ブランデーとクリスタルガラス

ブランデー

リーデル ヴィノム ブランディ・スニフタ 6416/18≪2脚セット≫ /品番:6416/18 [14045]

お酒はキレイな瓶に入っていることが多いですよね。

深いブルーのワインボトルを一輪刺しに使ってインテリアにしているカフェに行ったことがあります。

お酒のボトルは重厚感と輝きを放つものとスタイリッシュなものと大きく分けると2種ル存在していると思います。

ブランデーボトルには重厚感と輝きがはなたれるタイプに瓶が使われている気がします。

今回はブランデーボトルとブランデーやワインを入れて飲むグラスについてご紹介します。



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高級ブランデー「ルイ13世」はクリスタルガラスの「バカラ」製ボトル

フランスのコニャック地方で有名なブランデーの老舗メーカー、レミーマルタン社が高級ブランデーに「ルイ13世」と名付けているのご存知の方も多いでしょう。

この高級ブランデー「ルイ13世」のボトルにはバカラ社のクリスタルガラスが使われています。

実はバカラ社はテーブルのグラスや宝飾だけではなく、花瓶・香水瓶・置物・シャンデリアなど様ざまな用途で利用されています。

それだけの品質の良さと宝飾性を兼ね備えたクリスタルガラスが古くからセレブに愛されて来た事がわかります。

また、フランスを統治していたルイ13世はブランデーの生産を推奨し、特にレミーマルタン社の最高級のブランデーを称賛したことを知られています。

そのため名誉銘としてレミーマルタン社の高級ブランデーに「ルイ13世」と名付けられたと言われます。

その高級ブランデーを入れるボトル瓶も芸術性と品質を保証されてバカラ社の製品を使用することで、統治しているルイ13世を表現していたともいえます。



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そもそもクリスタルガラスとは?

素人目には正直、普通のガラスとクリスタルガラスの違いの差はわからないですよね。

100円ショップで見かける透明なグラスとバカラ社のグラスかどうか聞かれても困ってしまいます。

一般的なガラスはソーダガラスと呼ばれるものだそうで、クリスタルガラスはこの一般的なソーダガラスに「酸化鉛」を加え、ガラスの透明度、光の反射率と屈折率が高まり透明な輝きが増したものをクリスタルガラスと呼ぶそうです。

そのクリスタルガラスにも「酸化鉛」の含有量によって名称が3つに分かれています。

■フルレッドクリスタルガラス(酸化鉛含有率30%以上)

■レッドクリスタル(酸化鉛含有率24%以上)

■セミクリスタルガラス(酸化鉛含有率10%前後)

バカラ社は30パーセント以上含有している「フルレッドクリスタルガラス」を作っています。

その輝きは、単に「酸化鉛」を多く含めば増すものではなく、含有量が高くなるほど加工が困難になると言います。

つまり、加工技術とガラスの質の高さが「バカラ社」を多くのセレブが称賛と支持する理由の一つだと言えます。

「リーデル社」のブランデーグラス

ワイングラスやブランデーグラスで人気があるメーカーと言えば「リーデル社」ではないでしょうか。

リーデルのクリスタルガラスは「酸化鉛」の含有量が24パーセントで作られる「レッドクリスタル」です。

こちらも、加工技術と品質は大変良いもので、多くのソムリエから支持されていると聞きます。

リーデル社が支持される理由は高級感の為ではなく、クリスタルガラスが作り出す表面構造の機能性だそうです。

一般的なソーダガラスは表面が滑らかでつるつるしているものだそうですが、クリスタルガラスになると表面はミクロレベルの凹凸ができる性質に変わるそうです。

その凹凸の表面をワインやブランデーの液体が触れた際、液体が長く留まりやすくなり、より「香り」をわき立たせ「味をまろやか」にする効果が出るそうです。

実際にリーデルのグラスでワインの香りをわき立たせるためにスワリング(グラスをまわして液体をグラスの内側にいきわたらせる)をやってみたときに液体がゆっくり下に流れる様子が見えるそうです。

これは、普通のガラスのコップでは出来ないそうです。

ワインやお酒の「香り」と「味」を楽しむためにリーデルのセットを一つ自宅に持って見るのはいかがでしょうか?初めてのお客様にクリスタルガラスの凹凸の話をすると盛り上がるかもしれません。

ブランデー向けのリーデル社製グラス

リーデル社の「ソムリエシリーズ」は職人さんが一点づつ作った手作りです。

繊細に人の手で加工したグラスの淵はたいへん薄く美しい仕上がりとなっています。

値の張るワインやブランデーには最適なグラスです。

グラス自体も値段の張るものなので、ちょっと楽しむくらいでいいかな?と考えていらっしゃる方は「ヴィノムシリーズ」をおすすめします。

手作りではないのですがチューリップ型でお酒の香りを十分わき立たせてくれます。

まとめ

古くから愛される製品には、作った人の細やかな心遣いと、製品として長い間品質を維持できる技術があるからこそなんだなと思います。

ヨーロッパの人々の多くは古い建物や革のカバンなどを大切に使っているイメージがあります。

製品を作る職人さんはマスターやマエストロと呼ばれ技術の他に芸術家としても社会的に地位があるのも特徴です。

日本の場合、浮世絵にも見られますが、作品を描いた絵師は名を残し有名ですが、その陰に、版画の彫り師や製版した刷り師がいたことはあまり知られていません。

彼らは職人に徹し、芸術家ではない線引きを持っていたのかもしれません。

ブランデーを作る人、その美味しさを楽しむためのグラスを作る人、その美味しさを最適な状態で提供する人。

それぞれが独立した職人であり芸術家として私たちに素晴らしさを教えてくれます。

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