低消費電力で静音!モバイルcpuが載ったマザーボードとは

マザーボード

モバイルcpuが載ったマザーボード

マザーボードというと、デスクトップcpuを載せるためのソケットが付いているものだという固定観念があるかもしれませんが、実際にはモバイルcpuが載っているマザーボードもあるのです。

なぜそのようなものが売られているのか、どのようなcpuが載っているのか、どんなサイズのマザーボードがあるのかなどについて、説明していきましょう。



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なぜモバイルcpuが載ったマザーボードがあるのか

某有名価格比較サイトではlga1151、am3+といったマザーボードのソケットの種類によって商品を絞り込むことができます。

この絞り込みの際にOnboardのみにチェックを入れて検索をかけると、数十種類のマザーボードがヒットします。

このうちの半分以上は、モバイルcpuが載っている製品です。

例えばintelのceleron n3050やn3150、pentium n3700、amdのe-2100あたりは安価なノートpcに搭載されているcpuですが、これらを搭載したマザーボードが販売されています。

しかも、このような製品が1つや2つだけではなく、十数種類もあるのですから驚きです。

ノートpcのcpuはソケット式ではなくマザーボードに直接装着されていますので、cpuを交換して性能をアップすることは不可能です。

もし性能をアップさせようと考えるならばマザーボードごと交換しなければなりませんので、高くついてしまいます。

また、cpuの性能の方もローエンドのデスクトップcpuに大きく劣っています。

Passmarkのスコアあだと、ローエンドのデスクトップcpuであるceleron g3900が3000ぐらいなのに対し、celeron n3050は900程度です。

つまり、3分の1程度の性能しかないのです。



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モバイルcpuが載ったマザーボードのメリット

では、なぜこのような製品が用意されているのでしょうか。

pc自作の目的は、性能を追求することだけではありません。

低消費電力や静音を追求するのも、pc自作の醍醐味です。

celeron n3050のtdpはわずか6w、celeron g3900の8分の1程度です。

消費電力が低いため発熱量も少なく、celeron n3050搭載のマザーボードは基本的にファンレスです。

つまり、ストレージをssdにすれば、ほとんど音のしないpcが作れるというわけです。

また、発熱量が少ないということは、エアフローに問題を抱えやすい小型ケースを使用しやすいということも意味しています。

いわゆる「窒息ケース」と呼ばれる製品でも、tdp6wならばほとんど発熱しないため、熱によって性能が低下することを気にしなくてすむのです。

消費電力が少なくて小さいケースに入れやすく、ファンレスで静音なのですから、リビングpcにはぴったりです。

モバイルcpuが載ったマザーボードは、性能よりも低消費電力や静音性にこだわる人におすすめの製品といっていいでしょう。

モバイルcpuが載ったマザーボードのサイズ

上記のように、低消費電力と静音性に重点を置いている製品だけに、マザーボードのサイズは小さめです。

mini-itxが主流で、大きいものでもmicro-atxどまりです。

atxサイズのものは見当たりません。

ぶっちゃけ、atxサイズだとケースが大きくなり、エアフローに問題がある製品はあまりありませんので、モバイルcpuを載せる必然性はあまりないのです。

mini-itxサイズのマザーボードにスリムな小型ケースを組み合わせれば、テレビの横に置けるリビングpcの完成です。

テレビをモニター代わりに使えば、動画編集などcpuパワーが必要な作業はともかく、ネット閲覧や動画鑑賞ならばこれで十分でしょう。

ちょっとした調べ物ならば、わざわざpcルームに行かなくても、リビングでできるようになるというわけです。

まとめ

モバイルcpuが載ったマザーボードは性能こそデスクトップcpuが載せられるマザーボードに劣りますが、低消費電力や静音性といったデスクトップcpuでは得ることのできない大きなメリットを持っているのです。

普段はスペックの高さにこだわっているあなたも、たまには消費電力の低さや静音性に目を向けて、モバイルcpuが載ったマザーボードを使い、リビングで使用できるサプpcを作ってみてもいいかもしれませんね。







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