良型連発!? ジギングロッドで狙うオフショアのカンパチジギング

ジギングロッド

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カンパチというと寿司ネタとしても広く知られている高級魚ですが、釣りで仕留めるとなるとなかなか手強いターゲットと言えます。

しかし、船で沖合に出てみればまだまだ未開のポイントが広がっており、良い日に当たれば複数キャッチできる可能性があります。

今回はそんなジギングロッドで挑むオフショアのカンパチジギングを紹介します。



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オフショアで楽しむカンパチジギングについて

一般的に「青物」としてソルトルアーフィッシングの対象魚としてアングラーに認識されている魚として挙げられるのは、ハマチ(ブリ)、カンパチ、ヒラマサの3種類です。

その中でカンパチとヒラマサはハマチとは全くレベルが違う強烈な引きやその食味の良さから、ルアーアングラーに絶大な人気を誇っています。

しかし、今回紹介するカンパチはかなり全体の個体数も少なくてハマチと異なりそれほど大規模な群れを形成しないので、堤防や磯からではどうしても専門的に狙うことが難しくなります。

30cmから40cmのネイリであれば比較的コンスタントに釣る事ができるかもしれませんが、成魚クラスを安定して狙うという話になると至難の技となります。

しかし、遊漁船などのオフショアフィッシングであれば魚群探知機やソナーを駆使して船長が確実に魚がいるポイントに連れて行ってくれるので本命に出会う事ができる可能性は格段に高まります。

良い日に当たれば良型のカンパチが連続ヒットしてくるということもありますので、費用は多少掛かりますが、十分にその価値はあると言えます。

また、ショアからの釣りに比べて大幅にポイント移動ができるので、シーズンを通して安定した環境下でトライできる点も大きなメリットです。

今回はロッドやリールといったタックル面に加えて、遊漁船の釣果の見方なども含めて幅広く紹介します。



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シーズンについて

オフショアからのカンパチ釣りのシーズンはやはり堤防や地磯から狙う場合と同様に8月の夏から秋にかけてがサイズと型ともにハイシーズンとなりますが、場所によっては12月でもヒットすることはあります。

ハイシーズンは変わらずシーズンが少し長いというイメージです。

オフショアの場合は夏場でも大型がヒットすることもあるので気が抜けません。

夏場のジギングは太陽からの日差しと海面からの照り返しで猛烈な暑さとなるので水分補給はこまめに取って熱中症には十分に注意して下さい。

オフショアフィッシングでも重要な情報収集

情報収集の重要さはショアフィッシングだけではありません。

オフショアフィッシングの場合は遊漁船ごとにHPを整備していて、そこで毎日の釣果を更新しているか、あるいはスポーツ新聞などに掲載している場合が多いですが、ここで釣果情報を見る際に必ず注意しなければならないことがあります。

それは、例えばカンパチ40~70cm が一人当たり0~10本となっている場合、その日に乗船人数が何名だったのかにもよりますが、0本だった人はほとんどおらず全員が10本前後キャッチしているのか、乗船した人のほとんどがボウズで終わる中、その船の常連が1人だけ10本キャッチしたのかということです。

これに関しては見る人によってもその解釈が分かれるところなので予めしっかりと船長に確認しておくことが重要です。

基本的に遊漁船に乗る場合はどこか一ヵ所に通い続ける方が船長がよく通うポイントの特徴なども掴めるので有利なのですが、あまりにも船ごとに釣果にムラがある場合は、いつもとは違う船に乗ることも選択肢としてはありかもしれません。

安定して釣果を出している船というのはやはり船長の腕が良いので、本命に巡り合える可能性も自ずと高くなります。

安全面について

基本的にどの遊漁船に乗る場合でも、ライフジャケットは必ず着用するようにして下さい。

最近は昔ながらのベストタイプではなく、腰に巻くコンパクトなタイプも各メーカーから数多く販売されているので、自分の好みにあったものを選んで下さい。

使用するロッドについて

どのジギングロッドを使用するのかは、そのカンパチのアベレージサイズにも大きく左右されます。

ネイリクラスがメインになるのであれば小型青物対応モデルあるいは太刀魚用のサーベリングロッドでも対応可能ですが、深場を狙う為に200g近いジグの重さが必要になるといった場合や60cm以上のサイズも出る場合は、ミディアムクラスのジギングロッドを用意した方が良いです。

アベレージサイズがどのくらいなのかは船長に電話で問い合わせるのが一番手っ取り早く確実です。

オフショアジギングロッドはダイワのキャタリナやテンリュウのオーシャ二アシリーズが非常におすすめです。

ジギングに関しては粘りのあるグラスロッドの方が想定外の大物がヒットした際も、余裕を持ってやり取りできます。

詳しく分からない場合は、釣具店のスタッフなどに確認してみると良いです。

最近ではネット上のレビュー記事なども数多く上がっているのでそれらをロッド選びの参考にしてもいいかもしれません。

使用するリールについて

オフショアでの釣りでは遠投する必要が全く無いので巻き取り力のあるベイトリールか操作性に優れたスピニングリールのどちらか好きな方を使用したので構いません。

ただ、乗合船の場合はベイトリールの方がジグの落下をスムーズに行えるので、統一した方が良いです。

ちなみにカンパチは根に向かって走る習性があるので、巻き取り力のあるベイトリールの方がやり取りには有利となります。

ただ、あまりにも小型のリールの場合は相手の疾走する強烈なパワーに対応できない可能性もあるので注意して下さい。

その海域で釣れるアベレージサイズを考えてそれよりも1ランク上のタックルを用意しておくことをおすすめします。

使用するラインについて

乗合船の場合はあらかじめ使用ラインを統一している船がほとんどなので事前に何号のラインを使用するのか確認しておいて下さい。

PEラインをメインラインとして使用するのは間違いありませんが、一般的に号数としては2号から3号をメインに使用します。

そのくらいの太さであれば直線の引っ張り強度もかなりのものなので、1メートル近い大きさのカンパチでもヒット直後の海底への突っ込みさえ耐えられれば釣り上げることができます。

ただ、どれだけ太くなっても特性上摩擦にはPEラインは異常に弱いので、ショックリーダーは必須です。

ナイロンラインもしくはフロロカーボンラインの12号か14号を接続して下さい。

PEラインとショックリーダーの接続について

ここ10年間でラインの進化とともにノットの種類も大幅に増えた感があります。

現在ではPEラインとショックリーダーとの接続方法はショアジギングと同じでFGノットがメインと言えますが、安定した強度が出せればFGノット以外の他のどのノットでも問題ありません。

FGノットは慣れるまでは結ぶのに大変時間が掛かってしまうので、ある程度何度も繰り返し練習する必要があります。

特に釣りの最中にラインブレイクとなって新たに揺れる船上で結び直す場合はかなり手馴れていないと難しいので、他の素早く結ぶことができるノットがあればそちらを利用することをおすすめします。

使用するジグについて

ジグは自分自身のこだわりが特に無ければ予約する際に船長にヒットカラーや重量などを聞いてそれをそのまま買い揃えておくのが一番確実と言えます。

特に重さなどはある程度同船者と揃えておかなければオマツリが頻発して釣りにならないので注意して下さい。

水深が100メートル未満のポイントの場合は100gから150g前後のジグで底が取れますが、カンパチは100メートルよりも深いポイントでも比較的よく釣れるのでそういった場合は200g近い重さが必要になります。

釣り方について

船長の合図と共にジグを投入して一旦着底させた後にワンピッチワンジャークを中心に攻めていきますが、カンパチを釣る場合は海底付近を意識して重点的に攻めることが大切です。

カンパチは主に根の周りに居着いているので、海底から何十メートルも離れたような場所でヒットしてくるようなことは稀です。

具体的なヒットゾーンとしては海底から10メートルから15メートルあたりが上限と言えます。

シャクリ方も同じ船で連続ヒットさせている人がいれば、その人がどのようにシャクッて釣っているのかをしっかりと観察してみることが大切です。

ジギングの場合は見た目には似たようなシャクリ方をしていても、一方は入れ食いでもう一方はほとんどヒットしないしアタリも無いということがよくあるので、最初は同船者の上手い人を真似てみることが大切です。

また、習性としてカンパチはジグが落下するフォールアクションに積極的にヒットするので、着底後にハイピッチで巻き上げた後、突然フリーにしてフォールアクションを入れてみても効果的です。

ジギングはしゃくりのパターンは無限に存在するので、自分が得意なアクションや引き出しを複数持っておくことが釣果への近道となります。

同じシャクリ方でもちょっとした違いが魚に口を使わせるかどうかに繋がっているので、こればかりは場数を踏んで経験値を上げていくしかありません。

取り込みについて

カンパチはサイズを問わずヒットしたその瞬間から海底に向かって一直線に走る習性があるので、どれだけ強烈に引き込まれてもとにかく一切ラインは出さないで下さい。

(止めきれないような大型はどのみちラインブレイクとなってしまう可能性が非常に高いです)ネイリクラスであればこの突っ込みもそれほど問題ではないのですが、60cmを超えるような成魚サイズになると驚くほどの力を持っているので踏ん張りどころとなります。

ここで堪えきれずに糸を出してしまうと取り込める確率は一気に下がってしまいます。

カンパチも延々と同じ力で引っ張り続けるわけではなく、一瞬力が緩むタイミングがあるのでその時に巻けるだけ巻いて相手との距離を詰めるようにして下さい。

相手が海底付近に張り付いて抵抗しているときは、ポンピングはあまりしない方が良いです。

竿を下げた際に一気に走られる可能性があるからです。

ひたすら耐えて機を見計らって巻くという作業に終始して下さい。

ある程度海底から浮かせたら取り込める確率は非常に高くなります。

ですので、ドラグは限界まで締め上げておく方が良いです。

中層まで浮かせて来ればポンピングをして寄せても問題ありません。

海面に浮上したら船長が差しだす玉網に誘導して下さい。

この釣りはカンパチだけではなくてハマチなどもヒットしてきますが、慣れてくるとどんな魚種なのかが引きで分かるようになります。

ハマチの場合は多少であればラインを出して走らせても問題ありません。

魚に応じてやり取りを微調整できるようになればかなりの上級者と言えます。

帰宅してから美味しく食べる為にも

カンパチが釣れたらすぐに血抜きをして下さい。

ハマチなどと同じ青物なので血が回ると味が極端に悪くなります。

しっかりと血抜きをしたカンパチは上品な味わいで非常に美味なので、是非ひと手間かけて下さい。

また、さらに味にこだわる人は神経締めまで行うと完璧です。

頭から差し込むのは難しいと思うので尻尾を半分ほど切断してそこから脊髄に直接締め具を入れるようにして下さい。

神経締めの是非は人によっても大して変わらないという意見と、全く別物という意見が交錯していますが、やはり違いは身にはっきりと表れるので手間をかける価値は十分にあります。

小さなものは出来る限りのリリースを

カンパチは非常に成長が早いので、小型のものはなるべくリリースしてやると資源保護にも役立つ上に、大きくなって再び楽しませてくれます。

ネイリクラスは成魚に比べて警戒心が弱く、積極的にルアーにアタックしてくるので本気で狙えばかなり数が釣れますが、必要な数だけキープするようにしましょう。

まとめ

今回はジギングロッドを用いたオフショアでのカンパチジギングを情報収集の観点やロッドやリールといったタックル選びの観点から紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

オフショアフィッシングであればまだまだ大物に出会う事ができる可能性を秘めているので、釣り人生に残るような記録級の大物を狙ってチャレンジしてみて下さい。







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