最高級のアルマニャック! バ・アルマニャック産ブランデーのおすすめ

ブランデー

バ アルマニャック ラベルドリーヴ ドメーヌ ジョレー 1993 アルマニャック 700ml

ブランデーと言えば、コニャックを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、コニャックと肩を並べるフレンチブランデーの代表がアルマニャックです。

中でもバ・アルマニャック産のアルマニャックは最高の品質を誇るとして有名。

フルーティで香りも良く、人気が高まっています。

フランス最古のリキュールとも言われるアルマニャックのおすすめを見てみたいと思います。



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アルマニャックとコニャックってなに?

「コニャック」がフランス南西部コニャック地方を原産地とするのに対し、「アルマニャック」はアルマニャック地方を原産地とします。

フランスには厳格な「原産地呼称統制法(AOC)」があり、これらの地域で造られたもの以外は「コニャック」とも「アルマニャック」とも名乗る事は許されません。

また、製造法や原材料にも厳しい決まりがあり、それらの基準を全てクリアしたもののみが「コニャック」や「アルマニャック」と名乗ることが出来ます。

どちらもフランスを代表する名産品ですが、フランス最古のブランデーと言われるのは「アルマニャック」の方です。

しかし一般的にはブランデーと言えば「コニャック」を思い浮かべる人が多く、「アルマニャック」はブランデーを深く知り、嗜んでいる人に好まれる傾向があります。



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アルマニャックの厳しい基準とは

例え製造工程や原材料を全く同じにしても、アルマニャック地方以外で造られたものはアルマニャックとは呼ばれません。

それではアルマニャックと名乗るためにはどんな基準をクリアしなければならないのでしょうか。

まず、再三述べているように、アルマニャック地方原産であること。

そして、原材料には認められている10種類のブドウ品種を使用すること。

ブドウ品種には「ユニ・ブラン」や「フォル・ブランシュ」「コロンバール」「バコ22A」の4つが最もポピュラーです。

また、伝統的に半連続式蒸留が行われています。

コニャックが単式蒸留を2回行うのに対し、アルマニャックは1度の蒸留でゆっくり時間をかけて製造されているのです。

蒸留は収穫後3月31日までに行われるのが一般的です。

さらに熟成に用いられる樽はガスコーニュ産またはリムーザン産のカシの樽。

アルコール度数は40度以上でブレンドされます。

アルマニャックにも等級の違いがあるの?

コニャックには等級がありますが、アルマニャックもそれに準じた等級があります。

熟成期間の長短によって以下のように分類されます。

  1. 三ツ星:2年以上
  2. V.O., V.S.O.P, レゼルヴ:5年以上
  3. X.O., エクストラ, ナポレオン, ヴィエイユレゼルヴ:6年以上
  4. オールダージュ:10年以上

このように分類されますが、実際は業者によって異なるため、熟成期間5年以上を境に「アルマニャック」と「ヴェイユ・アルマニャック」という2つの呼称を用いることが提案されています。

最高品質のアルマニャックが欲しいなら…

アルマニャック地方はガスコーニュ地方の中央に位置し、3県にまたがっています。

(ジェラール県、ランド県、ロット・エ・ガロンヌ県)その中でも、土壌の質によって以下の3つの地域に分類されます。

バ・アルマニャック:西部に位置し、酸性の強い粘度砂質。

アルマニャック・テナレーズ:中央部に位置し、粘土石灰質の土壌を持つ。

オー・アルマニャック:東部および南部に位置し、石灰質の土壌を持つ。

この中で最高品質のアルマニャックの産地と言われているのが「バ・アルマニャック」地方です。

フルーティな味わいが特徴といわれています。

バ・アルマニャック地方がブランデー造りに最適な理由とは

この地方は温暖で、ブドウの収穫の頃には雨があまり降りません。

温暖な腫れ続きの秋の気候はブドウにとって最適です。

また、この地域はかつて深海であり、粘土層の上に砂と海洋の堆積物を残しています。

ほとんどの植物は豊かな粘土ベースの土壌で繁殖していますが、ブドウは砂層で繁茂しています。

このような砂質の土は素早く雨水が素早く排出されるうえ、日光の熱によって温まりやすいので高い酸度を持つブドウが生産されます。

こうしたブドウが高品質のアルマニャックをつくるのに役立っているのです。

バ・アルマニャック地方のおすすめのブランデーは…

アルマニャックブランデーにとって最適なブドウが生産される「バ・アルマニャック」地方。

コニャックはビッグネームのブランドによって造られているものがほとんどですが、アルマニャックは小規模生産者によって造られ、販売されています。

ほとんどが代々ワインやブランデー造りを生業としてきた家族経営であり、製造者による個性を楽しむことができます。

Maison Dartigalongue

1813年に家族経営でブランデー製造を始めたのが「ダーティガロング」家です。

Nogaroにある、最も由緒ある大きなメゾンの一つとして知られています。

ファミリー経営を行ってきたダーティガロング家は地域内の消費用としてではなく、地域外に輸出を行って繁栄してきました。

1900年代初頭にはアメリカに輸出を始め、さらに欧州全土、日本、中国へと販売経路を広げています。

現在もファミリーで団結して経営を行っているアルマニャックメゾンです。

Dartigalongue VSOP

最低4年の熟成期間を経ています。

  1. カラー:温かいはちみつ色
  2. 味わい:繊細なフルーツ
    焼きリンゴ、柑橘系の果物

円やかな味わいで、ややウッディ。

バニラも甘く口に残るダークチョコレート、チーズパスタと合わせるのがおすすめ。

アルコール度数は40度。

Dartigalongue 25 ans

最低25年の熟成期間を経ています。

  1. カラー:深い琥珀
  2. 味わい:ドライフルーツ、キャラメル、スパイスの風味

深くやわらかな味わいがまるでデザートのよう。

ミルクチョコレートやシガーと合わせるのがおすすめです。

アルコール度数は40度。

Domaine de Boingnères

1807年よりアルマニャックを製造しているドメーヌです。

ボワネア家により経営が行われてきましたが1953年よりLafitte家が経営権を買い取りました。

使用するブドウは主にコロンバードとユニ・ブラン。

伝統的な製法を守り、バ・アルマニャック地域らしい複雑な味わいのブランデーを作り続けています。

Domaine Boingnères 1986

ヴィンテージのアルマニャックです。

原材料にはフォレブランシュのみを使用。

フレッシュな味わいが楽しめます。

  1. カラー:琥珀
  2. 味わい:ナッティでオークの豊かさを感じる
    フルーツの甘さが長く続く

アルコール度数は40度です。

Domaine Boingnères 1968

こちらも1968年のヴィンテージものです。

この上なくフローラルな香り。

アルマニャック好きな方に是非おすすめしたい逸品です。

  1. カラー:深い琥珀
  2. 味わい:ミント、プルーン、砂糖、バニラ

花束のような芳香が口中に広がります。

Domaine Boingnères 1976 Ugni Blanc

1976年のヴィンテージ。

ユニ・ブラン種のみを使用しています。

ワイルドフラワーの華やかな香りが楽しめます。

ヴィンテージらしい深くて複雑、まろやかな口当たり。

  1. カラー:深い琥珀
  2. 香り:野生の花々、ワイルドローズ
    バニラの甘い香りと、少しのスパイシーさ
  3. 味わい:しっかりとした口当たり

まろやかで円熟した甘みを感じる。

余韻は長く続き、口蓋に深く広がり、味わい深い。

アルコール度数は48度です。

まとめ

小さな家族経営で営まれていることの多いアルマニャックの製造所。

それぞれの伝統やしきたりを守りながら作られています。

コニャックなどに比べると販売地域も限られ、マイナーな印象のあるアルマニャックですが、実は古い歴史とオリジナリティを持つ高品質のブランデーなのです。

特にバ・アルマニャック産のものは一級品として知られており、ブランデーファンには是非おすすめしたい名品ぞろいです。

また、アルマニャックの名産地は風光明媚な美食の産地としても有名。

海外旅行のご予定があるなら、現地のブランデー製造所めぐりをし、美味しいものを食べ、美しい風景が楽しめるガスコーニュ地方はいかがでしょうか。

フランスの田舎の魅力を存分に味わえますよ。

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