美白美容液を購入する前に…おさえておきたい4つの有効成分

美白

美白用の美容液・化粧水の種類は多く、なかには「美白成分だけを抽出した」基礎化粧品への導入液も存在します。

美白に対するニーズも様々で、大別すれば「すでにあるシミ・日焼けへの働きかけを期待したい人」「夏のダメージを回復したい・将来に向けた予防ケアをしたい人」に分かれるでしょう。

ここでは、美白美容液を選ぶにあたって知っておきたい、代表的な成分の紹介をしていきます。



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ビタミンC誘導体

美白化粧水で最も好まれるのが、ビタミンC誘導体。

実は水溶性と油溶性のものがあり、美容液に配合されるのは、ほとんどが前者です。

最も多く見かけるのが、「リン酸型ビタミンC」「アスコルビン酸グルコシド」でしょう。

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この成分の特長は、「浸透性が極めて高い」ことにあります。

後述するハイドロキノンと同様ですが、この特徴ゆえに医学界では問題視されていた経緯もあり、美容液に好んで配合されたのはごく最近のこと。

敏感肌のかた、日焼けをすると火照る・肌の薄皮が剥けてしまう…というかたは、注意が必要となります。

本題の効果については、名前の通り「ビタミンC」を体内から肌へと誘導する効果を持ちます。

いっそビタミン類をそのまま美容液に配合しては?

という疑問が生まれるかと思いますが、これには問題があります。

これら経口摂取すべき栄養素は、肌からの直接摂取が困難・直接塗布による負荷が大きいといった特徴があるからです。

そこで、欲しい成分をあえて配合せず・その人自身の内側にある栄養素に働きかけよう…というのが、この成分のコンセプトです。

ここでお気づきのかたもいらっしゃるかと思いますが…ビタミンC誘導体配合の美容液を有効活用するには、生活習慣…特に食生活の見直しは欠かせません。

ビタミンCの積極的・継続的な摂取をすることで、美白効果を実感することができます。

ビタミン類の多い食べ物として挙げられるのは、果物・青菜類。

しかし筆者のおすすめは、ビタミン群&鉄分で構成されているサプリメントとの併用です。

ビタミンCは壊れやすく・排出されやすいという特徴を持つので、1日に2~3回の小分けで取るのがベストでしょう。

まとめると、「ビタミンC誘導体は、ビタミンそのものではない」「食生活の見直しとの相乗効果を狙う」のが、この成分配合の美容液を使う上でのコツでしょう。



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ハイドロキノン

近年まで医薬品に指定されており、美容液への配合も上限量が定められているというのが特徴です。

美白効果は極めて高く、即効性があることで知られています。

出来てしまったシミにも効く!一方で…

ハイドロキノンに最も期待されているのは、「出来てしまったシミにも効く」という特徴です。

このメカニズムを説明すると、シミ・日焼けの原因である「メラニン」は、もともとは無色透明のもの。

これが肌表層にでてくるときに黒く変色するのですが、この変色を防止・すでに変色してしまったメラニンを無色透明に戻すという働きかけをしてくれます。

美容皮膚科で処方されることもあり、アメリカの医療機関では薬価が低く・好んで使われているのだとか。

一方で様々なデメリットを持っているのも、この成分の特長です。

大まかに挙げていくと、

  • アレルギー/アトピー肌には使えない
  • 浸透性が最も高く、副作用がある(ハイリスク薬)
  • 光に弱く、効果が薄れやすい

このようになります。

最初にあげた「敏感肌」への使用ですが、体質や使用法によっては問題ないこともあるそうなので、事前に皮膚科に相談されることをおすすめします。

また、副作用については「毛穴が広がりやすくなる」「皮脂が出やすくなる」ということが報告されているのだとか。

一部の経口薬との相性が悪い…との情報もあるようです。

最後に挙げた「光に弱い」との特徴ですが、こと紫外線による効果低下が著しいとのこと。

デイケアに使う場合は、カット率の高いUVケアを併用するのは必須でしょう。

ご存知のかたも多いと思いますが、UVケア用のクリーム・スプレーの効果時間は3~5時間であるため、日中の塗りなおしも大切になってきます。

まとめると、「美白効果は強く期待できるものの、諸注意が必要な成分」とう言えるのではないでしょうか。

トラネキサム酸

こちらもハイドロキノン同様、すでにあるシミ・日焼けへの効果を期待できる成分です。

安全性の高い成分として知られており、医療用・美容用と広く使われています。

比較的安全に作用!でも…

美白のための働きかけ方はハイドロキノン同様ですが、この成分が好まれる最大の理由は「肌を構成する成分と同様の、アミノ酸」であることです。

アレルギー・アトピー肌の人も安心して使用でき、副作用もほとんど見られないのだとか。

歴史的には、緊急止血・歯槽膿漏の治療などに使われていた経緯があります。

ハイドロキノンに次いで浸透性が高いものの、働きかけがソフトであるのがうれしい点でしょう。

この成分について注意したいのは、「女性ホルモンにも効く」という誤情報です。

ストレスや加齢によるホルモン分泌量の低下にお悩みのかたにとっては、根本的な解決にはなりません。

美白効果に加えて肌のハリ・うるおいを取り戻すとの効果をうたっている製品もありますが…配合成分に注意して購入するようにしましょう。

ここでまとめると、「強い美白効果に対して低福作用・しかし効果への理解が必要」とのことが言えます。

プラセンタエキス

美白だけではなく、しっとりさせる効果もある…とウワサのこの成分。

医学会では諸説あり、一時は「全く効果がない」とも指摘された経緯もあります。

実際のところはどうなのでしょうか。

新陳代謝でダメージ肌を回復させる!

プラセンタエキスの最大の効果は、「新陳代謝促進」です。

紫外線によるダメージにメラノサイトが反応・メラニンの生成を始める前に、素早く肌を生まれ変わらせる効果が期待できます。

それだけでなく、継続使用により

  • ほうれい線ケア
  • 乾燥肌への保湿
  • 肌のキメを整える効果

こういった相乗効果もあると言われており、美白目的にとどまらないのがうれしいところ。

一時期は「プラセンタ&コラーゲン」という組み合わせの美容液が大流行し、美容界を賑やかせましたが…美白・しっとり効果について「過大広告ではないか」という医学的指摘を受けた経緯があります。

一部の医師の主張によると、この成分の直接塗布には効果がなく・経口投与または注射が推奨されるとのこと。

これでブームは終息したものの、美容メーカーの熱意ある研究により「直接塗布でしっかりと浸透・効果を示す」改良が施されました。

使用する上で注意したいのは、「即効性はない」ことです。

あくまでも肌の元気を取り戻すだけであり、特に「既にできてしまっているシミ・日焼け」に対する効果は期待薄と言えるでしょう。

継続使用には推奨できるものの、ポイントケア・夏のダメージのクールダウンには不向きと言えます。

出来れば、他の美白成分も一緒に配合されている製品・あるいは美白効果を持つ化粧水へのミックスで使用していきたいもの。

プラセンタエキスについてまとめると、「美白への直接効果はないものの、常用していきたい美容成分のひとつである」と強くおすすめしたいものになります。

まとめ

美白美容液とひとくちに言っても、配合成分によりコンセプトが大きく変わります。

栄養素を引き出して肌の力を回復させるもの・メラニン生成の過程に直接働きかけるもの…とのように違いが出てくるため、目的やご自身の肌質別に見極めが必要です。

この記事を参考に、ご自身にぴったりくる一品を選んでいただければと思います。






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