リリース時期は8月30日?明言されない理由とGTX1180の性能の高さ

GeForce GTX1080

高い性能のグラフィックボードとして注目を集めるGTX1180ですが、そのリリース時期は未だ明言されていません。

噂によると8月30日という話もありますが、まだ確定されているとはいえないでしょう。

それよりも、そもそもGTX1180はどれほど凄いのか、という事についてピンと来ていない方も多いかもしれません。

そこで今回はGTX1180の性能が明言されない理由やそのスペックの高さについて確認していくことにします。






NVIDIA AICと小売のメールが流出か

NVIDIAでは各種カードベンダーとAIC(Add in Cards)というパートナーシップを結んで製品を売り出しているのですが、そのAICと小売店とのメールが流出してしまいました。

メールの内容をみると次世代のNvidia製グラフィックボードであるGTX1180等の製品についての販売予定日が記載されていたのです。

なおメールによって判明したリリース日は以下のようになります。

  • GTX1180:8月30日
  • GTX1170、GTX1180+:9月30日
  • GTX1160:9月未定

ナンバリングからの性能予測

これまでのNvidiaのナンバリング方式から考えるとGTX1160、GTX1170、GTX1180の順番に性能は高いと見られます。

またGTX1180+のように「+」という記号を使った製品はイレギュラーなので、もしかしたらGTX1180TIのことを指しているのかもしれません。

何も分からないというのが正直なところですが、これまでの製品名のつけ方から考えれば上記のような形となるでしょう。






マイニングが市場に与えた影響

これまでにも様々な形でリークされてきたGTX1180ですが、AICと小売のメールが流出するというのはセキュリティ的に好ましくない問題といえます。

早くNvidia側からの正式なアナウンスをして欲しいところではありますが、近年の仮想通貨マイニングによる高騰もあったばかりなのでタイミングが難しいのでしょう。

もしマイニングの需要が急激に高まればまたグラフィックボードは高騰し、需要と供給のバランスが崩れて不健全な市場が作られてしまいます。

ともかくリークの内容が正しければ8月30日に販売が開始されるかもしれません。

もちろんリーク内容が完全なガセである可能性もあることは考えておきましょう。

在庫を抱えているという噂

マイニングにまつわる噂として、NvidiaがGTX10番台のグラフィックボードの在庫を大量に抱えているという噂があります。

仮想通貨マイニングの需要が次第になくなったことを受けて返品された製品が在庫となっているとか。

もし在庫が大量にある場合、そうそう簡単に新製品を発表することはできないのは当然のことでしょう。

2017年は仮想通貨が高騰した年でもあり、グラフィックボード市場の荒れた年でもありました。

そして仮想通貨の主要通貨であるビットコインは2018年初頭に暴落、その後はじり貧といった相場を続けています。

もちろん当初よりは格段に高い値段で取引されているのですが、仮想通貨市場全体は急激に落ち着いている形です。

仮想通貨をマイニング(大量の計算により仮想通貨を得る作業)するためにグラフィックボードが適していることが判明するや否や、グラフィックボードは高騰することになりました。

ですが仮想通貨の相場の勢いが失われた現在、グラフィックボードの需要も当然ながら少なくなります。

というわけでNvidiaが在庫を抱えていても不思議では無いのです。

この噂が正しい場合、GTX1180のリリースが明言されないのは仕方のないことといえます。

もしまた仮想通貨が過熱してマイニング需要が高まれば同じ現象が発生するかもしれません。

在庫数が大きくなればなるほどNvidiaの財政は圧迫され、グラフィックボードの価格も乱高下することになるでしょう。

なかなか難しい問題です。

CUDAコア数が増加

リークされたデータを元にしてGTX1180のスペックについて確認していきましょう。

まずグラフィックボードのCPUにあたるGPUのコア数ですが、これはCUDAコアと呼びます。

このCUDAコアは1段階前の製品であるGTX1080では2560基なのですが、GTX1180では3584基となっている形です。

なおGTX1080もGTX1180も同じGPU(パソコンのCPUにあたるパーツ)であるGP104が使われています。

GP104はハイエンドなグラフィックボードに採用されているのですが、ではGTX1080とGTX1180が同じ性能なのかというとそうではありません。

それこそCUDAコア数が違うため、計算能力はGTX1180に軍配が上がるのです。

グラフィックボードをより良い性能にするには処理能力を上げなければいけません。

そしてGPUの基本的な処理能力はクロック周波数を上げることで達成できるのですが、周波数を上げると今度は熱と消費電力が増加してしまいます。

そうした方法よりも、現在では処理をするパーツであるCUDAコアの数を増やして処理能力を強化していくという方向へシフトしているのです。

そのため、同じGPUを使っていてもCUDAコア数が多いためGTX1180はGTX1080よりも高性能ということができます。

より良い環境を手に入れたいならより良い性能のパーツであるGTX1180はおすすめの製品です。

新世代メモリGDDR6を採用

グラフィックボードは主に演算装置であるGPUと一時的な記憶装置であるVRAMから成り立っています。

いわゆるパソコンにおけるCPUとメモリ(RAM)のような関係です。

そして処理能力にはこのVRAMの性能や量も深く関係しています。

GTX1080に採用されているのはGDDR5Xというものなのですが、このVRAMの転送速度は10Gbpsとなります。

1秒当たり10ギガビットを転送することができるという途轍もない速度です。

ではGDDR6はどうかというと、その1.6倍である16Gbpsというものになっているとのこと。

データをより高速に転送することができればより素早く計算をすることができるということになります。

GPUの計算能力は高いためより早くデータを流し込めば流し込むほど良い性能となるでしょう。

メモリからみてもGTX1180は性能の高いグラフィックボードということができるのです。

価格は700ドル程度か

リークされた内容によると価格は699ドルとのこと。

一方、過去にリリースされたフラッグシップモデルの価格をみるとおおよそ550ドルから700ドル程度に収まっています。

また海外サイトのGameDebateのユーザー投票の結果をみると、800ドルが一番予想、次いで700ドル、750ドルといった順に並んでいる形です。

いずれにしてもハイエンドなモデルなので価格としてはそれなりのものになるでしょう。

気になる方は続報をチェック

GTX1180の噂は2017年の時点から囁かれ、ついに2018年7月後半まで明言されることなくきてしまいました。

リークされた情報と思われるものがいくつか顔を覗かせるだけです。

少なくともリーク情報が正しいのであれば何かしらの動きが8月30日までにはあるかもしれません。

まとめ

GTX1180の性能が明言されない理由やそのスペックの高さについてみてきました。

さすがフラッグシップモデルだけあって、次世代のVRAMを搭載していたりCUDAコア数を大幅に増加するなど性能の高さを伺わせます。

リークされた情報なので信憑性は高いとはいえませんが、どこか有り得るスペックなので信じたくなるところです。

ハイスペックな環境を実現するパーツであることは間違いないので、続報をチェックしておきましょう。







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