世界NO1バーボン? 現在人気のA.スミスボウマン蒸留所のおすすめ

バーボン

A.スミスボウマン蒸留所という蒸留所があります。

ここで造られた「アブラハム・ボウマンリミテッドエディション」は、最近のバーボンの中でも最高品質との呼び声が高い逸品です。

残念ながら限定版のため入手はほとんどムリ。

しかし、この蒸留所には質が高く、バーボンファンからも大人気のバーボンがまだまだあります。

おすすめのA.スミスボウマン蒸留所のバーボンを見てみたいと思います。



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アメリカの国民的お酒・バーボン

イギリスの植民地から始まり、新しい国として始まったアメリカ。

比較的新しい歴史の国ですから、「アメリカ」起源のものに対するこだわりはかなり強いようです。

世界中で大人気のアメリカン・ウイスキー「バーボン」もその一つ。

現在ではアメリカ蒸留酒の輸出の約2/3はバーボンで占められています。

歴史的にも、産業としてもアメリカにとってはとても大切な存在なのです。



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バーボンはアメリカン・ウイスキー?

アメリカは世界5大ウイスキーの産地の一つ。

アメリカン・ウイスキーと言えばバーボンを思い浮かべがちですが、アメリカで造られるスピリッツの全てがバーボンというわけではありません。

バーボンがバーボンと呼ばれるためには厳格な決まりがあるのです。

バーボンの法的定義とは

ブランデーやウイスキーにおいてはその産地を保護するために厳格な原産地呼称統制法がとられている国があります。

スコッチ、コニャック、ポルトワインなど原産国の決められた地域・製法以外で造られたものはその呼称を使用することが出来ません。

ブランデーのコニャックやアルマニャックなどはたとえフランス国内であってもコニャック地方やアルマニャック地方以外で造られたものはその名称を使えませんから、かなり厳しいと言えます。

しかし、バーボンに関してはそこまで厳しい規則はありません。

バーボンの発祥地はケンタッキー州ですが、ケンタッキー州以外でも、アメリカ国内でさえあればバーボンとラベリングすることは可能なのです。

バーボンの製造方法規定とは

アメリカ国内で製造されるという以外にも、バーボンには決められた製造方法があります。

この規定を満たしていないものはバーボンと名乗る事は許されません。

それは次のようなものです。

  1. アメリカ合衆国内で生産されていること
  2. 原材料には少なくとも51%以上のトウモロコシを使用すること
  3. エイジングには炭化被膜処理された新品のオーク樽を使用すること
  4. アルコール度数は160プルーフ(80度)以下になるよう蒸留を行うこと
  5. 加水してアルコール度数125プルーフ(62.5%)以下に調整すること
  6. ボトリングする際はアルコール度数80プルーフ(40%)以上であること
  7. 熟成期間が4年未満であるときはラベルに熟成期間を表示すること(基本的に熟成期間の下限はない)
  8. 着色料の禁止

製造方法で特徴的なのはやはりオークの新樽を焦がして使用するという点ではないでしょうか。

このように焦がした樽を熟成に用いることでその成分や風味が原酒に移り、化学変化によってゆっくりと熟成するのです。

パンチの効いた、バーボン特有のバニラ香や口あたりは樽に由来するものなのです。

A.スミスボウマン蒸留所(A. Smith Bowman Distillery)

バージニア州スポティルバニア郡にある蒸留所です。

家族経営の小さな蒸留所でしたが、大手「Sazerac Company 」に買収され、現在はその傘下に入っています。

このセザラックカンパニーは全米中でもかなりの大手。

他にも有名どころの蒸留所を多く買収し、自身のブランドに加えています。

買収を受けた後も、蒸留所は変わらず歴史的な伝統と手法でバーボン造りを行っています。

A.スミスボウマン蒸留所のはじまり

蒸留所のルーツはバージニア州フェアファクス郡のサンセットヒルズファーム。

農場の中でボウマン一家によって蒸留が行われていました。

農場でとれた穀物の余剰分を蒸留に回していたのです。

禁酒法より前のことです。

その後禁酒法時代になるとおおっぴらに蒸留酒の製造は行う事が出来なくなってしまいます。

禁酒法時代が終わるまで蒸留酒の製造は止められましたが、1934年、蒸留が可能になるとアブラム・スミス・ボウマンとその家族たちは再び蒸留を始めます。

蒸留所で生産されたバーボンは1937年から出荷されました。

その後1950年代まで、A.スミスボウマン蒸留所はバージニア州ただ一つの認可蒸留所として存在し続けました。

しかし1988年に北部バージニア州の税金が上がってしまいます。

蒸留所は元の場所から60マイル離れたフレデリックスバーグ市のすぐ近く、スポティルバニア郡に移転を余儀なくされました。

現在もボウマン一家により蒸留が行われています。

A.スミスボウマン蒸留所おすすめのバーボン

小さいながらも質の高いバーボンを生み出すA.スミスボウマン蒸留所。

スピリッツのコンペティションにおいても数多くの賞を受賞しています。

おすすめのバーボンを見てみたいと思います。

BOWMAN BROTHERS Small Batch (ボウマンブラザーズ)

ジョン、アブラハム、アイザック、ジョセフのボウマン4兄弟をたたえて作られたスモールバッチバーボンです。

彼らは独立戦争において目覚ましい活躍をし、尊敬を集めていました。

ボウマン一家にとって英雄である彼らに敬意を表しています。

最高のトウモロコシ、ライ麦、麦芽大麦を使用して3回ほど蒸留。

炭化被膜処理されたオーク樽で90プルーフに仕上げられたこのバージニア・バーボンウイスキーはバーボン好きにはたまらない逸品。

深い味わいが楽しめます。

  1. カラー:オークの深い色
  2. 香り:深く甘い香り
    アーモンド、ココア、カラメル
  3. 味わい:スムーズでまろやか
    バニラとオークのヒント
    クローブとナツメグが余韻として残る

2011年「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」においてゴールドメダルを受賞。

2012年同大会にてシルバーメダルを、2013年には再びゴールドメダルを受賞しました。

2013年「ニューヨーク・ワールド・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション」においてゴールドメダル受賞。

2014年には「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション」においてシルバーメダルを受賞しました。

ご覧の通り、かなり評価の高いスモールバッチバーボン。

バーボンファンにおすすめです。

J. Bowman Single Barrel Straight Bourbon Whiskey(ジョン・ボウマン シングルバレル ストレートバーボン ウイスキー)

倉庫内の最も古い樽から取った原酒が使われているシングルバレルバーボンです。

ラベルのJ. Bowman(ジョン・ボウマン)とは創業者アブラム・ボウマンの伯父でした。

ケンタッキー郡の最初の軍司令官・および総督だったそうです。

初期アメリカの偉大なる英雄、ジョン・ボウマンを称えるバーボンです。

アルコール度数は100プルーフですが、秋の微風のように滑らか。

バージニア州の気候によって複雑な風味に仕上がっています。

  1. カラー:赤銅色
  2. 香り:タフィー、イチジク、スエード、アーモンド
  3. 味わい:なめらかで円やか
    バニラ、ドライフルーツ

ストレートで頂くのがおすすめです。

2011年、2012年「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」においてダブルゴールドメダル受賞。

2013年には同大会でゴールドメダル受賞。

2014年には「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション」においてシルバーメダルを受賞しました。

まとめ

バージニア州にあって、本場ケンタッキー州にも負けないバーボンを作り続ける「A.スミスボウマン蒸留所」。

「ウイスキー・マガジン」においては「世界最高のバーボン賞」を受賞。

その他にも数多くの賞を受賞し、その品質は折り紙付きと言えます。

ケンタッキー産以外の本格的バーボンを試してみたくなったら、A.スミスボウマン蒸留所のバーボンにトライしてみて下さいね。

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