グラボ(グラフィックボード)の基礎知識やメリットなどについて

グラフィックボード(グラボ)

MSI Radeon RX 570 ARMOR 8G グラフィックスボード VD6851

パソコンは色々な部品で構成されており、パソコン本体の中は基盤に配置された部品の数々やケーブルなどがひしめき合っています。

この様々な部品は、それぞれが個別に働いており、パソコンの制御や動作、表示などを助けているのですが、その中でもグラフィックボードは動作と表示に関わる部品となっています。

このグラフィックボードは、パソコンのゲームが注目されている現在では重要な役割を担っていますので、この記事ではグラフィックボードに焦点を当てた情報を紹介していきます。



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グラフィックボードの基礎知識

パソコンを構成する部品の1つ1つを知る必要はないものの、知っておくことでパソコンを買い替える時に役立つものがあり、その1つが画像や映像に関わってくるグラフィックボードとなっています。

そこで、ここからはパソコンに組み込まれている部品の1つであるグラフィックボードの基礎知識や種類について紹介していきます。

グラフィックボードとは

グラフィックボードという言葉そのものが初耳の方もいると思いますし、特にパソコンに詳しくない方は馴染がないものだと思うのですが、簡単に説明するとディスプレイな映像や画像を映すための部品がグラフィックボードとなっています。

このグラフィックボードには、CPUやマザーボードなどの部品の中に直接グラフィックボードが搭載されているオンボードグラフィックと、独立したグラフィックボードがあります。

そのため、グラフィックボードが非搭載のパソコンであってもディスプレイに映像や画像を映し出すことは可能となっているのですが、性能に関してはオンボードグラフィックよりも独立したグラフィックボードの方が優れていますので、グラフィックボードを付けることによって画像の発色数や表示の周波数、解析度などが向上させて綺麗な画像や映像を表示してくれます。

また、描画速度も向上させてくれますので、綺麗で滑らかな映像をパソコンで楽しむことができます。

グラフィックボードの種類

グラフィックボードは画像や映像を綺麗に映すための部品となっており、多くの会社から発売されているのですが、種類としては大きく分けて2種類となっています。

その分けるポイントは、グラフィックボードの頭脳に該当する部分となっているGPUにあり、このGPUを作っているのがアメリカの企業であるNVIDIA社とAMD社の2社のみとなっています。

この2社にはそれぞれに特徴があり、NVIDIA社の開発しているGPUは描画速度の速さが特徴となっており、グラフィックの表示性能に定評があることから万人向けのブランドとなっていますし、現時点で最も広く使用されているGPUとなっています。

一方、AMD社が開発しているGPUは動画の描写能力が優れていることで有名となっているブランドです。

ただし、最近のものだとNVIDIA社のGPUの描写能力がAMD社に追いついてきていますので、総合的な性能に関しては同程度となっています。

このNVIDIA社とAMD社からは、NVIDIAがGeForceシリーズを、AMDがRadeonシリーズをそれぞれリリースしています。

これらのシリーズは様々な販売代理店から販売されており、ELSAやLEADTECなどはGeForce製品、SAPPHIREなどはRadeon製品を販売している販売代理店として人気を集めています。



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グラフィックボードの必要価値やメリット

グラフィックボードは必ずしも搭載されていなければならないという訳ではなく、無くてもパソコンを使用することができるのですが、搭載されていることによって得られる恩恵や価値は当然あります。

そこで、ここからはグラフィックボードの必要価値やメリットを紹介していきます。

グラフィックに凝ったゲームを快適にプレイできる

最近では、eスポーツの認知度が高くなったことによってゲームに特化したパソコンやコントローラーなどが多く発売されています。

また、ゲームのグラフィックも急速に進化していますので、3Dグラフィックのゲームが当たり前のように登場していますし、グラフィックの動きがスムーズで非常に美しく、キャラクターや背景などもリアルなものとなっています。

そのため、それらのゲームをプレイしようと思ったらグラフィックボードは必要不可欠となっており、ゲームによってはグラフィックボードのレベルが一定以上のものが搭載されていないと動作しないものもありますので、ゲームのプレイが主な目的でパソコンを購入する場合は、搭載されているグラフィックボードについて入念にチェックするようにしてください。

DVDやブルーレイディスクの映像の美しさを堪能できる

パソコンでDVDやブルーレイディスクを再生して視聴する方も少なくないと思うのですが、そんな時にもグラフィックボードが力を発揮してくれます。

DVDやブルーレイディスクなどの外部ソフトをパソコンで再生する際には高性能のグラフィックボードが搭載されているものだと、非搭載のものと比べて美しい映像を楽しむことができます。

また、パソコンで地上波デジタル放送を見る場合も同様で、グラフィックボードが搭載されているか否かによって映像の美しさが格段に違ってきますので、より綺麗な映像を楽しみたい方にとってはグラフィックボードを搭載することによって大きなメリットを得ることができます。

2Dイラストや3Dデータ作成がスムーズ

グラフィックボードが搭載されていることにより、画像編集や3Dデザインなどのソフトの処理がスムーズに行われます。

そのため、処理待ちが少なく快適に作業を進めることができますし、1回では微々たる差でも積み重なることによって大きな差になりますので、快適さと時間効率の良さの両方のメリットがあります。

従って、画像データが重すぎてしまってソフトの動作が遅くなってしまい、作業が滞りがちで困っている方はもちろんのこと、趣味で画像編集ソフトや3Dデザインソフトを使っていて動作が遅いと感じている方は、作業の円滑化を図るためにグラフィックボード搭載のパソコンへの買い替えをおすすめします。

マルチモニターでも動作に影響を与えない

グラフィックボードを使うことにより、複数のディスプレイを1つのパソコンに繋げたマルチモニターで使用する際に活躍してくれます。

パソコンで作業をする時に複数のディスプレイでファイルを表示することによって作業の効率化を図ることができるのですが、ディスプレイの数が増えるほどパソコンに掛かる負担が大きくなることがあります。

そのため、マルチモニターにするとパソコンの動作が重くなってしまう場合があるのですが、グラフィックボードを搭載しておくことによって負担が大きくなっても動作には影響しないというメリットがあります。

これはパソコンをお持ちの家庭の多くが必要としない機能だと思うのですが、自宅で株取引を行っている方にとっては多くの情報を複数のディスプレイで表示できるというのは便利な機能ですし、デイトレードになると取引のタイミングが遅れることで損をしてしまう場合もありますので、パソコンの動作に影響を与えないグラフィックボードは大きなメリットを得ることができます。

まとめ

グラフィックボードは、記事でお伝えしたように画像や映像を綺麗に映すための部品となっていますので、パソコンを使って調べものをする程度であれば取り付ける必要はありませんし、反対にゲームや動画再生など画像や動画を楽しむ場合には搭載しておきたい部品となっていますので、まずは自身が使うパソコンの用途を確かめてからグラフィックボードの有無を判断し、機能性の無駄や不足がないようにパソコンを購入してください。