誰でも失敗せずに作れるウイスキーベースのおしゃれカクテル6選

ウイスキー

カクテル伝道師が教えるカクテル8つのコツ~基礎知識編~ これであなたも「カクテルの鉄人」になれるシリーズ

ウイスキーは、シンプルな飲み方をしても美味しいお酒ですが、カクテルにすることでまた違った味わいを発見することができます。

カクテルといえば、バーなどのおしゃれなお店で、バーテンダーさんがシェイカーを振って作るイメージが先行します。

しかし、ウイスキーをベース(カクテルの土台になるお酒のこと)とするカクテルの中には、誰でも、確実においしく作ることができるものも存在します。

この記事では、ウイスキーベースで、誰でも簡単に作ることができるカクテルをご紹介します。



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そもそもカクテルって何?

まず、ウイスキーベースのカクテルをご紹介する前に、カクテルとは何か、簡単に触れてみたいと思います。

バーなどのおしゃれな飲み屋で供される印象の強いカクテルですが、実は決して難しいものではなく、誰でも楽しんで作ることができるものなのです。

カクテルの定義

カクテルとは、お酒と他の飲み物を混ぜた飲み物のことです。

大変シンプルな定義ですが、これさえ満たしてしまえば、「カクテル」と呼ぶことができるのです。

つまり、ウイスキーの飲み方で言えば、ストレートを除けば、すべて「カクテル」なのです。

確かに、ロックや水割りなどのシンプルな飲み方でも、氷の量やウイスキーと水の割合を間違えてしまうと、せっかくのおいしいウイスキーでも違った味になってしまうことがあります。

入り口は幅広くシンプルながら微妙なレシピの違いや混ぜ方の違いが味を決める奥深さを持ったのがカクテルの世界なのです。

代表的なカクテルの作り方

そんなカクテルには、ステアとシェイクという2つの代表的な作り方が存在します。

ステアは、お酒と材料を直接グラスに注ぎ、マドラー(かき混ぜ棒)を使って混ぜる作り方です。

棒でかき混ぜるだけなので、材料同士を混ぜる力は弱いため、お酒とジュースなどのノンアルコールの素材をあわせるカクテルを作る際、良く用いられる手法です。

シェイクは、材料をシェイカーと言われる器具に入れ、手で振ることでかき混ぜる作り方です。

これが、バーテンダーさんが、「シャカシャカ」とお酒をかき混ぜる典型的なカクテルのイメージに沿った作り方です。

シェイクは、材料を強く振って混ぜるため、比重の違う材料をしっかりと混ぜ合わせる際や、強いお酒に振ることで空気を含ませ、味に丸みを持たせる際に用いられます。

簡単に美味しく作れるカクテルとは

ウイスキーベースのカクテルは、ステア・シェイクどちらの手法も用いられますが、この記事では、「誰でも簡単にできる」という観点から、ステアで作ることができるカクテルを中心にご紹介します。

読み終わる頃には、おしゃれで難しそうなカクテルのイメージが覆るかもしれません。



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基本編:誰でも作れる

まずは、ウイスキーベースのカクテルの中でも驚くほど作り方が簡単なカクテルを2種類ご紹介します。

尚、水割りやハイボールという代表的な飲み方は除いています。

簡単だけれどもちょっと凝ったカクテルで、普段のウイスキーをもっと美味しく楽しむことができます。

ウイスキーフロート

ウイスキーフロートは、氷と水の入ったグラスにウイスキーを上から注ぎ込んだだけのカクテルです。

通常、水割りを作る際は、ウイスキーを先に入れますが、ウイスキーフロートは、比重の重いウイスキーを後から入れることで、飲んでいるうちにウイスキーが水に少しずつ沈み込み、味の変化を楽しむことができます。

ポイントは、ウイスキーを入れる際、マドラーなどを伝わしてできるだけ静かに注ぐことです。

グラスの透明な水が少しずつウイスキーの色に変化していきますので、グラスの3分の1程度がウイスキーの色で薄く色づけば完成です。

ボトルから直接注ぐと勢いがつきすぎてウイスキーと水が混ざってしまうため、理科の実験でもするような気持ちで静かに流し込むようにすると、ウイスキーがうまく水のうえに浮かんでくれます。

また、ステアすると、ただの水割りになってしまうため、ただ注ぐだけで、余計に触らないようにすることもコツです。

飲みなれたウイスキーを少し違った角度で楽しんでみたいという方にはおすすめです。

ウイスキーミスト

ウイスキーミストは、ロックで用いる大ぶりの氷をクラッシュド・アイスに変更したカクテルです。

クラシュド・アイスで満たしたグラスの中にウイスキーを注ぎ、レモンピールを絞れば完成です。

ウイスキーを注ぐ割合は、ロックグラスの3分の1から4分の1程度です。

クラッシュド・アイスは本来、大ぶりの氷をアイスピックで削ったりして作りますが、かき氷機で冷蔵庫の氷を粗目に削ったもので十分です。

レモンピールが手に入らない場合、レモン果汁を数滴垂らすのでも十分です。

クラッシュド・アイスを使うことで、グラスに霧がかかるように曇るため、ミストと呼ばれます。

春雨や梅雨でむっとしがちなこれからの季節にぴったりや爽やかな見た目のカクテルです。

中級編:いつもと違うウイスキーの楽しみ方

基本編では、ステアすらしない「ただ注ぐだけ」のカクテルレシピをご紹介しました。

中級編では、ステアを用いて、ウイスキーに他の素材を加えることで、より違ったウイスキーの味わいを発見できるカクテルをご紹介します。

ステアで作れるカクテルは多く存在しますが、極力必要な素材が少なく、また、入手しやすいものをチョイスしました。

ウイスキー・コーク

ウイスキー・コークは、ハイボールの応用とも言えるカクテルです。

氷を入れたグラスに、ウイスキーとコーラを入れ、軽くステアして作ります。

混ぜる割合は目分量でも十分に美味しく作れますが、カクテルメジャーや目盛り付きのハイボール専用グラスで作ると、より適度な割合で美味しく味わうことができます。

カクテルメジャーもハイボール専用グラスも100均のキッチンコーナーで手に入れることができます。

味わいは、ハイボールよりもやや甘みが強く、ウイスキーのまったりとした感じが色濃く残ります。

ウイスキーはドライ味(きりっとした後を引かない味)が強いバーボンなどをチョイスするとより良いでしょう。

ミント・ジュレップ

ミント・ジュレップは、グラスにミントの葉とシロップ、炭酸水を入れ、よくすりつぶし、上からクラッシュド・アイスとウイスキーを注ぎステアして作ります。

ミントは、普段目にすることが少ない食品です。

ミントの葉を入手するのが難しい場合、お酒コーナーにモヒート用のミント・シロップが販売されているため、それで代用することもできます。

また、ミント自体は鉢植えなどでも簡単に栽培できる植物なので、ホームセンターで苗を入手してベランダ栽培しながらお酒の素材として楽しむのもオツかもしれません。

ミントの味でウイスキーがさっぱりと締まり、夏の暑い時期にぴったりな爽やかなお酒になります。

応用編:いつもと違うウイスキーの楽しみ方

最後に、作り方は簡単ながら、少し変わり種のカクテルをご紹介します。

レシピを見ると、「本当に美味しいの?」と言いたくなるような組み合わせですが、意外な味の発見に驚くことができます。

アイリッシュコーヒー

アイリッシュコーヒーは、グラスまたは、ティーカップにコーヒー、角砂糖、ウイスキーを入れ軽くステアし、上からホイップクリームを乗せたカクテルです。

ウイスキーを混ぜる割合は中さじ1杯分くらいで、あくまでもコーヒーが中心となるカクテルです。

ウイスキーは、「アイリッシュ」という名の通り、甘みが強いアイリッシュ・ウイスキーをチョイスするのがベターです。

昔ながらの喫茶店のメニューとして並ぶことも多いカクテルで、コーヒーにいつもと違った味わいを与え、体を温めてくれます。

休日の特別なティータイムなどに作ってみるのもおすすめの1杯です。

注意点として、温かいコーヒーで作りますが、アルコールが完全に抜けるわけでなないため、運転前などには飲まないようにしましょう。

カウボーイ

カウボーイは、グラスに氷とウイスキー(バーボン)、ホットミルクを入れ、軽くステアしたカクテルです。

ウイスキーの割合は、グラスに4分の1程度です。

お好みで砂糖やはちみつを加えても美味しく飲むことができます。

上からスパイスのナツメグをふりかけて風味を増すこともあります。

お酒とミルクは意外にも相性が良く、多くのカクテルレシピでミルクが用いられています。

バーボンの強烈な味わいがミルクでまろやかになり、ほっこりと味わえる一杯になります。

食後にお腹を休める役割で飲まれることも多いカクテルです。

まとめ

カクテルは、お酒と何かを混ぜるだけですぐに作ることができます。

もちろん多くの材料や手に入れにくい食材を用いるレシピもありますが、多くの場合、少しの準備で簡単に楽しむことができます。

いつものウイスキーの飲み方に飽きてしまい、冒険してみたい方は、注ぐだけ、混ぜるだけで簡単に作れるウイスキーカクテルを試してみてはいかがでしょうか。

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