GTX1080を搭載したグラボにするとPC版Fallout4をどこまで楽しめる?

GeForce GTX1080

Fallout4

発売からすでに2年近く経過しているものの、今なお根強い人気を誇っているFallout4ですが、その要求スペックは意外と高く、発売当初は高画質設定にするのが難しいと言う人も多かったと思います。

今回はそんな意外と負荷が大きいと言われているFallout4のPC版をGTX1080を搭載したPCで遊ぶ場合にはどのレベルまで動かせるのか、またMODへの対応能力や、新たに発売されたVR版への対応なども含めてまとめました。






PC版Fallout4の推奨環境

Fallout4

まず重要になるのがPC版のFallout4の動作に必要な環境ですが、2年前のタイトルという事もあり現在のゲーミングPCの平均的なスペックから見るとだいぶ抑えられた環境に設定されています。

推奨環境におけるグラボはNvidiaならGTX780、AMDならR9 290Xとなっており、現在の主流であるGTX1000シリーズのグラボよりもはるかにロースペックのグラボでも動作するように設計されているタイトルです。

そのため、GTX1000シリーズ最上位の1つであるGTX1080であれば、十分推奨環境を満たしていると言う事になりますが、これはあくまでもバニラ環境(MODなどを入れてない標準の状態)での話であり、ユーザー制作のデータを追加するMODの導入を検討する場合には推奨される環境が変化する点には注意が必要です。






フルHDなら余力も多くMOD追加も余裕

最も基本的な解像度と言ってもいいフルHDでは、画質の設定レベルに関係なく平均フレームレートは100オーバー、高負荷の時でも安定して60fps以上でプレイする事が可能で、少しオーバースペック気味と言ってもいい状態になります。

画質を最高設定であるウルトラに設定した場合でも安定して60fpsを維持でき、余力も十分にあるため、画質の良さとフレームレートを維持しつつ、MODを大量に導入したい場合でもかなり余裕を持って行う事が出来ます。

また、MODの中でも特に負荷が高いとされるENB(Skyrimの時代と比べるとはるかに負荷が減りましたが)などを導入し、シェーダーやライティングなどに手を加えたい場合にもフルHDレベルであれば、かなり安定したフレームレートを維持する事が可能です。

WQHDでは安定して60fpsに

フルHDの1.7倍程度の画質を持ち、4KとフルHDの中間的な立ち位置になるWQHDも現在では人気のある解像度の1つになっています。

フルHDと4Kのいい所だけを集めた感の強いWQHDでは、解像度を上げつつも4Kほどの負荷にはならない点がメリットになっていますが、それでもフルHDと比べると若干負荷が増えているため、フレームレートは低下する傾向にあります。

それでも、GTX1080のスペックがあれば画質をウルトラ設定にした上で最小フレームレートを60fps前後で維持する事が可能になっており、ゲームプレイへの影響も比較的少なくなっています。

MODに関してはフルHDと同様に大半の物を導入できるものの、装備のテクスチャを高解像度な物へと変更するタイプのMODを導入する場合には負荷が上がってしまい、フレームレートなどに多少の影響が出る可能性がある点には注意が必要です。

4Kは設定次第

フルHD比で縦横2倍ずつ、丁度4倍の解像度に相当する4Kでは何気ないちょっとした描写がかなり綺麗になりゲームへの没入感も高まる反面、グラボへの負荷もそれ相応に大きくなっており、4K未満の解像度では安定して60fpsを維持出来ていたGTX1080でも、画質をウルトラ設定にした場合にはフレームレートは良くて60、悪いと30近くまで落ち込む可能性があり、平均では40~50前後になります。

そのため、4Kかつウルトラ設定で安定したフレームレートを目指したい場合にはGTX1080の上位モデルに相当するGTX1080TiやGTX1080のSLI構成を検討するか、Fallout4のゲーム内描写に手を加える事で負荷を減らし、より安定した動作を可能にするパフォーマンス修正系のMODを導入するのがおすすめです。

4Kでの設定について

解像度を4Kに設定した場合には安定したフレームレートを維持し続けるのが難しいという点については先に触れたとおりですが、これはあくまでも画質の設定を簡易プリセットの中でも最高の設定である「ウルトラ」に設定した場合の話です。

解像度による負荷の増大が大きいのはもちろんですが、同時に画質設定の差による負荷も意外と大きいため、画質の設定をウルトラから1~2段階落とせばかなり余裕をもって動作させる事が可能になります。

特に影周りの設定を落とす事でかなり負荷が軽減されるため、フレームレートの低下を防ぐ際にはおすすめの方法の1つです。

また、ユーザーが制作したMODの中には先に触れたようなパフォーマンスを改善するタイプのMODがいくつか存在しており、地面に落ちている小石などの小さなオブジェクトを非表示にすることによってフレームレートへの影響を軽減する事が出来るMODなどが開発されているため、気になる場合にはそれらのMODを併用してみるのも効果的です。

MOD大量導入でも快適な動作が可能

ユーザーが制作したデータなどを追加することでゲーム内に新たな要素を追加する「MOD」は、Falloutシリーズの楽しみ方の1つになっていると言っても過言ではありません。

このシステムはFallout4でも健在で、過去のシリーズ作品に登場したアイテムを追加するMODや、現実世界に実在している銃器などを大量に追加するMODなどが開発されています。

MOD全体に言える事として製作者はいずれも正規の開発スタッフではなくあくまでも1ユーザーであるという点から、必ずしも最適化され負荷が抑えられているとは限らず、最初からゲームに存在しているアイテムよりも負荷の大きいアイテムがあるという事が珍しくありません。

そのため、MODを導入する予定の場合にはVRAMの性能なども重要なポイントの1つになると言えます。

そういった意味でも、VRAMの容量・性能ともに高レベルにまとまっているGTX1080はFallout4との相性が悪くないため、おすすめのグラボと言えます。

高解像度テクスチャパックも使用可能

Fallout4ではPC版向けのコンテンツとして、2017年2月7日に「高解像度テクスチャパック」が無料のアドオンとしてリリースされていますが、このアドオンを導入した際の推奨GPUがGTX1080に設定されています。

高解像度テクスチャパックは、フルHDよりも高い解像度でゲームをプレイする際にはテクスチャが引き伸ばされてぼやけるのを防ぐ効果があるため、WQHDや4Kでのプレイ時により鮮明な画面でプレイする事が可能になっています。

推奨GPUの1つとして挙げられているGTX1080では、本アドオンを適用した状態のフルHD・WQHD環境では60fpsに張り付いて動作することが可能になっており、快適さと画質の高さを両立したプレイが可能になっています。

一方で4K環境に関しては元々の負荷の大きさも手伝ってか、フレームレートが安定しない傾向が強いため、画面の綺麗さは群を抜いているものの、快適性はWQHD以下の設定をした際よりも若干劣る形になっています。

VR版ではGTX1080が推奨環境の1つに

2017年の年末にはVRデバイスに対応したFallout4 VRが発売されており、こちらではVRデバイスを使用してのプレイが前提となっているため、通常のPC版よりも要求スペックが大幅に上がり、最低環境がGTX1070、推奨環境がGTX1080に設定されている他、CPUも直近世代の主流が要求されるなど全体的にかなりハードルが上がっています。

VR版をプレイする時に気になるのがフレームレートの低下などによってVR酔いが起きる可能性がある点についてですが、個人差があるため一概に「これ」と言えるものがないものの、GTX1080のスペックであればフレームレートの極端な低下なども少なく十分快適なプレイが可能になっているため、VR版の快適なプレイをしたいという人にもGTX1080はおすすめです。

まとめ

VR版をはじめ、高解像度テクスチャパックなどの様々な要素が存在するPC版Fallout4ですが、GTX1080クラスのスペックがあればVR版で没入感を楽しむ事や、大量のMODを導入して自分好みのFallout4を楽しむ事が可能です。

もし、これからFallout4をガッツリ楽しみたいと考えているのであれば、GTX1080搭載のグラボは選択肢としておすすめの1つと言えるグラボです。







GeForce GTX1080