クリエイターのためのグラフィックボード・マシン考察

グラフィックボード(グラボ)

MSI NVIDIA GeForce GT710搭載 GDDR3 2GB グラフィックスボード VD5931 GT710 2GD3H LP

これからデジタルペイントを行うけれど、マシンはどうしたらいいのか分からない…。

こういったかたが多いようです。

自作の知識をある程度仕入れられたかたも、どの程度のグラフィックボード・GPU性能で快適に製作ができるのか、目安が経ちにくいのではないでしょうか。

今回は、そういった方向けに、マシンとグラフィックボードについて平行して解説していきます。



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Mac vs Winの自作PC

デジタルグラフィッカーにとって、マシンの描画性能は大変気になるところではないでしょうか。

一般的に、アーティストに人気なのはMacとされています。

しかし、自作PCの知識がある人は、グラフィックボードにこだわりぬいて、Winで製作をするというかたも。

どちらのほうに軍配が上がるのでしょうか?

メリット・デメリットを含めて列挙していきます。

Mac

アーティストに一番人気のMac。

秘密は、レティナディスプレイと呼ばれる高性能のグラフィック・操作性の高さ…この2点につきます。

Mac自体に搭載されているグラフィックカードは、基本的にGeForceがメインです。

(この点については後述します)しかし、独自のOSの技術力により、GPUの性能を最大限まで引き出し・鮮やかでくっきりとした画質に定評があります。

また、海外クリエイターの使っているペイントツールのほとんどが、Mac対応です。

著名なPhotoshopもMacで使うことをベースに考えられているものですし、世界的な潮流で言えばMac一強というのが現状でしょう。

他にも利点はあります。

はじめに触れましたが、非常に直感的に操作できるのも強みのひとつ。

OSの機能が制約されていて拡張性がない…というデメリットにもつながる話ではありますが、マシンのカスタマイズにさほど興味がわかない・利便性重視というかたにとっては非常によいものになります。

勿論メーカー製のものですからサポートも充実していますし、言うなれば、他メーカーのマシンと比較してもサポートのレベルは高質。

その代わり本体は高額になりますが、煩わしいマシントラブルに悩まされたくない・グラフィックツールを快適に操作したいというのであれば、Macで間違いないでしょう。

Win搭載の自作PC

自作PCの強みは、用途を多目的にできるところです。

グラフィックボードについても特筆しますが、価格帯によって性能は上下するものの、後述する2代PCのなかで大きく変わるという事はあまりありません。

GPUパワーが必要とされるのは、1番に3Dゲーム・2番手でペイントツールと言われていますが、ゲーム用に組んだマシンをクリエイトでも使うということは十分に可能です。

そういった意味ではMacよりも汎用性が高く、一台に色々な機能を求める人にとってはメリットが多いでしょう。

問題は、定期的なメンテナンスやとっさのトラブルなど、すべてにおいて自分で対応しなければいけないこと。

これは商業クリエイターにとっては、悩ましいのではないでしょうか。

マシンに関する知識が豊富なかたであれば容易ではありますが、作品制作の時間を保守に充てる…というのはあまりよいこととは言えません。

メーカーから販売されているWinのマシンを購入することも可能ですが、サポート面についてはMacに劣るところも多く、万が一のときに作品製作がまったくできなくなる可能性も否めません。

とはいえ、グラフィックボードを自由に積み替えられる・作品制作において必要な性能をオーバークロックなどで引き出せる…などといった応用的な拡張もできますし、こちらにも軍配は上がります。



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GeForeceかRadeonか

グラフィックボードを購入するうえで悩むのが、2大ブランドであるGeforceかRadeonか。

クリエイターに向けに、一度考えてみたいと思います。

向き不向き

結論から言えば、Geforceはゲーマー向け・Radeonは動画や写真加工/ペイント用途向けと言われています。

市場のシェアで前者のほうが高い理由は、パソコンを自作する人の多くが3Dゲーム目的の高機能マシンを求めている…という実情に即しています。

実際のGPU性能を比較してみるとどうでしょうか。

GeForceについて特筆すれば、

  1. とりわけ3D描画性能が高い
  2. カラー表現については価格によってほとんど差がない
  3. インテル社製のCPUと親和性が高い

この3点が挙げられます。

とはいえ、クリエイトの際に何か影響がでるというわけではないので、ゲームも一台で楽しまれる皆さんであれば、こちらを採用してもよいでしょう。

対してRadeonは、

  1. カラー再現性や動画再生に特化
  2. Geforceよりも安価な傾向にある
  3. AMD社のCPUと親和性が高い

これらの特徴を持ちます。

特別ゲームをやったりするわけではないけれど、画像の加工等を頻繁に行う・動画製作を行ったり共同でアニメーションを作ったりする…こういったかたには、おすすめできる規格でしょう。

結局どちらがいいのか

はっきりと言ってしまえば、どちらのほうがよいと明言することはできません。

強いてあげるとするならば、Geforceのほうであれば、公式から配布されているツールによりアップデート・ゲームへの最適化・デスクトップの録画など多岐にわたる作業が行える…という点くらいです。

多目的でパソコンを試用する人には、Geforce規格のグラフィックボードを「どちらかと言えば」おすすめしたいのですが、Radeon規格でゲーム・クリエイト活動の両者をこなしている方も多数います。

プロの環境を参考にしてみるのが、最も良い方法ではないかと考えられます。

デュアルディスプレイについて

クリエイターとして一台のPCで作業する場合、最終的にはデュアルディスプレイで落ち着く方が多いようです。

資料の表示・複数のペイント・画像加工ツールの操作・大画面製作など、用途は多岐に及びます。

この場合、グラフィックボードは何を選べばいいのでしょうか?

ここも最初に提言してしまうと、「GPU性能が高ければ高いほどよい」と言えます。

複数画面出力の場合、GPUパワー・コア数やクロック数がかなり影響してきます。

併せて言えば、グラフィックボードの実力を最大限まで引き出すために、それなりのCPUパワーも必要でしょう。

  1. いちからPCをカスタマイズする
  2. 今あるPCを作品制作用に構築しなおす

これでデュアルディスプレイ・トリプルディスプレイなどに落ち着く場合、予算として

  1. マザーボード
  2. CPU
  3. グラフィックボード

最低でもこの3点を買い替えるだけの準備をおすすめします。

SLIは有効なのか?

複数のグラフィックボードを搭載・連動させる技術ですが、これは場合によりけりです。

3Dゲームとペイントツールを同時に立ち上げる…などといった場合には、CPU負荷を減らすという意味合いでも、必要になってきます。

しかし、基本的にペイント・その他作品制作しか行わない・資料の表示くらいしかしないという方にとっては、不要となります。

まとめ

デジタルクリエイトの現場において、グラフィックボード・GPU性能の高さもある程度必要ではありますが、万が一のときの保守やCPU・メモリ等の機能の高さ・その他マシン周りの快適さのほうが重要になってくると聞き及びます。

プロの現場として公開されているお部屋・マシンも多数ネットに情報が流れているので、参考にしてみてもよいのではないでしょうか。