AMD製グラボが突如品薄状態に!はたしてその理由とは?

グラフィックボード(グラボ)

ASRock Intel H81チップセット搭載 ATXマザーボード H81 Pro BTC R2.0

2017年の6月ごろから突如AMD製のグラボが品薄状態となる事態が起きています。

特にRX570やRX580などのハイエンドモデルは価格も高騰しますます入手が困難になってきています。

一体なぜそんなことが起きているのかというと仮想通貨マイニングというものが大きく関係しています。

仮想通貨とはなんなのか、仮想通貨マイニングとはなんなのか、それとグラボにどんな関係があるのかをお話していきたいと思います。



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仮想通貨とは?

「仮想通貨」という言葉自体は、ニュースなどでもよく取り上げられていますので、耳にしたことがある方は多いと思います。

しかし、実際にどういったものなのか?

を説明できる方はあまり多くはないのではないでしょうか。

仮想通過はいわゆるデジタル通貨と言われるものの1つです。

デジタル通貨とは、物理的通貨と同じ様な性質をもちつつ所有権の移転が瞬時に可能である通貨のことです。

ただし、デジタル通貨と仮想通貨には大きな違いがあります。

一般的なデジタル通貨は中央銀行や政府などの公権力によって発行されている通貨をデジタルな価値で表現しているものですが、仮想通貨は特定の政府などによって発行されているわけではありません。

つまり仮想通貨とは「発行元が国ではない通貨」ということになります。



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仮想通貨は安全なのか?

多くの日本人にとって仮想通貨はまだまだ危険なものというイメージが強いかもしれません。

では、なぜ同じ通貨なのに円やドルは安心で仮想通貨は危険と感じるのでしょうか。

それは、円やドルは国や中央銀行が発行しているため「国が発行している」ということが信用の担保になっています。

一方仮想通貨にはその担保がないため危険とか信用できないと感じるのです。

では、本当に仮想通貨は危険なのか?

日本やアメリカなど大きな国の通貨であればその価値がいきなり下がってしまうことはありません。

しかし、発展途上国と言われる国では2012年-2016年くらいの期間で、対ドルで自国通貨が50%近く下げた国もあります。

そんな国の人たちにとっては自国の通貨より世界中で使われる様になってきている仮想通貨を信用する人たちも多くいます。

仮想通貨は確かに今はまだまだ完全に信用してもいいものではありません。

ただ、だんだんと日本国内でも浸透していており、ビットコインを使った決済ができるネット通販や店舗も増えてきています。

これからさらに広がってくれば「仮想通貨=危険」というイメージもなくなっていくはずです。

今現在の日本での仮想通貨のイメージは、決済用の通貨ではなく「投資対象」という一面が強いかもしれません。

仮想通貨は登場から今日までで数倍から数十倍に価値が上がったものもあります。

そんな中で株式投資と同じ感覚で仮想通貨に投資する投資家も増えてきています。

しかし、現在の仮想通貨への投資は値動きが激しく高リスクといえます。

仮想通貨マイニングとは?

ここまで仮想通貨とは何か?

ということをお話してきました。

ここからは仮想通貨とAMD製のグラボの関係についてお話していきたいと思います。

先ほどの話の中で、仮想通貨の発行元は国ではないというお話をしました。

ではどうやって通貨としての役割を果たしているのかというと「ブロックチェーン」という技術に秘密があります。

ブロックチェーンとは簡単にいうと「分散型コンピューターネットワーク」のことです。

つまり中央集権をおかずに世界中にあるパソコンにデータを分散させることで壊すことができないネットワークを作るのです。

そこで重要になってくるのが「マイニング」という言葉です。

マイニングには「採掘」という意味があります。

仮想通貨マイニングとは先ほど説明した分散型コンピューターネットワークに参加し仮想通貨の暗号化システム、取引履歴の記録システムに協力することです。

世界各地の色々な人がこのマイニングを行うことで仮想通貨が運用されているのです。

その仮想通貨マイニングに用いられるのがADM製のグラボです。

仮想通貨のマイニングにはほとんどAMD製のグラボが使用されています。

NVIDIAのGTXシリーズでは製品の性質上よいパフォーマンスを出すことができません。

仮想通貨が比較的一般的なものとなり仮想マイニングをする人たちも増えてきていることがAMD製グラボの品薄の要因となっています。

仮想通貨ビットコインのマイニング方法

ビットコインのマイニングは実は比較的簡単に行うことができます。

初心者にもおすすめのマイニングツール「MINER GATE」というものです。

これをインストールしてマイニングを行えばコンピュータリソースを貸してくれたユーザーに対して、見返りとしてビットコインが支払われます。

この状態で24時間パソコンを起動した状態にしておけばビットコインを得ることができます。

一見するとタダでビットコインが手に入った様に思いますが、パソコンを24時間起動し続けるにはそれなりの電気代がかかります。

つまり普通のパソコンで仮想通貨マイニングを行っても利益を上げることは難しいと言えるでしょう。

仮想通貨マイニングとは儲かるのか?

「普通のパソコンでマイニングをしても儲からない」というお話をしましたが、実はマイニング専用にカスタマイズしたパソコンを使えば利益を出すことも不可能ではありません。

ただし、そのためにはAMD製のRX570やRX580などのハイエンドなグラボが必要になってきます。

しかも、グラボ1枚ではなく複数枚使用しなければ利益が得られない場合もあります。

しかし、これは仮想通貨としてもっとも有名な「ビットコイン」でのマイニングであり、その他の仮想通貨であればもしかしたら利益を上げることができるかもしれません。

いずれにしろ仮想通貨マイニングで利益を得るためには、専用にカスタマイズしたパソコンを24時間稼働させる必要がある。

ということを覚えておいてください。

マイニング用PCにおすすめなパーツ

仮想通貨マイニングが一般に広がってきたことでパソコンパーツメーカーの中には専用の製品を発売するところも出てきました。

今回は、マイニング用パソコンに最適なパーツをご紹介したいと思います。

マイニング向けマザーボード H81 PRO BTC R2.0

ASRock Intel H81チップセット搭載 ATXマザーボード H81 Pro BTC R2.0

この製品は、マイニング向けとして発売されているマザーボードです。

特徴としてはPCIe x1スロットを5基備えており複数のグラフィックボードを搭載することができるようになっています。

しかし、対応するCPUは旧世代のものなのでCPU選びには注意が必要です。

PCIe 3.0 x1を4つ搭載した PRIME H270-PLUS

ASUSTeK Intel H270搭載 マザーボード LGA1151対応 PRIME H270-PLUS 【ATX】

この製品もPCIe 3.0 x1を4つ備えておりマイニングに向いてるマザーボードだと言えます。

チップセットもH270と比較的新しいものが搭載されておりCPUもLGA1151対応となっており、マイニング用以外にも用途を選ばず使えるミドルエンドマザーボードとなっています。

グラボやAMD一択 Radeon RX 570 ARMOR 4G OC [PCIExp 4GB]

MSI Radeon RX 570 ARMOR 4G OC グラフィックスボード VD6330

マイニングに用いるグラボやAMD一択といっていいと思います。

この製品は、比較的ハイエンドなモデルでありながら価格も2万円台となっておりおすすめなモデルです。

もちろん、ゲーム用途にも使えるので「マイニングをちょっとだけ試してみたい」方にもおすすめです。

まとめ

今回は、仮想通貨マイニングとグラボの関係性をお話させていただきました。

仮想通貨はまだまだこれから普及していくものです。

仮想通貨の普及にはどれだけの方がマイニングをするかということと大きく関係しています。

この記事を読んで少しでも興味を持った方は是非挑戦してみてください。

色々な方がマイニングの方法や結果をブログなどで書かれていますので読んでみると参考になると思います。