濃厚まろやか!「甘口」日本酒のおすすめはこれ!

日本酒

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近年、日本酒はますます存在感を増してきて、色々なところで気軽に頂けるようになりました。

日本酒でよく聞くのが「辛口」や「甘口」といった表現の仕方ですよね。

近ごろの風潮としては、通は「辛口」支持派の方が多いようです。

しかし、隠れ「甘口」派も実はたくさんいます!

ここでは、「甘口」日本酒のおすすめをいくつかご紹介したいと思います。



日本酒の甘口・辛口って見てわかるの?

日本酒のラベルを見れば、その日本酒がどういう傾向のものであるかは、わかります。

ただ、データ上は甘口・辛口に分類されても、辛口と思って飲んでみると、意外にもフルーティで甘やかな味わいだった、などということもあります。

ですので、ラベルも完全な指標にはなりませんが、ある程度の目安にはなります。



どこを見ればいいの?

日本酒が甘いか辛いかを見るにはまず、「日本酒度」を確認しましょう。

「+5」や「-8」などという数値が、ラベルに書いてあるので、すぐわかるはずです。

日本酒は糖分が多ければ甘く感じ、少なければ辛く感じます。

まあ、あたりまえなのですが、気をつけて頂きたいのは、糖分の高いものほど「-」、低いものほど「+」で表されています。

「+5」は辛口寄り、「-8」は甘口寄り、と考えることが出来ます。

さらに「酸度」も大切な見分けポイントです。

「酸度」とはコハク酸、リンゴ酸、乳酸など、お酒に含まれている酸の濃度を表します。

酸ってすっぱさを表しているんじゃないの?

と思われた方もいるかもしれませんが、そうではありません。

酸が多く入っているほど「辛口」と感じ、少ないほど「甘口」と感じます。

この二つを組み合わせて見ると、おおまかな味の予想がつくというわけです。

原材料からも味のイメージができる!

日本酒は当然、原材料は酒米ですよね。

その酒米によって、日本酒の味わいが変わってくるってご存知でしたか?

例えば、酒米としてよく知られる「山田錦」を使用すると、香味がよく、きめ細かいまろやかさを持った日本酒が生まれます。

「五百万石」という酒米ならば、日本酒はキレがよく淡麗な味わいです。

他にも色々ありますが、酒米による違いも見逃せませんね。

精米歩合からもわかる!

精米歩合は、生産過程で酒米がどのくらい削られたのかを示しています。

精米歩合40%なら60%もの白米を削っているというわけです。

そして一般に、精米歩合が小さいほど上等な日本酒と言われています。

これは米粒の中心に近いほど濁りのない、雑味の少ない日本酒ができるからです。

吟醸酒なら精米歩合60%以下、大吟醸なら50%以下でなければなりません。

歩合の小さいものほど風味がよく、香り豊かで飲みやすいお酒になります。

辛口のはずだけど、なんだかフルーティで甘い…そう感じるのは、精米歩合が小さいからかもしれません。

甘口を探してみよう!

日本酒ラベルには、実はたくさんの情報が入っていたのですね。

勿論、体調や個人の味わい方で、日本酒の評価は変わってくるのが実際のところです。

それを踏まえたうえで、甘口と分類されるものの中から、おすすめをいくつかあげてみようと思います!

勝山純米大吟醸LEIEMERALDLABEL

純米大吟醸 勝山 暁

宮城県の勝山酒造によって造られています。

こちらの酒蔵は創業1668年で、かつては伊達藩御用達の酒蔵でした。

800年も続く伝統を守りながらも、世界に通用する日本酒を作るべく革新的な試みも行っている蔵元です。

最高クラスの山田錦と仙台泉ヶ岳山麓の軟水を使用し、原材料にもとことんこだわっています。

製法にもこだわりがあります。

「槽(ふね)」と呼ばれる圧搾機にもろみの入っている酒袋を入れ、圧をゆっくりとかけて搾っているのです。

「袋しぼり」と呼ばれる製法で、これによって透明度がありながらも濃厚という、複雑な甘みを生み出しています。

「勝山純米大吟醸LEIEMERALDLABEL」は日本酒が苦手としていた、ボリューミーな肉料理にも合うようにと製造されました。

バニラのようなうっとりする香りと、フルボディ―な味わいは、ワイングラスで頂くのがお似合いです。

日本酒度は-28、酸度は1.6の濃厚甘口です。

酒米は山田錦を使用しています。

カワセミの宿

新潟県にある、越の花酒造で造られています。

かの有名ショコラティエ・ジャン・ポール・エヴァン氏が、「ショコラに最も合う日本酒」としてお墨付きを与えたというお酒です。

2007年からは、パリのジャン・ポール・エヴァンのショコラティエにも置かれているというから驚きですね。

のど越しも良く、しっかりとした甘さを感じます。

純米酒ですので、大吟醸ほどのフルーティさはないですが、米の甘みをしっかりと感じることが出来ます。

ショコラは勿論、濃い味の洋食のお供にもぴったりです。

日本酒度は-30、酸度は2.5の濃厚甘口です。

酒米はこしいぶきです。

華鳩 貴醸酒8年貯蔵

華鳩 貴醸酒8年貯蔵

広島県の榎酒造によって造られています。

こちらは貴醸酒です。

つまり、水の代わりにお酒で仕込んで造られているんですね。

そのため、普通の日本酒よりも濃厚でトロリとしたまろやかさがガツンときます。

そんな「華鳩 貴醸酒8年貯蔵」には、これでなければだめ、というファンがたくさんいます。

品質の高さは日本国内のみならず海外でも認められており、世界最大のワインの鑑評会、IWCにおいて、「SAKE」部門の古酒の部で金賞を受賞しています。

それも一度ではありません。

なんと、8度!

世界のマスターソムリエから高い評価を得ているこのお酒は、まさしくワインのようにいただけます。

フォアグラやチーズなど、こってりした料理にはまさにうってつけ!

食後のアイスクリームとも好相性です。

まったりとした芳醇さを楽しめますよ。

日本酒度は44、酸度は3.5です。

酒米は中生新千本です。

玉川 Time Machine1712

玉川 Time Machine 1712 360ml

京都府の木下酒造で造られています。

こちらは江戸時代の製法で造ったという、ちょっと変わった日本酒です。

吟醸酒を上回る酸とアミノ酸が含まれているおかげで、濃厚な甘さがすっと切れて口に残りません。

色は不思議な琥珀色。

食前酒にもおすすめです。

アルコール度数も低めですから、軽くさらっと飲めてしまいますね。

ボトルは日本酒とは思えない、ちょっとレトロでオシャレなラベルがついています。

ブルーチーズなど、味の強いものと頂くのがおすすめです。

酒造のおすすめは、アイスクリームにかけて頂くこと。

笑ってしまうほどおいしいそうです。

日本酒度は-44、酸度3.8です。

酒米は北錦を使用しています。

すず音

一ノ蔵 すず音 (すずね) 発泡清酒 300ml

宮城県一ノ蔵酒造で造られています。

こちら、女性に大人気のスパークリング日本酒です。

テレビなどでも話題になったので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

その味わいから「日本酒のシャンパン」とも言われます。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の「スパークリングSAKE部門」において、2012年から3年連続金賞を受賞しました。

甘く、なめらかな口当たりですっと喉を通ります。

甘めのカクテルが好きな方や、普段日本酒を飲みなれない方にはぴったりです。

キンキンに冷やして、シャンパンのように繊細な泡を楽しみながら頂いてください。

日本酒度は-70から-90、酸度は3.0から4.0です。

酒米はトヨニシキ使用。

まとめ

日本酒も甘口となると、ワインのように濃い肉料理やチーズと相性が良くなるのですね。

和食はそれほど味の強くないものが多いですが、現在の私達は濃い味のものを頂く機会が増えているのも事実。

そうした料理にぴったりの日本酒を選べば、ますます食事が楽しくなりますね。

また、バリエーションが増えれば、海外へのアプローチも広がります。

こうした甘口の日本酒は、フレンチやイタリアンとも相性は抜群。

ますますワールドワイドになって、日本酒が世界中に広がっていくといいですよね。

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