発泡ウレタン製のルアー?ベイトリールで使うときの注意点とは?

ベイトリール

ブラックバスフィッシングのルアーといえばハードルアーとソフトルアー、そしてコンビルアーと呼ばれる種類があります。

その中でもさらに細分化されているのが現状でしょう。

今回はそんな中から、ハードルアーのひとつの素材である発泡ウレタンについて、ベイトリールで使っていくときの注意点等について解説していきます。



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発泡ウレタンで作られるようになった理由

そもそも発泡ウレタンとは、注入型で作っていくタイプの素材です。

イメージとしては発泡スチロールがイメージしやすいと思います。

スポンジをイメージするのも良いと思います。

要は素材の中には多くの空気室があり、それが浮力を保つようになっています。

近年では、素材の硬さや発泡率をかなり調整できるようになっています。

なぜ発泡ウレタン製のルアーが出てきたかというと、もともとは木材で作られていたルアーをできるだけ均一のものとしたいという思いからだと思います。

バルサやシダーウッドなど、浮力がプラスチックより高い素材ではありますが、木が育つときに北面と南面、つまり太陽が当たる面と当たらない面では大きな違いが出てきます。

太陽が当たる面は成長が早いため浮力が高く、当たらない面では弱くなってしまいます。

どちらかというと浮力があるほうが使える場面が多くなります。

ですので、木材のルアーはひとつひとつが違うといっていいほど、ばらつきがあったわけです。

このばらつきを少なくできる素材として使われるようになったのが発泡ウレタンです。



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発泡ウレタン製のルアーの特徴

ここでは発泡ウレタン製のルアーの特徴を上げていきます。

メリットもあればもちろんデメリットもあります。

しかし、メリットだけを活かすようにしていくほうが釣果にはつながりやすいと思います。

とても高い浮力がある

発泡ウレタン製のルアーは、その多くがとても高い浮力があるものです。

浮力を活かしたルアーが多く作られているのはそのためです。

近年注目を集めている素材ですが、かれこれ実は20年以上前から使われている素材となります。

ウエイトを背負わせやすい

発泡ウレタン製のルアーは浮力があるため、より多くのウエイトを背負わせてもアクションが損なわれにくい特徴があります。

これがプラスチックであれば空気室に限界があり、同じウエイトを背負わせた場合はアクションが弱くなったり、最悪の場合は沈んでしまうといったことも考えられます。

衝撃に注意

発泡ウレタン製のルアーは高い浮力を落とさないために、表面の塗装が薄いことが多いです。

この塗装はコンクリートなどの硬いものにぶつけてしまうとはがれやすいです。

はがれてしまうと、そこから水が浸入しやすくなります。

ですが、このはがれを修復する方法はあまりありません。

接着剤では溶剤の兼ね合いがあり周りの塗装まで溶かしてしまう可能性、ウレタンで再度コーティングといった手段もありますが、塗装が熱くなりアクションが愚鈍になってしまいます。

使うときは衝撃を与えないように気を付けて使ってください。

発泡ウレタンでよく作られるルアー

発泡ウレタンがどのルアーでも合うわけではありません。

適材適所で素材を使い分けることが、よりバスフィッシングを楽しませてくれるものとなっているのではないでしょうか?

それでは今回は下記に3つのルアーを紹介しておきます。

クランクベイト

発泡ウレタンの高い浮力を活かしやすいのがクランクベイトです。

ファットなボディーでもフラットなボディーでも友好的になってくれます。

クランクベイトは浮力があるものをリップで水中に潜らせたことにより、ウォブルやロールといったアクションをしてくれます。

発泡ウレタン製のものはとにかく浮力が高いです。

その浮力の高さはアピールもですが、根がかり回避能力も高めてくれます。

根がかりしそうな場所ではあえて巻くスピードを速めるのもテクニックの一つです。

ジャークベイト

最近ではジャークベイトでも発泡ウレタンが使われることが多くなってきました。

渓流用のミノーでも意外と種類があります。

理由としてはやはり高い浮力がもたらす、ウエイトを乗せられる個数が多くなったことが要因だと思います。

水中でジャークベイトはジャークアクションを加えますが、これに浮力の高さがうまくかみ合っているようです。

発泡ウレタン製のジャークベイトは高い浮力を強く使ってみているので、アクションを加えたときの緩急やロールへの変化といったメリットがあります。

トップウォーター

発泡ウレタン製のルアーでもっとも数が多いのではと思われるのがトップウォーターです。

やはり浮力の高さが一番の要因でしょう。

浮力があると小さいルアーが作れるようになってきますのでプレッシャー対策として活用できます。

種類としては、ポッパー、ペンシルベイト、クローラーベイトといった感じです。

ポッパーは自重が軽いですが、水の押し方と音はかなりよいものと思います。

ペンシルベイトに関しては、少し太めのボディーのものが良いと思います。

太めのボディーを使うことで、浮力を稼ぐ、つまりウエイトが多く乗せられるのでより飛距離を伸ばすことができると思います。

クローラーベイトに関しては、羽根付きのルアーであり、その音でブラックバスを誘っていきます。

このクローラーベイトに関しても、もともとは木材で作られたものの評価が高かったのがきっかけとなったルアーです。

発泡ウレタン製ルアーを使いやすいタックル

発泡ウレタン製のルアーは他のルアーに比べると、若干ではありますが、キャスト時を含めタックルに気を配った方がよいです。

特にタックルの中でも重要となるのがベイトリールとロッドです。

下記にその目安を挙げておきます。

ベイトリール

ベイトリールはバックラッシュが起きにくい、スタンダードなモデルを使ってみてください。

ギア比はノーマルギア、スプール径は34ミリが良いと思います。

ギア比はローギア、ハイギアなど他の種類もありますが、一番応用範囲が広いのがノーマルギアですので、選んでみた方が良いと思います。

スプール径に関しては34ミリというのが黄金比となっていて、これも多くのルアーを使うために役立ちます。

さらにですが、発泡ウレタン製ルアーはやはりバックラッシュの可能性が若干高くなるので、スプールにさらに気を配っておくとよいです。

おすすめとしては、ダイワのSVスプールと呼ばれるものがよいです。

そうすると必然的にブレーキシステムがマグネットになります。

安定したブレーキシステムがあるリールは重宝します。

ロッド

ロッドは中弾性程度のルアーウエイトを受け止めやすいものを使ってみてください。

中弾性のロッドは、高弾性の反発力による感度と、低弾性のキャストフィールの良さの中間となるものです。

グリップ部分に関しては、コルク、EVAどちらの素材であっても構わないと思います。

あえていうのであれば、リトリーブや感度重視であればコルク、キャスティング重視であればEVAとしたほうが良いと思います。

まとめ

発泡ウレタン製のルアーはメリットもありデメリットもあります。

ですので、他のルアーと違っているメリットだけを考えて使っていくとよいと思います。

デメリットは腕でカバーするくらいの気持ちで使ってみてくださればと思います。

それでは今回の記事を参考にして、ぜひ発泡ウレタン製ルアーをベイトリールで使ってもらえればと思います。







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