ワインとブランデーの違いはここにあり!代表的なスピリッツ6つ

ブランデー

ヘネシー V.S 箱入り 700ml

お酒について見たり調べたりしていると出てくるスピリッツってどんなものかご存じですか?

また、ワインとブランデーはどちらもブドウ酒ですが、違いは何でしょうか?

バーボンとかコニャックといった関連する言葉についても、よく分からないことは多いはず。

ここでは、スピリッツやその代表格であるブランデーについて概要を説明してから、ほかのスピリッツも紹介していきます。



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お酒と関連してたまに聞く「スピリッツ」って何?

ワインやビール、日本酒など、日常でよく目にするお酒のほとんどは醸造酒と呼ばれるもので、酵母の働きによって原料をアルコール発酵させて作ります。

アルコール度数は高くても20度が限度で、数あるお酒の中では比較的親しみやすいといえます。

これに対し、ブランデーやウイスキー、焼酎などは醸造酒を蒸留したものは蒸留酒(スピリッツ)といい、世界中にさまざまな種類があります。

蒸留の過程では、蒸留酒に入れた醸造酒を加熱することで水よりも沸点の低いエタノールを気化させた蒸気を集め、冷却することで液体に戻してアルコール度数を上げます。

種類にもよりますが、蒸留を繰り返すことで最高96%まで上げることが可能です。

また、ワインとブランデー、ビールとウイスキーのように元の原料が同じで醸造酒と蒸留酒でペアになるものもあります。

原料となる果実や穀物などは同じでよく似ているけれど、アルコール度数や味わいが異なるお酒を分けるキーワードは「蒸留」だったのです。



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度数の強いお酒ほど悪酔いしないって本当?

何種類もお酒がある中で、含まれている成分が少ないほど悪酔いしにくいといわれています。

蒸留酒に含まれるアルコールはエチルアルコール1つですが、ビールやワインなどの醸造酒はアルコールの種類や不純物も多く二日酔いにもなりやすいということです。

しかし、飲みすぎてしまえば、肝臓で処理できる有害物質の許容範囲を超えてしまうため、結局は体に負担をかけてしまいます。

もともとお酒に弱い人も、度数に関係なく控えるか量をセーブしておくことが必要です。

自分の飲める量をしっかりと把握した上で、飲みすぎないようにしましょう。

ブランデーは果汁から作られるスピリッツ

ブランデーは代表的なスピリッツの1つで、主にフランスで生産されています。

特に、コニャック、アルマニャック、カルヴァドスの3種類は3大ブランデーと呼ばれる高級品です。

特に前者2つに関しては、産地や熟成年数によって厳しい基準が設けられています。

アルコール度数は40%前後で、香りを堪能するならストレートが一番ですが、ロックや水割り、カクテルもおすすめです。

原料にはブドウの果汁を使うのが一般的ですが、中にはリンゴやサクランボのブランデーもあり、バラエティー豊かです。

3大ブランデーのうち、カルヴァドスはノルマンディー地方で生産されるリンゴから製造されるアップルブランデーです。

また、変わったブランデーとしては、ブドウの絞りかすを利用して作るイタリア産のグラッパがあります。

多くのブランデーが茶色っぽい琥珀色をしているのに対し、グラッパは樽による熟成をしないので無色透明か黄色っぽい色をしているのも特徴です。

ブランデーのブランドと熟成年数について

ブランデーのメーカーでは、ヘネシー、レミーマルタン、カミュ、ポールジローなどが有名どころです。

コニャックやアルマニャックの場合、熟成年数によって6段階に等級が分けられており、値段も数千円のものから上は20万円以上するものまでバリエーションがあります。

熟成年数によるブランデーのランクづけ

マーテル V.S(スリー スター) 700ml

スリースター
V.S
V.S.O.P
ナポレオン
X.O
Hors d’âge(オール・ダージュ)

ブランデーと関連してよく耳にする、ナポレオンやVSOPというのは等級のことだったのですね。

店頭でブランデーを探したり、バーで注文したり際は「ヘネシーXO」というようにブランド名と熟成年数の単位で呼ぶのが一般的です。

ブランデーだけじゃない!スピリッツいろいろ

ウイスキー

シングルモルト ウイスキー ザ マッカラン 12年 700ml

同じ蒸留酒であること、黄色や茶色っぽい色のイメージからブランデーと混同されやすいウイスキー。

一番の違いは、大麦やトウモロコシといった穀物を原料としている点です。

蒸留してすぐは無色透明ですが、内側を焼いて焦がした樽の中で熟成させることで琥珀色に染まっていくと同時に風味が増していきます。

スコットランドやアメリカが有名な産地で、日本ではスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、そしてジャパニーズ・ウイスキーを5大ウイスキーと呼んでいます。

バーボン

ジャックダニエル シルバーセレクト 白箱 750ml 50度 並行輸入品

バーボンも、ブランデーと混同されやすいお酒の1つですが、ウイスキーの仲間です。

アメリカ合衆国のケンタッキー州を中心に生産されているバーボンは、アメリカンウイスキーの代名詞ともいえる存在。

バーボンという名前はアメリカ独立戦争の際、アメリカ側に味方してくれたブルボン朝に由来しています。

原料の51%以上80%未満はトウモロコシと規定で定められており、あとはライ麦や大麦、小麦が続きます。

熟成年数が2年ほどと若く、スコッチと比べると安価で親しみやすく、エネルギッシュで荒々しい風味も特徴です。

アーリータイムズ、ジムビーム、ジャックダニエルといった代表的な銘柄は、日本のコンビニやスーパーでも手軽に購入できます。

ウォッカ

アルティメット ウォッカ 40度 750ml 正規

大麦や小麦、ライ麦といった穀物やジャガイモを原料とした蒸留酒で、ロシアやポーランド、ウクライナといった東欧や北欧を中心に飲まれています。

蒸留した後に白樺の木炭でろ過して製造するため、無色透明でクセのない風味が特徴です。

アルコール度数は40%程度が多く、ウォッカの本場ではストレートで飲むのが一般的ですが、西欧ではカクテルや炭酸割りで飲まれています。

ちなみに、ブランデーのカクテルの1つであるニコラシカは、もともとロシアの皇帝ニコライ二世がウォッカで飲んでいたものがブランデーに変わったという説があります。

スピリタス

世界最強アルコール度数 スピリタス 96度 500ml ウォッカ

スピリタスはポーランドが誇る最強のスピリッツで、ジャガイモや穀物を原料としています。

名前から、何となくスピリッツの仲間だということは連想されるのではないでしょうか。

分類上はウォッカなのですが、本場ポーランドでは別のお酒として扱われています。

70回以上の蒸留を繰り返すことで、アルコール度数を95~96%にまで高めており、飲んでいる最中は喫煙もできないほど火気厳禁となっています。

のどを突き刺すような感覚のあとにほのかな甘味が立ち上ってきますが、ポーランドではストレートではなく果実酒や炭酸割りにして飲むのが一般的です。

泡盛

金武 龍3年(100%) 43度 720ml

泡盛は米を原料とする無色透明の蒸留酒で、沖縄本島を中心とした琉球諸島一帯で製造されています。

年数を経るほどにアルコールの雑味が抜けて味がまろやかになるため、3年以上貯蔵したものは古酒(クース)といって珍重され、値段も高額です。

アルコール度数は20度~40度ほどですが、与那国島の「どなん」や「与那国」などは60度もあり、取扱いには注意が必要なほどです。

泡盛はストレートや水割り、ロックにして味わうほか、調味料としても利用されています。

シークヮーサーの果汁を加えたものや、沖縄の海をイメージしたものなど、おしゃれなカクテルもたくさん作られています。

まとめ

ここでは、ブランデーを中心に、蒸留酒(スピリッツ)について紹介しました。

ウイスキーやウォッカなど、スピリッツにもたくさんの種類があり、原料もバラエティーに富んでいます。

紛らわしいお酒に関しては、色や香りよりもまず原料や産地、醸造酒か蒸留酒かどうかに着目してみるといいでしょう。

醸造酒と比べると悪酔いしにくいとはいいますが、アルコール度数が高いので、飲みすぎには注意が必要です。

ブランデー