ウイスキー初心者にこそおすすめしたい、おいしい銘柄や飲み方のコツ

ウイスキー

ウイスキーなどの蒸留酒は、アルコール度数が高く、お酒を飲み始めた初心者の方や普段飲まれない方には敷居の高いものがあります。

そして飲み始めたきっかけも「父親が飲んでいたから」とか「会社の飲み会で仕方なく飲んでみたら、意外とおいしかった」といったケースも多く、なかなか自分から飲み始めるというのには抵抗がある方も多いと思います。

そこで今回はウイスキー初心者の方にウイスキーを好きになるためのおすすめの飲み方やその心構えをお伝えしたいと思います。



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ウイスキーを飲むにはまずハイボールから慣らしていく

まずウイスキーを好きになるためには「とにかく飲め」ということが多いと思います。

しかし、何も教わらずただ飲み続けるだけで得られるものはアルコールへの耐性のみです。

ではウイスキーを飲み始める時、まず何から始めたらいいのかと言えば「ウイスキーハイボールを飲んでみる」です。

ウイスキーハイボールが飲めればまずは「お酒初心者」からは卒業したと言えるでしょう。

プチボトルやミニボトルで手軽に味見し、気に入ったものを呑み続ける

では早速ウイスキーを味見してみる段階に入るわけですが、一般的には「ウイスキーは高い」というイメージが強いと思います。

ボトルでしか購入できない上、容量も1.2ℓや1.5ℓなど初心者には敷居の高いサイズで販売されています。

しかしアマゾンなどのネット通販や、大きめのスーパーなどに行けば「プチボトル」というものに出くわすこともあるのではないでしょうか。

ウイスキー初心者でも飲みやすいように50mlや180mlぐらいの大きさで販売されていることがあります。

まずはこうした小さめのサイズで試し飲みをし、気にいった銘柄を購入していけばよいのです。



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若い方におすすめのウイスキーは「ブレンドウイスキー」

ウイスキーは数限りない種類がありますが、初心者にも飲みやすい銘柄はどういったものなのでしょうか。

まずおすすめしたいのが日本のメーカーが出しているウイスキーです。

日本のウイスキーには当たり前ですが、日本人の味覚に合わせた改良が施されており、スモーキーな香りや苦みが抑えて作られていることがほとんどです。

特に「響」や「山崎」等は初心者におすすめしたい銘柄の1つです。

ではこの2つにはどういった違いがあるのでしょうか。

大別すると響はブレンデッドウイスキー、山崎はモルトウイスキーというふうに分類されています。

まずモルトウイスキーから説明します。

モルトウイスキーは大麦を原料とし、2回から3回の蒸留を経て、「モルト樽」と呼ばれる樽の中に10年から20年ほど熟成させたものです。

シンプルながらモルト樽の種類や熟成期間によって様々な味わいが楽しめるのがモルトウイスキーの魅力の1つです。

それに比べてブレンデッドウイスキーは先程のモルトウイスキーとグレンウイスキーと呼ばれるものをブレンドしたものです。

モルトウイスキーが荒々しく、ウイスキー特有のピートのスモーキーな香りが強いのと比較して、ブレンデッドウイスキーは爽やかでクセが少ないという違いがあります。

花のような香りが特徴の「響」

サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY 700ml

このブレンデッドウイスキーである「響」に関してはまろやかで華やかな香りが特徴です。

口ざわりも優しく、ウイスキーが嫌いな人がよくいう「雑味」も弱く飲みやすいお酒です。

逆に言えば、シングルモルト特有のスモーキーな香りを味わいながら飲むという点ではシングルモルトの方が上です。

どちらを取るかという事ですが、これは「割るか割らないか」という点にかかっているのではないでしょうか。

お酒そのものの味が好きだという方の場合、シングルモルトのピートの香りは捨てがたいものがあると思います。

しかし、近年若者のウイスキー離れが進んでいる理由の1つとして「雑味が強い」という点が挙げられています。

ですのでスモーキーな香りを抑えた華やかな香りが特徴の「響」などをおすすめしたいと思います。

近年のウイスキーブームでウイスキーが原料不足に?

近年のウイスキーブームに乗じてニッカウヰスキーなどの老舗メーカーは次々と供給不足に陥っています。

特にニッカウヰスキーに関しては、いくつかの銘柄がすでに販売終了となっているものがあります。

これは「原酒不足」と呼ばれ、ウイスキーの元となる醸造中のお酒が不足しているが故に起こっている現象です。

中には入手困難となり、非常に高値で取引されているボトルもあります。

ですのでウイスキー初心者の方にはこうした人気の銘柄はもちろんですが、生産が十分に間に合っているサントリーウイスキーを中心に自分の気に入った銘柄を探してみるのもいいかもしれません。

サントリーから新登場したウイスキー「知多」は若い方にもおすすめ

サントリー ウイスキー 知多 700ml

最近ではサントリーウイスキーから「知多」という銘柄も販売されています。

ウイスキー初心者や若者をターゲットにした爽やかでクリーミーな口触りが特徴です。

このウイスキーはとうもろこしを原料として醸造されており、蜂蜜のような甘い香りと、スムーズでクリーンなのどごしがおすすめのポイントです。

知多のおすすめの飲み方はハイボールです。

「風薫るハイボール」というキャッチフレーズで有名なお酒ですので、炭酸で割ってこそ、このお酒の仄かに甘い香りが際立ってくることでしょう。

蒸留酒に限って言えば、水との配合によってお酒本来の香りが際立つように作られており、ストレートももちろんおいしいのですが、水やソーダ水で割ることによってさらに薫り高いお酒本来の味を堪能することができるようになっているのです。

特に知多はお酒初心者の方にも、リーズナブルに薫り高いウイスキーを味わうことができるためおすすめです。

海外の高級ブレンドウイスキーでおすすめの「シーバスリーガル18年」

シーバスリーガル 18年 750ml [並行輸入品]

ある程度ウイスキーの味に慣れてきて、もっとマニアックな銘柄を飲んでみたいという方におすすめしたいのが「海外のウイスキー」です。

とは言ってもクセが強いスモーキーなウイスキーではなく、上品で華々しい香りのブレンドウイスキーです。

まずおすすめしたいのが「シーバスリーガル18年」です。

ウイスキーは長く樽置きしたものの場合、柑橘系の華やかな香りがすることがあります。

このシーバスリーガル18年はまさにその香りが感じられ、口当たりは優しく、花やドライフルーツのような甘く濃厚な香りを楽しめることで有名です。

このウイスキーは初心者でも「すごくいい香り」「おいしい」と吐息を漏らすほどの高いあじわいを秘めています。

よりスモーキーさを堪能したい方は「バランタイン17年」もおすすめ

バランタイン 17年 40度 700ml 1本 [並行輸入品]

ブレンドウイスキーは特徴あるモルトグレンを混ぜ合わせ、それぞれの特徴生かして欠点を消し、長所を最大限に引き出すことでより多くの人の味覚にマッチしたものが作られています。

先程のシーバスリーガルもそうですが、少しスモーキーな香りも楽しみたいという方には「バランタイン17年」をおすすめしたいと思います。

こちらは4つのキーモルトを配合し、それぞれが喧嘩しないようにマッチングされ、見事なハーモニーを奏でていると高い評価を得ています。

それぞれ「ミントンダフ」「スキャパ」「グレンバーギ」「グレンファースト」という種類のキーモルトが配合されており、ミントンダフを骨子として全体を支え、スキャパが花の香り、グレンバーギはうまみと柑橘系の香りを与え、グレンファーストが後味の繊細な香りを調節しています。

このようにそれぞれの味や香りを感じ取りながら楽しめるのもバランタイン17年の特徴です。

まとめ

いかがでしょうか?

なんとなくでもウイスキーを楽しめる印象を持っていただけたでしょうか?

ウイスキーはシングルモルトももちろんおいしいのですが、初心者の方や若い方には華やかな香りの「ブレンドウイスキー」をおすすめしたいと思います。

そうして呑み続けていくうちに、知らず知らず「ウイスキーが飲める体質」に変わっていることでしょう。

そうなってからシングルモルトをストレートで「グイっ!」といくのも悪くはないかと思います。

みなさんもおいしいウイスキーを飲み比べ、自分の舌にあった最高のウイスキーを探してみてくださいね。

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