グラフィックボードの寿命について!

グラフィックボード(グラボ)

寿命

デスクトップパソコンに高性能なグラフィックボードを搭載して、高画質なネットゲームのプレイやハイビジョン動画の視聴、そして動画編集を行うユーザーは少なくないと思います。

このようなユーザーの場合、高額なグラフィックボードを使用していますが、家電製品同様に寿命が心配だと思います。

今回は、グラフィックボードの寿命について考えたいと思います



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冷却ファンの故障は寿命ではない!

よく、『高性能なグラフィックボードの使用されている冷却ファンは修理が出来ない』とか『ミドルクラスのグラフィックボードでも冷却ファンが壊れたら交換不能』という話があります。

確かにグラフィックボードの冷却ファンは、専用設計であるため交換用部品が販売されていません。

しかし、これで寿命と考えるのは勿体ないです。

基本的に冷却ファンなどの寿命は、モーター部が壊れるまで使用可能です。

しかし、多くの場合は回転軸に使用されているベアリングの寿命が先になってしまい、故障するという問題です。

基本的にモーターは磁気で回転しているので早々に壊れることはありません。

むしろ、物理的に回転しているベアリングの方が早く寿命に達します。

しかし、日本はベアリング大国です。

冷却ファンに使用しているベアリングの代用品は簡単に手に入るので、修理可能ということになります。

すなわち、冷却ファンの故障程度で寿命と考えるのは尚早過ぎます。



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軽度な基盤の変形は修正可能?

次に寿命と考えるのがグラフィックボードの変形です。

グラフィクボードが常に高負荷で稼働していた場合、熱により基盤が変形することがあります。

しかし、グラフィックボードが故障するまでの高熱になることは基本的にはあり得ません。

むしろ、ホコリや湿度管理を行ったことが原因です。

特にホコリの場合は、ちょっとした隙間にも侵入します。

そのため、軽度な基盤の変形が生じた場合、隙間にホコリが溜まりショートして発熱する方が変形を早めます。

基盤が変形するほどの発熱であれば基本的に設計不良です。

そのような危険が起きない様に高温になるとグラフィックボードの電源が落ちることになります。

そして、軽度な基盤の変形は修正可能です。

グラフィックボードを水平に固定できる台を作成してドライヤーで加熱してやれば、基盤に残った歪みを解放できます。

固定台なんて電子基盤用のステーや固定ボルトで格安で作れます。

接触不良はまだ直せる!

次に寿命と考えるのが基盤の接触不良ですが、グラフィックボードに大きな変形が無い限り、接続端子の接触不良が原因です。

ケーブルの取り回しが悪かったり、端子の抜き差しが多い場合は、接続端子のハンダが剥離してしまいます。

この程度の接触不良であれば、精密機器用のハンダごてがあれば簡単に修理可能です。

また、平型のハンダごてで温調が可能なものであれば、GPUやチップセットの接触不良も修理することが可能です。

基本的にグラフィックボードに使用されている半導体は水没や焼損しない限り、長い期間使用することが可能です。

そもそも、大型の機械を動かしているインバーターなどは基盤や半導体の塊です。

平気で10年20年も現役で使用できますので、グラフィックボードの寿命が短いというのは思い違いが多いと思います。

これが逝ったら寿命!

そもそも、グラフィックボードの寿命はGPUとメモリ、チップセットが逝った時点で寿命です。

最近では、アルミ電解コンデンサーの使用が少なくなり、セラミックコンデンサーやタンタルコンデンサーが主流です。

アルミ電解コンデンサーに比べて、遥かに耐久性が高いです。

基本的にGPUとメモリ、チップセットがホコリや湿気で焼損やショートしすることでグラフィックボードの寿命と考えた方が良いと考えます。

高価なグラフィックボードだろうが安いグラフィックボードだろうが日頃のメンテナンス、つまり清掃が寿命に左右します。

まとめ

筆者自身、グラフィックボードの出力端子のハンダが剥離してしまったことがあります。

友人からは寿命だと言われましたが、学生時代は電子基板を弄っていたので、ハンダごてでチョイと直して修理完了でした。

意外に接続端子の部分のハンダ付けが甘いことがあるので、購入直後は取り扱いに注意が必要です。

最初からハンダが甘い場合は交換してもらうことをおすすめします。