GTX1180に続きGTX1170の情報もリーク?他モデルとの差や情報の真偽は?

GeForce GTX1080

GTX1180のリーク情報が次々と上がりだしたことで、新世代のハイエンドモデルのスペックがどの程度になるのか楽しみな現状ですが、先日GTX1180に続いてGTX1170のスペックもリークされました。

今回はそのリーク情報を元にした場合のGTX1170や1180と既存モデルとの差や、情報の真偽、FEやオリジナルモデルの登場時期の予想などについてまとめました。






今回リークされた情報

今回リークされたGTX1170の情報では、GTX11xxシリーズは既存のアーキテクチャであるVoltaではなく、Turingを使用したGPUとなるとされています。

Turing自体は今のところNvidia公式からの発表はないものの、過去のGTX1180のリーク情報でも登場している名称であり、同じ情報源からのリークの可能性が考えられる状態になっていますが、同時に「Turing絡みは全てデマなのでは?」という説もあるため、情報の正確性に関しては今1つ高くはない、としているユーザーも多いです。

また、リーク情報ではGTX1170に使用されるプロセスがGTX1080や1070で使用されていた16nmプロセスから12nmプロセスに変更となる他、CUDAコアなども大幅に増えているため、全体的な性能アップはGTX9xxシリーズからGTX10xxシリーズへ移行したときほどの差はないものの、決して小さい差にはならないとされています。

その他のリークされた情報からのスペック

今回リークされた情報におけるGTX1170の細かいスペックは、GPUのダイサイズは最大で400㎟程度になるとされており、既存世代のグラボ(314㎟)よりも若干大型化する他、ベースクロックが1500MHz前後、ブーストクロックは最大で1800MHz前後になるとされています。

ベースクロック自体は現行のGTX1070の1506MHzと大差ない値になっていますが、今回リークされたのが各メーカーに送られた開発用の機材である場合にはクロックを抑え気味に設定されている可能性が高いため、実際に各メーカーから商品として発売された際にはもう少しベースクロックが盛られる可能性があります。

VRAMには事前にリークされていたGTX1180と同様に次世代のVRAMであるDDR6が採用され、帯域・速度ともにかなり向上されるとされている他、容量自体も8~16GBに間になるとされています。






今回のリーク情報が事実だった場合

今回リークされた情報が仮に事実だった場合には、GTX1170のスペックはGTX1080の1.2倍程度、GTX1080Tiとほぼ同等かわずかに劣るスペックを有したグラボになるとされています。

一方で消費電力の多さはかなり軽減されており、TDPは140~160W程度になるとされていて、現行の近いスペックを有するグラボである1080TiのTDPの250Wと比べるとハイエンドクラスとミドルハイクラスの差に近い、大きな差が生まれる形になっており、消費電力あたりのスペックに関してはかなり改善される形になっています。

そのため、今回のリーク情報が事実だった場合には、現行世代のハイエンドクラスのネックだった消費電力の多さがかなり緩和される形になるとされています。

また、同様のリーク情報ではGTX1180に関する情報も一部記載されており、こちらは現状のシングル最速クラスのグラボであるTitan Xpの1.1~1.15倍程度のスペックになるとされています。

販売価格はどの程度か

新世代グラボの登場となると性能に加えて気になるのが販売価格ですが、GTX1180が700ドル前後、GTX1170は500ドル前後になる可能性が高いとされている他、オリジナルモデルはこれらよりも若干安めの価格で発売される可能性があるとしています。

同時に、VRAMに採用されているDDR6の製造にかかるコストがDDR5よりも増加している事や搭載容量が増える可能性から、GTX1080や1070の発売当初の価格と比べても若干高めになる可能性があるとされています。

また、日本国内で購入する場合には正規代理店への手数料などが含まれるなどの関係がある事で単純に1ドル=110円前後の計算は出来ないため、発売初動時の日本での価格はGTX1180が8~10万円前後、GTX1070は7~9万円前後になる可能性が高いため、速いタイミングで安く手に入れたい人は米国Amazonを利用した個人輸入などを利用した方が確実に手に入る可能性が高いです。

発売時期の予定はいつ頃か

今回のリーク情報では、新生代であるGTX11xxシリーズの登場がいつ頃になるかも言及されていました。

リーク情報では最初のGTX11xxシリーズになるであろう、GTX1180と1170はいずれもFoundersEditionが7月から8月あたりに発売されるとされており、2つのモデルは同時か、わずかにズレて発売されるとしている他、各ベンダーのオリジナルモデルに関してはFEモデルの発売から数週間~数か月経過した後、9月以降に登場するのでは?

とされています。

一方で、発売日ついては他の情報以上に流動性が高いものである、としており非常に高い確率で変化する可能性を示唆しているため、予想される発売日に関しては後ろにズレ込む可能性がかなり高いとされています。

VoltaとTuringとAmpere

前回のGTX1180のリークに引き続き今回のリークでも登場したアーキテクチャのTuringですが、これに関しては様々な予想がされています。

中でも有力なのが既に存在しているアーキテクチャのVoltaをコンシューマ向けに縮小・再構成したものなのではないか?

という説です。

一方でGTX1180のリークではVoltaをそのまま採用するというリークと、また別のリークではAmpereというアーキテクチャを採用するというリークも登場しており、情報が錯綜している感が否めない状態になっています。

また、リークによってはTuring(次世代)はPascal(現行世代)とAmpere(次々世代以降)の間を埋めるアーキテクチャとされていたり、ゲームなどをメインとしたグラボにはAmpere(Pascalの後継)、AIなどの分野用のGPUとしてはTuring(Voltaの後継)になる、あるいはその逆といった説など様々な予測がされており、公式の発表があるまではGTX11xxシリーズにどのアーキテクチャが使われるのかは分からないという状態になっています。

真偽は何とも言えない

前回のGTX1180のリークや今回のGTX1170のリークでは共通する内容もあったものの、やはり情報の真偽は掴みかねるというのが正直な意見です。

一方で初期に登場したGTX1180のリークと比べると、スペックがかなり現実的なレベルに抑えられていたり、予定価格なども現実的にあり得るレベルに設定されていたりする所を見ると、一概にねつ造と断ずることも難しく、判断に困る部分が多いです。

一方で情報のリークに関係なくほぼ確定している面も多く、VRAMがDDR6になる事による性能の向上と製造コストの増加による全体的な販売価格の上昇はほぼ確実に起きる内容と言ってもいい状態です(量産体制が整えば多少落ち着く可能性もあります)。

また、GTX11xxシリーズそのものの発表に関してもNvidiaはどんなに遅くなっても2018年中には何らかのアクションを起こす可能性が高く、今年の間に何かしらの形で新世代のグラボに関する公式な情報(リーク情報の否定や19年以降に発売延期となるという情報も含みます)が出るとみて間違いありません。

GTX11xxシリーズは期待できるのか

リーク情報を見ていて気になるのが、結局のところGTX11xxシリーズの性能は、優れた性能とワットパフォーマンスが魅力だった現行世代のGTX1080以上に期待できる物になるのか?

と言う点がありますが、これについては技術面での限界などの理由からGTX9xxシリーズからGTX10xxシリーズの時のような大幅なパワーアップは期待出来そうにありません。

しかし、スペックに関しては少なくとも現行世代の1ランク上のモデル(GTX1080とGTX1170が同等など)に相当する性能以上を発揮する可能性が高い事と、消費電力が抑えられることによるワットパフォーマンスの向上、性能辺りの発熱量の減少などに関しては十分期待できる範疇にあるため、VRコンテンツなどを楽しむという意味ではかなりハードルが下がる、あるいは更に快適に楽しむ事が可能になる可能性を秘めていると言えます。

一方で既にGTX1080TiやTitan Xpのような現行世代の最速クラスのグラボを保有している人にとってはおすすめしづらいスペックになる可能性も高いため、これからグラボの更新を考えている人は公式の動向を見つつ新型の正式発表待ち、既にハイエンドグラボを使っている人は安くなってから狙う程度の感覚で待っておくのがおすすめです。

まとめ

GTX1180に続いてリークされたGTX1170ですが、どちらのグラボもリークの段階ではスペック的にはパッとしない感じがするかな?

と感じる部分が強いものの、利点は十分にあるグラボになっています。

まだまだリーク段階と言う事で今後正式に登場するものは全く異なるものである可能性もあるため、現時点でGTX1180や1170の評価を下す事は出来ませんが、新しいグラボは期待が持てると言っていいと思います。







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