4本の薔薇が目印! フォアローゼスのおすすめバーボン。

バーボン

日本のキリンビールが所有者となり、日本ともかかわりの深いバーボンが「フォアローゼス」です。

ラインナップにはバーボンしかなく、まさにバーボンの代名詞ともいえる存在です。

そんなフォアローゼスのバーボンはケンタッキー州ローレンスバーグの蒸留所で造られています。

古い歴史と伝統を持つフォアローゼス蒸留所のバーボンを見てみたいと思います。



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フォアローゼスはケンタッキーでも古参のバーボン!

バーボンと言えば、アメリカでのみ作られるアメリカン・ウイスキーの代表格。

独特の味わいと風味で世界中にファンを持っています。

そんなバーボンの故郷は言わずと知れたケンタッキー州。

現在も有名どころのバーボンはほとんどこの地域で造られており、世界的に知られた「バーボン・キャピタル」となっています。

数ある有名蒸留所の中でも、フォアローゼスは古参グループの一つです。

ケンタッキー州ローレンスバーグにある蒸留所は歴史的価値も高く、「アメリカ合衆国国家歴史登録財」に指定されています。

これはアメリカで1966年に可決された「国家歴史保全法」に基づくもの。

アメリカ合衆国が国家として保全に値すると考える地区、建造物、建築物、史跡が登録されています。

フォアローゼス蒸留所もその価値を認められ国家によって保全されているのです。

フォアローゼス蒸留所の始まりとは…

「フォアローゼスウイスキー」は1888年から1943年まではフォアローゼス蒸留所で製造されていたストレートバーボンの呼び名でした。

蒸留所の創設者はポール・ジョーンズ・ジュニア。

ストレートバーボンで人気を博したこの蒸留所は1920年から13年にわたって続いたアメリカ禁酒法時代も操業を続けた数少ない蒸留所の一つです。

フォアローゼス蒸留所ではバーボンウイスキーの生産を「薬用目的」として行っていた、「フランクフォート蒸留製造会社」を取得合併するという戦略をとりました。

この結果、多くの有名蒸留所が蒸留酒の生産を諦める中、禁酒法時代にも法に抵触することなくバーボンの生産を行うことが出来たのです。

しかし1943年にはカナダの「シーグラム社」がこの「フランクフォート蒸留製造株式会社」を再取得。

「フォアローゼス」の銘柄でブレンドウイスキーの生産を始めました。

これ以降、シーグラム社はウイスキー販売のターゲットをアジア・ヨーロッパに集中させ、アメリカ国内での販売を中止してしまいました。

ターゲットを国外に絞ったおかげで、「フォアローゼス」は世界中で「ジム・ビーム」に次いで消費されるバーボンとなりました。

現在はキリンビールが取得!

様々な売却を経て、フォアローゼス蒸留所は2002年、日本の飲料メーカー「キリン」によって取得されます。

キリンは「フォアローゼス」という銘柄を再びバーボンウイスキーの代名詞的銘柄として位置付けることにしました。

しかしフォアローゼス蒸留所で造られたアルコール度数40~50度のバーボンはアメリカ国内ではケンタッキー州以外で流通していません。

また、ケンタッキー州で販売されているものはアジアやヨーロッパ地域で販売されているものとは異なるレシピで造られています。

また、日本でしか購入できないものやヨーロッパでしか購入できないバーボンもあります。

地域によって販売するものを変えながら販売しているのです。



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フォアローゼスってどんな意味が込められているの?

フォアローゼス蒸留所の「フォアローゼス」は英語で記すと「fourroses」。

つまり「4輪の薔薇」です。

ブランドのシンボルマークにもなっている美しい薔薇にはどんな意味が込められているのでしょうか。

男性的なイメージのあるバーボンウイスキーのシンボルマークが4輪の薔薇だなんて、なんだか意味深ですよね。

しかし、ブランド名の由来については諸説あり、本当のところはよくわかっていません。

キリンの公式ホームページによりますと、「4輪の薔薇は愛のエピソード」を表すのだそうです。

フォアローゼスの生みの親である「ポール・ジョーンズ」という人が舞踏会に出席した際、絶世の美女と出会います。

出会ってすぐに恋に落ちたポールは彼女にプロポーズ。

すると彼女は次の舞踏会で返事をすると答えました。

もしもプロポーズを受けるなら、薔薇のコサージュをつけて来るというのです。

果たして、次の舞踏会で彼女は4輪の深紅の薔薇を胸にさしていました。

二人の愛が実った瞬間のこのエピソードから「フォアローゼス」というロマンティックな名前が付けられたといいます。

映画や物語のようなエピソードですが、真偽のほどはわかりません。

そもそも「フォアローゼス」の創始者は「ポール・ジョーンズ」という人ではないという説もあります。

とある説によると「フォアローゼス」の創始者は「ルーファス・マシューソン・ローズ(Rufus Mathewson Rose)」。

フォアローゼス」とは彼の兄と2人の息子を合わせた4人の「Rose」の事を指す(fourroses)というのです。

こちらの方が現実的な話のように見えるのですが、現在のブランドオーナーは「ルーファス・マシューソン・ローズ」については全く言及していません。

現在の「フォアローゼス」ブランドにとってブランド創始者はロマンティックなエピソードを持つ「ポール・ジョーンズ」氏なのです。

フォアローゼス蒸留所の製法とは!

フォアローゼス蒸留所のバーボンには「イエロー」「ブラック」「プラチナ」「スモールバッチ」「シングルバレル」などがあります。

いずれも原材料はトウモロコシとライ麦を使用。

これらを元にしたオリジナルマッシュレシピによって造られているのです。

5種類の独自の酵母菌株と2種類の別々のマッシュビルを組み合わせて製造。

これによって独特のキャラクター、ユニークさ、豊かなフルーティフレーバーを持つ10種類のバーボンが完成します。

出来上がった10種類のバーボンを組み合わせることによって出来上がるのがレギュラーラベルの「イエロー」。

10種類のうち1つだけを使用したものが「シングルバレルバーボン」。

その他のものは10種類のうち2つ以上を使用しています。

フォアローゼス・シングルバレル(Four Roses Single Barrel)

飲んだ人に何度でも味わいたいと思わせるバーボンです。

フルボディで、複雑かつ繊細な味わい。

滑らかで長く続くフィニッシュは信じられないほど穏やかです。

おすすめはストレートかオンザロック。

深くゆっくりと味わってください。

  1. カラー:赤銅色。
  2. 香り:フルーティでスパイシー。

    フローラルの華やかさ、キャラメル、バニラ、ココア、メイプルシロップ。

  3. 味わい:熟したプラム&チェリー。

    フルボディで濃厚、穏やかな後味。

    フィニッシュは滑らかで繊細に続く。

2016年「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツコンペティション」の「ベストシングルバレルバーボン&ベストバーボン」部門でダブルゴールドメダル受賞。

その他にも数多くの受賞歴を持つシングルバレルバーボンです。

フォアローゼス・スモールバッチ(Four Roses Small Batch)

4種類のバーボン樽からブレンドされて造られたスモールバッチバーボンです。

熟成のピーク時をマスターディスティラーが見極め、バランスのとれた完璧なバーボンを作りました。

おすすめはストレート、オンザロック、または炭酸水割で。

  1. カラー:琥珀色。
  2. 香り:スパイシーで豊かなキャラメル、フルーティで甘いオークのヒント。
  3. 味わい:クリーミーで熟した赤い果実。

    適度に甘く、バランスのよい味わい。

    フィニッシュは滑らかで優しい。

2016年「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツコンペティション」においてシルバーメダル受賞の他、多くの賞を受賞しています。

フォアローゼス・バーボン(Four Roses Bourbon)

世界的に人気のバーボンです。

洗練された現代的な味わいが特徴。

オンザロック、スプラッシュ、カクテルなどで楽しむのがおすすめです。

  1. カラー:琥珀。
  2. 香り:ナシ、ハチミツ。

    優しいフローラル。

  3. 味わい:ソフトで新鮮なフルーツ。

    リンゴ。

    フィニッシュはソフト&スムーズ。

2016年「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツコンペティション」においてゴールドメダルを受賞した他、多くの賞を受賞しています。

まとめ

4輪の薔薇が印象的な「フォアローゼス」。

バーボンを楽しむならまずはこのブランドから始めてみるのがいいかもしれません。

バーボンの故郷ケンタッキーにあって強い存在感を放つ「フォアローゼス」はまさにバーボンの代名詞。

これからバーボンを知りたいという方や美味しいバーボンを飲んでみたいという方は是非「フォアローゼス蒸留所」のバーボンを試してみて下さいね。

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