グラフィックボードのケーブルはシールド付き?

グラフィックボード(グラボ)

ELECOM HDMIケーブル イーサネット対応 スーパースリム 1.0m ブラック DH-HD14SS10BK

デスクトップパソコンで、高解像度のネットゲームのプレイや高画質なネット動画の視聴をされる方にとって、グラフィックボードは非常に重要なハードウエアです。

しかし、高性能なグラフィックボードを使用しても、画質が悪かったりノイズが入ったりしませんか?その原因はケーブルにシールドがされていないものを使用しているからです。



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なんでシールドが必要なの?

さて、何故グラフィックボードとディスプレイを接続するケーブルにシールドが必要なのか疑問に思う人が多い筈です。

先ず、グラフィックボードは非常にノイズの影響を受けやすいハードウエアです。

そのため、グラフィクボードの出力端子付近にはノイズカットフィルタが内蔵されています。

そして、ノイズの原因は電源ユニットです。

グラフィクボードの多くは、電源ユニットの下にあります。

では、何故ノイズカットがされているのにケーブルにシールドが必要なのかというと、ケーブル自体がノイズを拾ってしまうアンテナ効果によるものです。

そのため、シールドされていないケーブルを使用するとディスプレイ側でノイズの影響が出ます。

ディスプレイの入力端子以降にもノイズカットフィルタがありますが、微弱なノイズは完全に除去できません。

また、高解像度や動きのある動画などに影響は出やすくなります。



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シールド付きのケーブルのメリットは?

シールド付きケーブルのメリットは、アンテナ効果によるノイズ原因を吸収しないことです。

つまり、データの伝送ロスが少なくなります。

そのため、グラフィックボードのからの映像出力を確実にディスプレイに行うことが可能です。

特に、パソコンの電源ユニットは電源容量も大きく、ノイズの原因となります。

グラフィックボード本体だけでなく周囲の機器にまで影響が出るのでケーブルをシールド付きにすることが一番ノイズ対策として有効なのです。

さらに、シールド付きケーブルを使用することは精密機器であるグラフィックボードにもプラスの効果をもたらします。

アンテナ効果により周波数の高いノイズがグラフィックボードに逆流した場合は、ノイズカットフィルタでも除去し切れず、グラフィックボードの破損に至る場合があります。

特に危険なのが消費電力の大きい家電製品がショートして壊れた場合などは影響が大きいです。

一番グラフィックボードを破損する可能性があるのが、落雷です。

電源に対策を行ってもノイズの影響を受けるのでケーブルはシールドが必要です

どんなシールド付きケーブルが良いのか?

それでは、どのようなシールド付きケーブルが良い考えると思います。

基本的にケーブル内に使用されているシールド層である銅線の編組が細かいものが一番おすすめです。

また、アルミテープなどでラップが施され、シールド層の接地がされるものが重要です。

シールド層の接地はグラフィックボードの端子にしっかりと接続されるものかどうかです。

安いケーブルでシールド付きを謳っている商品は、接地がされていないためケーブルへのノイズを遮蔽する効果が無いです。

しっかりと、接地が取られているまたは取れるようにすることがグラフィックボードの性能を引き出したり、保護したりすることで重要です。

故障の原因を限定し易い!

実は、グラフィックボードとディスプレイ間のケーブルをシールド付きにすることで、故障時の原因特定を容易にします。

基本的にグラフィックボードの故障の初期症状は、画面にノイズが入ることです。

その際にケーブルがしっかりとノイズから保護されていることが確認できれば、グラフィックボードがディスプレイ側の原因に絞り込みが出来ます。

ディスプレイを変更したら改善されるのであれば、グラフィクボードの故障ではありません。

一方、逆の症状であればグラフィックボードの故障です。

グラフィックボードは非常に高価です。

早期に故障を発見できれば、メーカー修理で直すことも可能なので非常におすすめします。

まとめ

筆者自身、電気関係の仕事に従事しており、ケーブルのシールドの有効性やどのようにシールドするべきか多少なりの知識があります。

現在では、グラフィックボードのケーブルやテレビに接続するHDMI端子ですらシールド付きのものを使用しています。

価格は高くなりますが、ノイズが入らないので良い対策だと考えます。

ですが、安いHDMIケーブルはシールドがないので購入する際は注意してください!