不朽の名作・POPXを使いこなすベイトリールタックルセッティングとは

ベイトリール

ベイトリール カーボン柄 6.3:1/12+1BB マグネットブレーキ 右巻き/左巻き【46Z8】 (右)

ブラックバスフィッシングで非常に息の長いルアーの一つとして、今回紹介するPOPXがあります。

未だにお正月の限定カラーなどが発売されるほど人気のあるルアーです。

このPOPXは今後も長くバスフィッシャーマンの間で定番のルアーとして残っていくのではないかと思います。

そんなPOPXを使いこなすためのベイトリールセッティングを今回は解説していきたいと思います。



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POPXとは

POPXとは、ルアーメーカーであるメガバスより発売されているポッパータイプのプラグになります。

ブラックバスをメインターゲットにして、クロダイ用のチューニングモデルなんかも発売されています。

実に発売されてからかなりの年月が経っていますが、今なお愛され続けて、釣れるポッパープラグとして認識されています。

形が変わらずにずっと釣れ続けているということは、非常に性能面で優れているということでしょう。

浮き姿勢は、ポッピング、ドックウォークなどのポッパープラグの基本操作が非常にしやすい設計になっています。

ネチネチとした繊細なアクションが釣れる理由だと思います。

その繊細さを引き出せるタックルを使うことはPOPXを使う上でとても重要なことです。



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POPXが有効な状況

POPXが有効な状況は、ずばりブラックバスだと、水面を意識している状態の時です。

例えば、雨で活性が高いときや、夏場の虫パターンがそれに当たります。

状況によって使い方を意識して変えていくことでPOPXは釣果をもたらしてくれます。

下記に状況の目安を挙げておきますので、参考にしてみてください。

梅雨時期・アフタースポーン攻略

梅雨時期のアフタースポーンのブラックバスは上を意識していることが多いです。

理由としては、低気圧によってベイトとなる小魚が水面近くに集まりやすいこと、それと産卵後のバスは中層に浮いていて目の前を通り過ぎて落ちていくようなものよりも、自分の上側で止まっているようなエサのほうを好む傾向があるからです。

POPXはこのような状況でネチネチと産卵後のアフタースポーンで体力があまりなく、ゆっくりとしか動けないブラックバスに効果的にアプローチ出来ます。

立ち木などの縦ストラクチャーや、かけあがりといった水中の変化を意識して、キャストして探っていくとよいでしょう。

動かし方は、ポップ音を主に使って、ポーズを長めにとっていくということをするとよいでしょう。

夏・虫パターン攻略

夏の虫パターン攻略にもPOPXは効果を発揮します。

虫が多くなり、さらに虫が弱る時期になると、ブラックバスは追いかけて捕食しなければならない小魚よりも、確実に逃げることがなく捕食できる水面に落ちた虫を捕食する傾向が強くなります。

そういった状況では、やはりブラックバスの意識は水面へと集まってきます。

狙う場所は、木などのオーバーハングの下といったシェードをメインに探っていきましょう。

狙い目としては、花が咲いていて虫が多く鳴いているような場所です。

こういった場所は特に虫が多いのでおすすめです。

動かし方は、シェイクを基本としていきましょう。

着水音も少しPOPXを上方向に投げて、大きめの音を出した方がブラックバスに対してのアプローチは強いです。

シェイクを基本としていき、途中にポーズを入れてブラックバスが近くに寄ってきていないかを確認しながらもよいと思います。

秋・ターンオーバー攻略

秋になるとターンオーバーが付き物となります。

水質が悪化するこの現象ですが、時に水面に酸素不足になった小魚を集めることがあります。

そういったときに弱った小魚を演出できるPOPXは効果を発揮してくれます。

ドックウォークで広範囲を探っていくことを意識するとよいでしょう。

意外とですが、こういった状況の時はポーズを入れずにアクションさせていくほうがよい結果を生むこともあります。

動かし方は、固定概念にとらわれず、いろいろと試してみてください。

スピニングタックルで扱うことは?

POPXは7グラムと軽量なため、もちろんスピニングタックルでも扱うことはできます。

しかし、細かなキャストコントロールができなかったりするのが難点となります。

特にPOPXをはじめとするポッパープラグでは、アプローチする障害物に対してどれだけタイトにキャストできるかということが釣果を伸ばすコツとなってきます。

さらにスピニングリールだと、使っているラインが太くなってくるとトラブルが多くなってきてしまいますので、そういったことも視野に入れておく必要が出てきてしまいます。

POPXにベイトリールが有効な理由

POPXにベイトリールが有効な理由はいくつかあります。

まず、キャストコントロール性能です。

POPXで釣果を伸ばすコツはどれだけブラックバスに近いところにタイトにプレゼンテーションできるかにかかってきます。

ベイトリールでは、サミングで極端に言えばミリ単位での距離の調整ができます。

さらに、キャストできる方向がオーバーヘッドキャストで上方向からや、サイドハンドキャストで横方向から静かにアプローチできるといったこともできます。

スピニングタックルだとなかなかこれが難しいです。

次に、回収の速さとキャストの速さです。

POPXの効果的な使い方は、ブラックバスがバイトして来ると思われる範囲を過ぎたら即回収していく方法です。

もし、一度投げたその場所にブラックバスが居ると思ったら、ある程度の距離をアプローチしたら回収して再度投げ込んだ方がよい結果に繋がってくれると思います。

このような理由からPOPXにはベイトリールが有効になってきます。

POPXに合ったベイトリール

では実際にPOPXに合ったベイトリールとはどのようなものでしょうか?

それはスプールの直径が32ミリもしくは33ミリのベイトリールです。

このくらいの直径のスプールだと、POPXの自重である7グラムを快適にキャストしやすくも飛距離が安定し、また使いたいラインを巻けるキャパシティーも十分にあるからです。

さらによいと思うのは、このスプール直径でありつつ、ギア比がスーパーハイギアと呼ばれるものです。

先に述べたようにPOPXはアプローチしたい場所を過ぎたら回収したほうがよい結果につながりやすいです。

またスーパーハイギアは、キャスト性能を優先するために小さくなったスプール直径からくる巻き取りの少なさをカバーしてくれます。

これがノーマルギア以下のギア比だと快適に釣りができているとは言えず、集中力の低下につながってしまいます。

ですので、POPXに合ったベイトリールについてまとめると、スプールの直径が32ミリもしくは33ミリでスーパーハイギアのベイトリールということになります。

POPXに合ったベイトロッド

POPXに合ったベイトロッドはずばり、6.3フィート前後でミディアムライトクラス、そして中弾性のカーボン製ロッドです。

まず、6.3フィート前後という長さですが、キャストがダブルハンドでもシングルハンドでもできる長さということが理由です。

飛距離を出したいときはダブルハンドで勢いよく振り抜くことを意識することで、ロングキャストできるようになります。

シングルハンドでは、オーバーヘッドやサイドハンド、ときにはピッチングといったいろんなキャスト方法があります。

片手で扱えるロッドのメリットは実際にPOPXで釣りをしてみると非常にあるものだと認識できると思います。

次に、ミディアムライトクラスというところですが、これはロッドの柔らかさが丁度POPXの自重である7グラムを乗せてキャストしやすいこと、また動かすときには硬すぎず柔らかすぎずといった感覚を持ち合わせているので扱いやすいといったメリットがあります。

最後に中弾性のカーボン製ロッドというところですが、これはロッドの軽さ、ブラックバスがPOPXにバイトしてきてからファイトするときのサポートをしてくれるといった点が理由になります。

これが低弾性だと動かすときに動かしにくく、高弾性だとキャストのスイートスポットが狭すぎてキャストしにくいといった状態になってきます。

記載したことをロッド選びの参考にしてもらえればと思います。

ラインセレクト

POPXのラインセレクトは、ナイロンラインがよいと思います。

フロロカーボンラインだと水より比重があり、動かすときにアクションの妨げになってしまうこと、PEラインだと風の抵抗を受けやすくなってしまうことなどがPOPXを使う時に向かない理由だと思います。

ナイロンラインは水に比重が近いこと、柔らかく扱いやすい、適度な伸びがファイトをサポートしてくれるといったことがあり、POPXにはおすすめです。

ナイロンラインの太さですが、8ポンドから12ポンドくらいを使っていくとよいと思います。

このくらいの太さであれば、キャストに大きな影響を与えることなく、ブラックバスとのファイトの時でも問題なく対応できる強度があります。

POPXにはナイロンラインで、8ポンドから12ポンドを選ぶとよいと思います。

POPXの動かし方

POPXは特にロッドでアクションを加えていくルアーになります。

上手くブラックバスを誘い出せたときは、釣れたでなく釣ったという気持ちになれると思います。

その動かし方については下記に解説していきます。

ポッピング

ロッドでラインを引っ張って、POPXに「ピチュッ」といった音を出させる使い方です。

POPXの場合は非常に控えめなポップ音がするようになっています。

アクションさせた後には必ずポーズを入れるようにするとよいことが多いです。

ブラックバスがバイトしてくるのは、アクション後にポーズを入れた瞬間、もしくはポーズから動かし出し始めが多いです。

しっかりと魚の重みがロッドに乗ってからフッキングするのが、アワセのコツになります。

ドッグウォーク

POPXに連続してアクションを加えることで、首を振らせてアピールする方法です。

ラインを張っては緩めてというアクションを連続してリズムよく行うのが動かし方のコツです。

この使い方では、POPXのラインアイにスナップでラインを接続するとよいと思います。

直結だとなかなか動かしにくいですが、スナップのちょっとした重さと自由度が比較的簡単にアクションできるようにしてくれます。

POPXで釣行後に気を付けること

POPXで釣行後に気を付けたいことは、テールのフェザーフックの錆です。

フェザーフックはナチュラルに動いてくれるのが特徴ですが、水から離れると水分が残ってしまい、結果フックを錆びさせてしまうことがあります。

なので、釣行後はPOPXの水分をしっかりとふき取ってから、収納するようにすることをおすすめします。

また、一応ですが、カップ部分の水を通す機構のところに水分が残っていないか確認もした方がよいと思います。

POPXで試してみたいチューニング

POPXはそのままでも十分に釣果をもたらしてくれます。

しかし、少し工夫を加えることで釣果にさらに差を付けることもできます。

下記にそのチューニングを紹介していますので、参考にしてみてください。

板鉛で浮き姿勢を調整する

POPXに板鉛を貼ると浮き姿勢を調整することができます。

浮き姿勢が変わると、アクションが変わってきます。

私のおすすめとしては、テール側のお腹部分に板鉛を貼ることです。

この位置にはると、水面に対して80度くらいの姿勢になってくれます。

あくまでも沈まない範囲で調整してください。

この姿勢にすると、アクションを加えてからポーズを入れると、時間差でフェザーフックがゆらっと揺らめいてくれてブラックバスを誘ってくれます。

ぜひ覚えておいてもらいたいチューニング方法です。

蛍光マーカーで見やすくする

現在では、蛍光のシールが販売してあることも多くなってきました。

POPXの頭にこの蛍光シールを貼っておくと、例えば暗いシェードの中でもどの場所にルアーがあるか、位置を確かめやすくなります。

カラーが数種類ありますが、おすすめはオレンジです。

まとめ

今回はPOPXを使いこなすためのベイトリールタックルセッティングをはじめとし、動かし方やチューニング方法を解説してきました。

POPXはトップウォータープラグでブラックバスを釣ったことが無い人に非常におすすめできるルアーでもあります。

今回紹介した内容を元にして、POPXを使いこなしていただければと思います。







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