BIOSはマザーボードの要、すべてのパーツを制御します!

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自作PC マザーボード BIOS/UEFI完全攻略読本

メーカー製のパソコンを使っている人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、マザーボードのBIOSはパソコンのすべてのパーツを制御して設定する、パソコンの最も基本的なプログラムです。

初心者が設定をむやみに変更するとパソコンが起動しなくなる可能性も大きいですが、BIOSの基本的なことを確認しておきましょう。



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BIOSで確認できる基本情報

BIOSはBasic Input Output System の略称です。

その名称の通り、パソコンのパーツを制御してハードウェアとOSの橋渡しをします。

BIOSの内容(プログラム)はフラッシュROMに書き込まれていて、設定内容のパラメーターはCMOS-RAMに保存されます。

そのため、BIOS設定を間違えてしまってパソコンが起動しなくなった場合は、CMOSの内容を初期状態に戻すCMOSクリアをおこなう必要があります。

BIOSは各パーツを制御しているので、パーツの基本情報を確認できます。

CPUの型番・動作周波数やメモリーの容量をはじめ、SATAコントローラーなどの動作モードを確認できます。

その他にCPUやマザーボードの温度やファン回転数などの環境情報も確認できるのでパソコンの健康状態を把握するのに便利です。



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BIOSで設定できる項目

CPUをオーバークロックをしない人でも、BIOS設定の中でもっとも利用する機会が多いのが、起動ドライブの優先順位の設定だと思います。

HDDやSSDそして光学ドライブなどのなかから任意に起動ドライブを指定できます。

OSの入れ換えや、CD・DVDから新たなOSを試用して見る場合などには設定を変更する必要があります。

「Hard Disk Drives」のサブメニューの「Boot Disk Priority」から変更できます。

また、起動時にパーツのチェックをして時間がかかるときは、「Boot Settings Configuration」のサブメニュー「Quick Boost」をEnableにします。

チェックがスキップされるので起動が高速になります。

ただ、最近はデフォルト(初期状態)でEnableになっています。

BIOSで設定できるオーバークロック項目

BIOSの「Advanced」の「CPU Configuration」からはCPUの機能をオン・オフできるほか、オーバークロックもできます。

CPUの省電力機能を使うには「EIST」を、自動オーバークロックを利用するには「Turbo Boost」をオンにします。

CPU Ratio SettingはCPUの内部倍率を変更する時に利用します。

ただし倍率ロックフリーのCPUである必要があります。

オーバークロックでの稼働を前提したハイエンドのオーバークロックモデルでは、マザーボードメーカー独自のオーバークロック専用メニューが充実しています。

パソコンの能力を高めて使いたい人にはおすすめです。

ASUSの場合は「Ai Tweaker」、GIGABYTEは「MB Intelligent Tweaker」、MSIは「Cell Menu」です。

CPUやメモリーのベースクロックを数値入力で細かく設定できます。

またCPUのコア電圧も変更できるのでオーバークロッカーにも便利です。

まとめ

BIOSは上手に設定するとパソコンの各パーツの性能を効率的に引き出すことができます。

しかし、その一方で無理な設定をするとパーツやマザーボードを破損する可能性もあります。

設定変更をする時、特にオーバークロックをする時は充分な注意が必要です。

とくにBIOSの設定を変更しないという人でも、BIOSの基本情報を確認しておくことは有益です。

特にCPUやマザーボードの温度情報は暑い季節にパソコンの健康状態を把握できるので確認してみてはいかがでしょうか。







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