女性用育毛剤を選ぶときにチェックしたい添加物8点の役割と安全性

育毛剤

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育毛剤を選ぶときに大切なチェックポイントの一つは添加物の有無です。

できるだけ安全で体に害を与えない成分の育毛剤を選びたいものです。

しかし育毛剤の成分を見ても、どの成分が何を意味しているのか、何の役立つものなのか、安全なのか危険なのかわかりにくいですね。

育毛剤に含まれていたり、広告で「危険な○○は無添加」とよく言われる添加物をピックアップして、その働きやメリットとデメリット、安全性(危険性)についてご説明します。




パラペン

パラペンは石油成分の一種で無色または白色の結晶粉末で、防腐剤、殺菌剤として使用されます。

比較的毒性が少なく肌への刺激も少ないので、化粧品や食品、医薬品などに広く使用されています。

ただ体質によってはアレルギー反応が起こる場合もあります。

塗布した部分に紫外線が当たると、細胞の酸化が促進されて細胞の死亡率が高くなり、皮膚の老化が早まります。

角質層が脆くなっている肌には炎症を起こすことがあり、長期使用でトラブルが発生することもあります。

育毛剤は毎日長期にわたって使用するもので、薄毛の問題がある頭皮の皮膚は大抵弱っているので、パラペンを含まないものをおすすめします。




フェノキシエタノール

防腐剤、殺菌剤として使用されているアルコール成分です。

製品の品質を保持するほか、成分を溶解させたり、皮膚を清潔にしたり、頭皮の血行を促進したり、清涼感を与えるなどの様々な効果があります。

玉露に含まれていて自然界に存在するもので、パラペンと比べると安全性は高いと言われています。

しかしそれでも殺菌力が強い成分なので、使用は製品中の1%以内と制限されています。

アルコールの一種なので揮発力が高く、乾燥肌や敏感肌の人は肌荒れを起こすことがあります。

デメリットはありますがメリットも多いので多くの育毛剤で使われていている成分です。

多くの育毛剤はフェノキシエタノールの欠点を補うような保湿成分を入れていることがほとんどですが、それでも皮膚に影響を感じる人は避けた方が良いでしょう。

シリコン

シリコンはシリコンオイルというとろみのある油のようなもので、シャンプーのコーティング剤などによく使われています。

髪に光沢を与えて櫛の通りを良くするための成分です。

最近「シリコンは毛穴を塞ぐので良くない」という噂が流れましたが、その説は確かな根拠がありません。

シリコンは必ずしも害を与える成分とは言えません。

ただシリコンでコーティングされた髪は薬剤が浸透しにくいので、育毛剤に含まれていると効果が上がりにくくなるでしょう。

またシリコンで一時的に髪に光沢ができると、育毛剤の効果が上がったと錯覚しやすくなります。

そういうわけで、シリコンは含まれていない方が良いでしょう。

合成ポリマー

ポリマーというのは「巨大な分子構造を持つ物質」を意味する言葉で、「ポリマー」や「合成ポリマー」という言葉自体が漠然としていて何を指すのかはっきりしていません。

コラーゲン、タンパク質、ヒアルロン酸などのもポリマーの一種で、合成されたものであっても普通は「合成」とは表示されません。

なぜかポリマーに限っては「合成」とつくので警戒されやすいようです。

ポリマーが悪者扱いされるのは、シリコンとセットにして重複体として使用されることが多かったためと思われます。

つまりシリコンの責任をポリマーも負わされていたということになります。

というわけで、注意した方が良いのは合成ポリマーよりもシリコンです。

石油系界面活性剤

界面活性剤とは、水と油の両方の性質を持ち、両方を中和させる成分です。

石鹸や洗剤やシャンプーは界面活性剤の働きで汚れを落とすようになっています。

育毛剤にも余分な皮脂や汚れを除去する目的で界面活性剤が使われることがあります。

界面活性剤は天然にも存在する成分で、それ自体は問題ではありません、界面活性剤には「天然系」と「石油系」があり、天然系は肌に優しく石油系は角質を破壊して肌にトラブルを与える...というのが、一般的に知られている情報です。

しかし「天然系」「石油系」というのはただ原料が何であるかという分け方で、出来上がった成分の化学式が同じなら同じ結果である、という説もあります。

結局どれだけの濃度が含まれているか、頭皮に強すぎる洗浄力を与えないかという点が大事です。

しかし育毛剤はシャンプーではないので合成界面活性剤はそもそも必要なものではないでしょう。

鉱物油

鉱物は数々ありますが、化粧品などに使われている鉱物油は石油を蒸留させたときに出る成分を精製して作ったものです。

「ワセリン」「セレシン」「パラフィン」「ミネラルオイル」などと表示されるものです。

製品の固さを調節したり、伸びを良くするために使われます。

以前は石油の精製技術が良くなかったので、鉱物油が含まれる化粧品を使うと油焼けを起こしてシミの原因になることがありました。

しかし今は技術が進んでいるので、信頼できるメーカーのものなら大丈夫です。

アレルギー体質の人は植物油より鉱物油の方がアレルギー反応が起きない場合もあるので、一概に鉱物油が悪いとも言い切れません。

しかしそれぞれの製品にどんな品質の鉱物油が使われているのかわからないので、無ければ無いにこしたことは無いでしょう。

合成酸化防止剤(合成抗酸化剤)

酸化防止剤は、製品が酸素と結びついて品質が劣化するのを防ぐための成分です。

酸化防止剤は大きく分けると天然系と合成系に分かれます。

天然系はビタミンC、ビタミンE、トコフェロール(ビタミンE誘導体)、クエン酸などで、体に害が無い上に栄養を与えるものもあります。

合成系は様々な種類がありますが、特に毒性が高く排除したいのは「BHA」(ブチルヒドロキシアニソール)と「BHT」(ブチルヒドロキシトルエン)です。

BHAは発がん性が確認されていて、敏感肌の人は刺激を感じたりアレルギー反応を起こすことがあります。

BHTはBHAと同じく発がん性があり、動物実験では催奇形性も確認されています。

皮膚に使用すると脱毛を引き起こすこともあります。

酸化防止剤は製品の品質を保持するために必要なものですが、できれば合成系を避けて天然系を使用した育毛剤を選びましょう。

BHAとBHTを使った製品は特に避けるべきものです。

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤は日焼け止め成分の一種です。

日焼け止め成分は「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」に分かれます。

紫外線吸収剤は、皮膚の表面で紫外線を吸収して科学反応を起こさせてから放出するもので、紫外線散乱剤は肌の表面で紫外線を跳ね返すものです。

紫外線吸収剤は紫外線を防ぐ効果が高いものですが、肌への刺激が強く敏感肌の人は肌荒れを起こす恐れがあります。

紫外線吸収剤は「オキシベンゾン-3」「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン」「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」などがあります。

育毛剤には必ずしも必要な成分ではありません。

天然成分に惑わされないように

多くの育毛剤メーカーは広告でこうした危険な成分を添加していないと謳っています。

しかし中にはそれほど危険性が無いものや、そもそも育毛剤に必要でないものあり、製品のイメージアップのために無添加をアピールしていると思われるものもあります。

「○○無添加」を強調する影でもっと危険な添加物を使用していることもあるので注意が必要です。

広告でよくあるのが「天然成分」「天然由来」というものです。

世の中では「天然=安全、合成=危険」という図式ができていますが、必ずしもそうとは限りません。

「石油~」「鉱物~」は、名前がいかにも体に悪そうなイメージを与えますが、精製した化学成分を取り出しているので、原料の石油や鉱物とは全く違うものです。

植物など天然由来の成分でも肌に刺激を与えるものや、人によって肌に合わないものはあります。

またアレルギー反応は天然成分に対しても起こるものなので、天然系の素材だからと言ってリスクが減るとは限りません。

天然成分を何十種類も配合した育毛剤がありますが、成分の種類が多いほどアレルギーを起こすリスクも高くなることを覚えておきましょう。

まとめ

育毛剤の添加物を検証してみると、本当に危険なものとそうでないものがあります。

「○○無添加」と謳って、実はそれ以上に危険な成分を含んでいる場合もあります。

また「天然成分」「無添加」の表示があるからといって安全と限ったものでもありません。

どの添加物もメリットもあればデメリットもあるので、それぞれの添加物の内容を良く理解した上で、最適な育毛剤を選びましょう。






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