泳がせ釣りの難敵エサ取りのアオリイカ・コウイカをジギングロッドで釣る方法

ジギングロッド

アジを餌にしてハマチやカンパチ、カサゴやハタなどを狙っていると、時にアオリイカやコウイカといったイカ類の猛攻を受けてアジがどんどん無くなって底をついてしまったという経験は無いでしょうか。

そのような場合にエサが無くなるのを防ぐ為に是非利用したいのが、掛け針を用いた泳がせ仕掛けです。

そこで今回はジギングロッドで狙うアオリイカ・コウイカ釣りを紹介します。



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生きアジを食べるのは大型魚だけではない

皆さんは遊漁船などで泳がせ釣りをしていて、竿先が入ったにも関わらずアワセを入れても針掛かりしない、あるいは途中までは重たい感触があるものの途中で外れて軽くなってしまい、仕掛けをそのまま回収すると後頭部を齧られたアジが上がってきたという経験はないでしょうか。

これは魚ではなくアオリイカやコウイカといったイカ類の仕業です。

イカは見た目に似合わず非常に獰猛で、エサを丸飲みするようなことは口の構造上できないので、まずはアジの急所である頭の部分を鋭いカラストンビで噛む事で即死させます。

この時点でイカはエサのアジをしっかりと抱きかかえている状態になっていますが、青物や根魚を狙う用の1本針や2本針仕掛けでは針掛かりさせることは至難の技と言えます。



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群れに出くわすとエサの不足という事態にも…

イカ類の非常に厄介な所として、時に大規模な群れを為していることがあり、そのまま放っておくと1投1尾ペースでエサのアジが齧られて使い物にならなくなって、大変な消耗を強いられるという点です。

実際に泳がせ釣りをしてみると分かるのですが、特に冬場は現地調達を行うことが難しくなり釣具店や生きアジ屋で事前に購入して用意することになるのですが、1尾100円以上するような所もざらにあり、経済的にも次々に外道のイカにやられてしまうのは決して良いとは言えません。

食味は抜群なので、釣るのが一番

アオリイカやコウイカといったイカ類は刺身や焼き物、フライなど様々な料理に応用することができて言うまでもなく食味は抜群です。

なので、アジが齧られてどうしようもない場合は、思い切ってしばらくはイカ釣りに専念するのが得策です。

ちなみに、イカはヒットすると墨を吐きますがこれは周囲を泳いでいる仲間に対する危険信号でもあるので、何度もヒットさせていると次第に警戒心を抱いてアジに寄り付かなくなる効果も多少あります。

胴調子のジギングロッドで少し柔らか目がおすすめ

イカ類を狙うには泳がせ釣りで使用するのと同様に、胴からしっかりと曲がるような胴調子のジギングロッドがおすすめです。

そして、相手がアジを抱いた時に違和感を与えないように比較的柔らか目のものが最高です。

基本的に乗船する際はトラブルに備えてロッドは2本ほど用意する場合が多いので、その内の柔らかい方の1本を使用すると良いです。

リールはポイントの水深によりけり、電動リールを使用する場合は巻き上げスピードに注意する

リールはそのポイントの水深によって手巻きリールと電動リールを使い分けるのが最高ですが、どんな場所でも統一で電動リールを使用しても問題ありません。

ちなみにアオリイカなどは水深100メートルを超えるような深場であっても十分に当たってきます。

イカ類を相手にする際は身が切れてバレてしまう恐れがあるので、電動リールを使用する場合は巻き上げ速度に十分注意して下さい。

全力で巻き上げると機種にもよりますがかなりの速度になるので、足にガッチリ掛けバリが掛かっていたとしてもバレてしまう恐れがあります。

中速くらいでじっくりと巻き上げるようにして下さい。

ラインテンションが緩まない程度であれば手巻きで回収しても全く問題ありません。

掛けバリは大きめのものを使用する

アオリイカやコウイカといったイカ類を相手にするには魚用の仕掛けでは掛からないので、掛けバリを使用しなければなりません。

もちろんイカ専用の掛けバリを使用しても良いのですが、仮に手頃なものが見当たらないという場合はアユの友釣りで使用するようなものでも構いません。

意外に感じるかもしれませんが、イカは比較的大型の針を使っていてもそれほど関係無く乗ってくるので、大きさに神経質になる必要はほとんどありません。

むしろ小型の掛けバリを使用していると水深100メートルを超えるような深場では多少強くアワセを入れても十分に針掛かりしない恐れがあるので避けた方が無難です。

コウイカ類の場合はアオリイカ類よりも強くアワセを入れる

稀にイカが見える位置までアジを抱いたまま上がってくることがあります。

そこで姿を確認して欲しいのですが、相手がアオリイカの場合は足が細いので強くアワセを入れると途中で身切れしてしまう恐れがあります。

しかし、コウイカやモンゴウイカといった足が短く太いイカ類の場合は、鋭く強くアワセを入れなければしっかりとフッキングしません。

相手の種類によって使い分けて下さい。

途中で外れてもそのままにしておく

イカ類は他の大型魚とは異なり目の前にあるエサに対する執着心が非常に強いです。

ですから巻き上げる途中で針が外れてバラしても決してそのまま回収せずにしばらくその場で待ってみて下さい。

相手に食い気があれば再びすぐに抱いてきます。

特にコウイカ類はより攻撃的な傾向があるので、ほとんどの場合何度も繰り返しアタックしてくるのでこれは覚えておいて下さい。

しばらく放置しても一向にアタリがない場合は、時間が勿体ないのでそのまま回収して下さい。

エサが足りない場合は死にエサで試してみる

とは言え日によってはイカの猛攻によってほとんどアジが無くなって釣りが続けられなくなるようなケースもあるかもしれません。

そういった場合は、死にエサのアジをそのまま針に掛けて使用して下さい。

イカの活性が高ければ死んでいてもすぐにアタックしてきます。

むしろ毎回新しい生きの良いアジに変えて投入していると、その後エサが切れてから死んだアジに変えても見向きもしないという事態が起こり得るので注意が必要です。

あくまでも少ないエサで効率的に釣り上げるということを意識することが大切です。

早アワセは厳禁、しっかりと食い込ませてからアワセる

イカ釣りでは早アワセは厳禁です。

イカはアジの頭を落として胴体の端から食べ始めますが、ハラワタが特に好物と言われていて、一度食べ始めるとなかなかエサを離そうとせずに多少手荒く竿を煽ってもほとんど気にしないと言われています。

なので、アタリがあってから少し放置するかゆっくりと手巻きで巻き上げて相手が強く引っ張るタイミングに合わせてアワセを入れるという方法が有効です。

海面まで浮上してきたら、針掛かりを確認してから玉網で取り込む

イカが海面まで浮上してきたら足のどの部分に針掛かりしているのかをしっかりと確認してから取り込みをして下さい。

取り込みは玉網を使用して、必ず船に入れる前に激しく前後に揺すって墨を吐かせるのがポイントです。

この動作をしなければ船内に取り込んだ後に大量の墨を吐いてしまい掃除が大変なので必ず忘れないようにしたいです。

まとめ

今回はジギングロッドで狙うオフショアのアオリイカ・コウイカ釣りを紹介しましたがいかがだったでしょうか。

イカ類は厳寒期にも水深が深く水温の変動がそれほど無いような場所では活発にエサを追いかけることがよくあります。

なので、そのような状況に出くわしたら是非試してみて下さい。

どの種類も食べて美味しいので、良いお土産になること間違いありません。







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