グラボの故障!?パソコンが動かなくなった時の対処法

グラフィックボード(グラボ)

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パソコンを使用している最中に突然フリーズしたり、ディスプレイが真っ黒になってしまったりすることがあります。

パソコンにはたくさんのパーツがありどれか一つが壊れると、正常に作動しなくなってしまうことがあります。

そんな時どの部分が壊れているのかを確認してパーツを新しいものに交換すれば治るのですが、故障部分を特定できなければ業者に修理に出さなければならなくなります。

今回はパソコンのパーツの一つであるグラボが故障した場合の、症状と対処法を解説していきたいと思います。



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そもそもグラボってなに?

パソコンの映像をディスプレイに映し出すためのパーツを、グラフィックボードといいます。

グラフィックボードは、「グラフィックボード」「ビデオカード」「ビデオボード」「グラボ」「VGA(ビデオグラフィックアクセラレータ)など、様々な呼び方があります。

グラフィック機能はもともとパソコンに搭載されており、インターネットの閲覧や文書作成、年賀状作成、ブログ運営程度であればオンボード(もともと搭載されている)機能だけでも十分可能です。

しかし高画質の写真・動画編集に使う場合や、オンライン3Dゲームをする場合にはグラフィックボードが必要になります。

ゲーム運営会社もゲームをする上で必要な条件や推奨条件が提示されています。

いくつか例にあげてみると

●黒い砂漠

必要動作環境…GTS250/GeForce9800GTX以上RadeonHD3870×2以上
推奨動作環境…GTX660/GTX560Ti以上RadeonHD7770、6770以上

●幻想神域 Cross to Fate

必要動作環境…NVIDIA GeForce660以上ATI Radeon X1600以上
推奨環境…NVIDIA GeForce9500以上ATI Radeon HD 2600以上

●ファイナルファンタジーXIV

必要動作環境…NVIDIA GeForce8800以上ATIRadeonHD4770以上
推奨動作環境…NVIDIA GeForceGTX760以上AMD Radeon R9 280X以上

このようにグラフィックがきれいなゲームほど高い性能を要求されます。

グラフィックボードの性能が高ければ高いほど画質が綺麗になりますし、画像の処理速度も速くなるので新しいタイトルが始まるときにはパソコンの動作環境をチェックしておきましょう。



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グラボが故障した場合の症状

画面に映像が映らなくなる

パソコンの使用中に突然画面が消えてしまったり、パソコンを起動してもディスプレイになにも映らなくなってしまったりすることがあります。

また画面が突然フリーズして動かなくなることあります。

グラフィックボードは熱に弱いパーツですから、冷却機能がうまくいっていない場合もフリーズすることがありますし、様々な原因でも起こりうる症状なので、グラフィックボードの故障とは限らない場合もあります。

画面にノイズや乱れがある

パソコンの画面にブロックノイズや画像のちらつきが入る場合があります。

ゲームをしている時に一部分だけ読み込みが遅くなったり、画像がじらじらする場合もグラフィックボードが不具合を起こしている可能性があります。

ノイズは最初のうちは範囲や時間が短く気のせいかな?

と見過ごしてしまいがちですが、徐々に範囲や時間が長くなっていきます。

グラボが故障する一歩手前の前兆として現れることが多いです。

マウスポイントの動きが鈍い

マウスポイントの反応速度を変更したわけでもないのに、マウスの動きにポイントが遅れたり、動かなくなったりすることがあります。

マウスそのものの故障や接続不良が考えられますが、マウスを交換しても症状が改善しない場合はグラフィックボードの故障も疑ってみましょう。

パソコンが起動しない

パソコンの電源をつけてもパソコンが起動しなくなることがあります。

パソコンのCPUや電源などの故障でも起こる症状ですが、グラフィックボードが故障した時も電源がつかなくなることがあります。

パソコンが勝手に再起動する

グラフィックボードに負荷がかかると、パソコンが勝手に再起動を繰り返すことがあります。

ゲーム中はもちろんですが、少しの時間放置するといつのまにか再起動することもあります。

パソコンの再起動はウィルス感染やドライバの故障、ハードディスク、メモリ、電源ユニットなどの故障も考えられます。

故障かどうか確認する方法

デバイスマネージャーをチェック

デバイスマネージャーで確認することもできます。

スタートメニューのコントロールパネルにある「システムとセキュリティ」という項目をクリックします。

システムとセキュリティの中の「システム」→「デバイスマネージャー」→「ディスプレイアダプター」→「グラフィックボード」を選択していくとグラフィックボードのプロパティ画面が開きます。

全般タブのデバイスの状態という欄に、通常は「このデバイスは正常に動作しています。」と表示されているのですが、グラボに異常が発生した時は「問題が発生しましたのでこのデバイスは停止しました。」とメッセージが表示されます。

このメッセージが表示されている場合は、グラボの接続部かグラボそのものの故障が考えられます。

グラボを外して起動

グラフィックボードがなくてもパソコンそのものに異常がなければ、映像の処理はもともと搭載されているオンボード機能でモニターに画像が表示されます。

グラボを取り外して起動させてみても異常が出ない場合は、グラボの故障の可能性が高くなります。

グラボを外してもパソコンの不具合が改善しない場合はグラボ以外のパーツ故障が考えられます。

グラボを替えて起動

もし他のグラボを持っている場合は、グラボを替えて起動させてみるのもいいかもしれません。

グラボそのものが故障していることもありますが、接続部分に不具合が起きている場合もあります。

接続部分が故障している場合は、グラボを外すと問題なく起動できるのにグラボをかえて起動すると異常が起きることがあります。

この場合はグラボを交換するのではなく接続部分の修理が必要となります。

グラボを替えて起動して異常がない場合は、グラボそのものの故障が考えられますので新しいグラボに交換する必要がなります。

グラボの基礎用語解説

グラボの2大ブランドはnVIDIA(エヌビディア)社とAMD(旧ATI)社です。

nVIDIAのグラボはGeForce、AMDはRadeonを販売しています。

どちらもそれほど大差はないのですが、GeForceは3Dオンラインゲームをする人にはおすすめで、Radeonは動画や写真をキレイに見たい人にはおすすめです。

GeForceはどちらかというと自然な画像描写で肉眼に近い見え方をするのに対し、Radeonは鮮やかでキレイな描写が得意です。

GeForceは主にintelと組み合わせて販売されることが多く、RadeonはAMDと組み合わせて販売されています。

価格はRadeonの方が安い傾向にあります。

グラフィックボードを購入する時は、いずれかを選ぶことになるでしょう。

GeForceの型番はそれぞれに意味を持っています。

NVIDIA GeForceGTX760を例に挙げてみましょう。

NVIDIA(ブランド名) GeForce(グラボ製品名)GTX(グレード)7(シリーズ番号)60(シリーズ内型番)

●グレード…グレードの等級はGS→GT→GTS→GTX→GTX+の順で高くなります。

●シリーズ番号…数字が大きくなるほど新しいです。

●シリーズ内型番…数字が大きいほど高性能です。

これ以外でも購入する時に出てくる用語が以下の通りです。

●コアクロック…データ処理の速度を表しており、数字が大きければ大きいほど処理が速くなります。

●コアブーストクロック…GPUの処理速度を加速させる機能です。

●メモリ容量…数字が大きいほど容量が大きいという事です。

メモリの数字には単位が使われています。

1B(バイト)は8bit(ビット)で、1kB(キロバイト)は1024B(バイト)です。

そのまま1MB(メガバイト)=1024KB、1GB(ギガバイト)=1024MB、1TB(テラバイト)=1024GB、1PB(ペタバイト)=1024TBという順に大きくなっていきます。

まとめ

パソコンには様々なパーツが組み合わさってできていますので、グラボの故障かどうかをまず見極める必要があります。

また箱の中にホコリがたまってしまうと、故障していなくても正常に作動しなくなることがあります。

パソコンに異常が起きたらまずは電源を落として中にホコリが溜まっている時は、掃除をするだけでも改善することがあります。

また一時的な接続不良の場合も、差し直してみると治ることもありますので試してみてください。