荒磯の難敵ヒラスズキをジギングロッドとキビナゴで攻略

ジギングロッド

スズキと呼ばれる釣りの対象魚は実は2種類存在します。

1つは河口などで釣れるスズキと、もう一方は荒磯などに生息しているヒラスズキです。

ヒラスズキは個体数もかなり少なく、どんな磯からでも狙わるわけではないので難敵と言われています。

そこで今回はジギングロッドを使ってキビナゴで狙うヒラスズキ釣りを紹介します。



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荒天模様になれば絶好のチャンス

沖磯からのヒラスズキ釣りというのは、一般的な他の魚釣りではアングラーに大変喜ばれる無風でベタ凪もしくは波高50センチ~1メートルほどの天候では竿を振ってもほとんどチャンスはありません。

では一体どのような天候であれば、難敵として広く知られているヒラスズキを手中に収められる確率が高いかと言えば、波が磯に打ち付けられて白い泡が磯際全体に広がっているような荒天模様の日です。

まさに通常の釣りとは真逆と言えます。

釣りに行く天気が天気なだけに、ある程度磯釣りに精通したベテラン釣り師でなければ、非常に危険だと言えます。

中級者が行くとしてもそうしたベテランと同伴の下で釣行することをおすすめします。



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ライフジャケットは勿論、スパイクシューズなど安全対策は万全で

荒磯のヒラスズキ釣りでは、安全対策としてライフジャケットだけでは十分とは言えません。

磯際に大規模なサラシが広がっているような荒天の日と言うのは、雨も降っているような場合が大変多く磯の上は濡れて非常に滑りやすくなっています。

なので、スパイクシューズは必ず用意して下さい。

また、仮に沖磯ではなく山の急斜面を下っていくような地磯から狙う場合は、滑落防止の為にヘルメットも着用して下さい。

ただ、いくらヒラスズキが高確率で狙えると言っても台風が近づいているときなどは危険なので釣行は避けて下さい。

ルアーよりも確実に釣れるキビナゴのフカセ釣り

ヒラスズキを狙う際は一般的にシンキングペンシルやミノーといったルアーでの釣りが一般的ですが、日によってはヒラスズキの活性が低くほとんどアタリが無い場合もあります。

そのような厳しい状況で絶大な効果を発揮するのが、キビナゴをエサにしたフカセ釣りです。

やはりキビナゴのような生エサを使用するとルアーと比較して食いは圧倒的に良いので、相手の活性が低い状況でも釣果を出せる可能性が一段と高くなります。

また、フカセ釣りではオモリをほとんど使わず出来る限り自然に近い状態でキビナゴをヒラスズキにアピールすることが出来るので、違和感を与えずに釣れます。

使用するジギングロッドは、ある程度のパワーがあるものがおすすめ

この釣りでは磯竿を使用しても良いのですが、磯竿の場合はどうしても自重が気になってくるので、出来ればショアジギングロッドを使用するのが良いです。

ショアジギングロッドも30センチ前後の青物を相手にするようなライトタックルから、1メートルオーバーの青物を相手にするようなヘビータックルまで多種多様ですが、ヒラスズキを狙うのであれば60センチ~80センチのメジロクラスを相手に出来るタックルであれば問題ありません。

それ以上の規格のタックルとなると、1日手持ちで釣りを行うと疲労感が非常に大きくなるので避けた方が無難です。

沖磯の場合は、渡船で渡りますがトラブルに備えてロッドは2本ほど用意しておくことをおすすめします。

使用するリールは外道の青物や根魚に備えて中型スピニングリールがベスト

キビナゴのフカセ釣りではヒラスズキ以外にも多種多様なターゲットがヒットしてきます。

青物であればハマチやカンパチ、根魚であればカサゴやエリアによってはハタなども狙うことが出来ます。

小型スピニングリールの場合は確かに軽量で扱いやすいのですが、上記のようにある程度以上の大きさの魚が相手となると、どうしても巻き取りパワーが不足してしまいやり取りで主導権を握られてしまい、根ズレなどによるバラシが多発しかねません。

なので、中型スピニングリールがバランス的におすすめとなります。

価格帯としては数千円代のものから最高級モデルともなれば数万円を超えるものも販売されていますが、最近では安価なモデルでも性能が優れているものが多数存在するので無理に高級なものを購入する必要は一切ありません。

ラインはPEラインとナイロンラインもしくはフロロカーボンラインの組み合わせが基本

この釣りではヒラスズキのルアー釣りと同様に、PEラインとナイロンラインの組み合わせで狙うようにして下さい。

PEラインの号数としては、2号もあれば多少強引なやり取りにも十分に耐えられるので問題ありません。

ショックリーダーとしては、ナイロンラインもしくはフロロカーボンラインの8号程度を接続しておけば安心です。

接続方法ですが、強度を重視するのであれば最もおすすめなのはFGノットです。

安定した強度を出せるようになるまでには練習が必要ですが、摩擦力を利用しているのですっぽ抜けなどがほとんど無いのが大変魅力的です。

サラシの中に如何にして自然にエサを流し込むかがポイント

釣り方としてはキビナゴが付いた針をオーバースロー気味に投げ込んで、あとは仕掛けを少し張り気味にしてコントロールしてからアタリを待つだけです。

ヒラスズキはベタ底にはいないので、仕掛けが海底付近にまで到達したら回収して再度投入して下さい。

基本的に最初は沖目の辺りから探っていきますが、意外と足元にも潜んでいることが多いので幅広い範囲を狙うように意識して下さい。

エサは常に新しい物を使用してマキエも有効

釣り人の心理としてアタリが無ければどうしても同じエサを使用してしまいがちですが、アタリがあっても無くても必ず一定のタイミングでエサは交換して下さい。

絶えず鮮度の良い物を使用することが釣果に繋がります。

また、針から外したエサは2~3尾をマキエとして撒くのも効果的です。

あまり大量に撒くと、それをヒラスズキが食べて満腹になり針が付いたエサを追わなくなるので注意が必要です。

アタリがあれば鋭くアワセを入れて突進をしのぐ

ヒラスズキはキビナゴをくわえるとすぐに反転するので、この時にしっかりとロッドを煽ってアワセを入れて下さい。

何度も何度も竿を煽って追いアワセを行う必要はありませんが、向こうアワセにするとエラ洗いなどを行ったタイミングで針が抜ける恐れがあるのであくまでもこちらからフッキングさせるようにします。

ヒラスズキも大型になればその突進力はかなりのものですが、落ち着いて対応すれば問題ありません。

相手の引きに合せて素早く寄せるようにして下さい。

取り込みは相手のサイズによるが、抜き上げがトラブルなく便利

ヒラスズキの取り込みは玉網を使用しても良いですが、サラシの中で片手に竿を持った状態で魚をコントロールするのはかなり難しいと言わざるを得ません。

なので、50センチ前後の抜き上げが可能なサイズはそのまま抜き上げて取り込んだ方がトラブルもなくて確実です。

ただし、70センチ以上にもなると最悪の場合はロッドが破損する恐れがあるので同行者がいれば玉網で取り込むのが良いです。

まとめ

今回はジギングロッドを使用してキビナゴ餌のフカセ釣りでヒラスズキを狙う方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

この釣りは非常にシンプルな仕掛けを使うだけにアタリがダイレクトに手元に伝わってきて、大変スリリングです。

これまでやったことが無いというベテランの人も、安全にしっかりと注意した上で是非挑戦してみて下さい。







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