りで幅広く用いられるようになりました。

それに合わせてそれぞれのモデルにおけるスペックも千差万別で、どういったシーンにどういうスペックが必要なのかよく考える必要が出てきました。

まずはベイトリールを選ぶ際に、ユーザー側で想定しておくポイントを考えてみましょう。

狙う魚種に目星を付けておく

釣りに使う用具は、リールに限らずすべて魚種によって変わってきます。

まずは自分がアクセスしやすいポイントでどういう魚が釣れるのか、すでにスピニングリールなどで釣りを楽しんでいる方はどういう魚が釣れていて、どれを狙って釣りたいのかを考えてみましょう。

その魚の性質によって、使用するベイトリールに必要なスペックが大きく変わってきます。

どこでどう釣るかをイメージする

同じ魚種であっても、例えば広い川で釣るのか沼地で釣るのか、海であれば漁港で釣るのかテトラポット周りで釣るのかによってどういったタックルが使いやすいかが決まります。

これはスピニングリールでも同じなので、現在スピニングリールを使用しているならどういった点に不満があるのかを考えておくと良いでしょう。

予算から逆算して考える

ベイトリールは一般的にスピニングリールよりも高くなり、上位グレードにおいてはそう差はありませんがエントリーモデルではベイトリールはスピニングリールの倍程度の価格になっています。

予算が十分にあれば狙いたい魚種からベストなものを選べますが、予算に限りがある場合はある程度性能を犠牲にしてそのなかで狙える魚種を釣るという方法もあります。

特にこの場合はもっている性能を読み取る力が必要になるので、これから紹介するポイントをよく理解しておくと良いでしょう。



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ポイントその1.淡水専用or海水対応

海の場合は塩水なので、金属はさびてしまうリスクが高まります。

ベイトリールにも金属が使用されているのでこのリスクがあり、海水で使用する場合は海水対応のベイトリールを選ぶ必要があります。

これは元々ベイトリールがバスゲーム用、つまり淡水用として開発されていたので、ベイトリールが海釣りでもよく使われるようになった現在でも少なからず淡水専用のベイトリールが存在しているからです。

海外メーカーの多くでは、型番の末尾などに「F」とある場合はフレッシュウォーターの意なので淡水専用、「S」とある場合はソルトウォーター(もしくはSea)の意なので海水対応という表記になります。

国内大手メーカーなど型番に記載がないメーカーの場合は、パッケージに海水可能という表記がある場合は海水OK、それ以外は淡水のみと考えておくと良いでしょう。

海水対応のベイトリールを淡水に使用するのは問題ないので、もし海釣りでも川釣りでも同じベイトリールを使用したい場合は海水対応を選ぶことをおすすめします。

ポイントその2.ブレーキ

初心者がベイトリールを使用したとき、必ずと言っていいほど見舞われるトラブルが「バックラッシュ」です。

ベイトリールでは、ラインを出すにはスプールが回らなければいけないため、勢いよく仕掛けを投げてラインが出て行くと、着水した後もスプールが慣性で回り続けラインが出続けてしまいます。

これによってスプール内にラインが絡まってしまうことがあり、このトラブルをバックラッシュと呼びます。

バックラッシュの原因は必要以上にスプールが回転してしまうことなので、投げる距離によって「サミング」と言われる指でスプールに抵抗をかける技術が必要ですが、多くのベイトリールにはスプールに抵抗をかけるための「ブレーキ」も装備されています。

ブレーキを強くすれば投げた直後から徐々にスプールの回転が落ちていくので、必要以上にスプールが回ってラインを出してしまうリスクを減らすことができます。

ポイントを狙う釣りではブレーキ性能が重要

バスゲームでは、天候や環境から予想できるバスが潜んでいそうなピンスポットに狙ってルアーを投げる技術が必要です。

この場合、特定の距離ではなく、狙いたい場所によってルアーを落としたい距離が変わります。

こういった場合は特にブレーキ性能が重要で、貧弱なブレーキだと飛びすぎてサミングが忙しく、強すぎるブレーキだと飛びにくくなり狙ったポイントまで届かないリスクがあります。

バスゲームのようにピンスポットを狙う釣りの場合は、まずブレーキ性能にこだわることが快適な釣りに繋がります。

ポイントその3.ドラグ力

ドラグとは、ラインが魚に引っ張られたとき、切れてしまわないように一定以上の力がかかるとラインを伸ばしていく機能です。

特に大型の魚を狙うことが多いルアーフィッシングにおいては、この機能は肝になると言えるでしょう。

ドラグ力はkgで表されるので、例えば4kgであれば4kgの重りを吊り上げたとき以上の負担がかかるとラインが出て行くということになります。

必要なドラグ力は使用するラインがどれだけ強度があるかによって変わるので、狙いたい魚種に使用するラインに対応するドラグ力を選ぶ必要があります。

またドラグ力は調整可能なものがほとんどなので、スペックの最大値には多少余裕があるものを選ぶ必要があります。

安いベイトリールのドラグ力は目安

最近では中国製など安いベイトリールが多く流通するようになって来ました。

多くは通常使用には問題ないものがほとんどですが、唯一ドラグ力に難点がある場合が多いです。

ドラグの基本構造は抵抗なので、貧弱なつくりだと抵抗が足りずにスペック通りのドラグ力が発揮されないものが多いです。

ある程度改造で対応できますが、不慣れなうちこそある程度信頼の置けるメーカー品を選ぶことをおすすめします。

ポイントその4.糸巻き量

スピニングリールの場合、品番の数字がおおよそどれだけラインを巻けるかを表しています。

例えばシマノのアビリオ2500では3号ラインが120m、アビリオ3000では3号ラインが150mと数字が増えるにつれて巻けるラインの量が増えていきます。

ベイトリールの場合はこの表記がなく、スペック表に直接「○号ラインを○○○m」という表記がされています。

これは狙う魚種が大きい場合に太いラインが必要になるので、特に重要なポイントになります。

本体サイズに問題なければ糸巻き量が多いほうがおすすめ

細いラインを使用する場合でも、糸巻き量が多いに越したことはありません。

スピニングリールの場合、大きいリールに少ないラインの量で巻くとスプールのふちにラインが触れ、摩擦で切れてしまうリスクが高まるのでラインに合わせて適正サイズを選ぶ必要があります。

ベイトリールの場合、スプールを回転させながらラインを出していくためそのリスクが少なく、ラインの量が少なければスプールの外にラインが落ちてしまうトラブルを減らすことができるからです。

糸巻き量が多くなれば本体サイズも大きくなるので、本体サイズが扱いにくくなければ糸巻き量は多いものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

ベイトリールはこの4つのポイントでおおよそのスペックを把握することができます。

ベイトリールは汎用性が高いリールでもあるので、使いたいシーンに合わせてこれらのポイントから適したものを選ぶことが重要です。

最近ではより緻密なスペックを搭載しているモデルも増えているので、ぜひメーカーサイトなども含めてスペックを吟味し、釣るイメージを深めながら自分に最適なベイトリールを選んでみてくださいね。







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