森山未來のすごさがわかる邦画ベスト3

2016年5月30日

森山未來さんは1999年に宮本亜門演出の舞台『BOYS TIME』でデビューし、その後ドラマや映画に出演し、人気を博します。

しかし、いまだにドラマ『WATER BOYS』や映画『世界の中心で愛を叫ぶ』に出演していた頃の印象が強いのではないでしょうか。

今回は“カメレオン俳優”と評される森山未來さんの演技力を堪能できるおすすめの邦画ベスト3をご紹介します。

第1位:「苦役列車」

苦役列車

作家西村賢太さんの自伝的小説が原作の作品で、森山さんは主人公・北町貫太役です。

昭和後期が舞台で、お酒と風俗と読書だけが楽しみという日雇い労働で生活している青年です。

見た目も塩顏イケメン俳優としての評判はどこにいってしまったのだろうと思ってしまうほど汚く見すぼらしいです。

まさにお金も夢もなくモテない青年そのものです。

正直、鑑賞中は貫太に対してイライラし、前田敦子さん演じるヒロイン康子とのやりとりは気持ち悪いとさえ感じます。

しかし、だからこそ森山未來のすごさを感じることができます。

映画の中では、「貫太を演じている森山未來さん」ではなく、貫太そのものです。

何を演じても役ではなくその俳優そのままのキャラクターになってしまうことも少なくない中、完全に「森山未來」としての存在感を消してしまえるのは大きな魅力だと思います。

貫太に対して何らかのマイナス感情を抱けば抱くほど、森山さんの演技力のすごさを同時に思い知らされます。

是非ランキング2位の『モテキ』の後に見て、そのギャップを堪能してください。

第2位:「モテキ」

モテキ

久保ミツロウさんの漫画が原作でドラマ化された作品の1年後を描いたオリジナルストーリーです。

森山未來さん演じる草食系サブカル男子の藤本幸世と、彼を取り巻く女性陣とのお話です。

一応『苦役列車』と同じくモテない青年という設定ですが、正反対の爽やかなイケメンです。

「ああ、こういう男の人いるなあ」と思えるリアルな少し斜に構えた今時の若者役ですが、「普通」を演じるというのは案外とても難しいのではないでしょうか。

演技であることを忘れさせてしまうのは森山さんのすごさの一つだと思います。

また、この作品では、サブカル層に人気の楽曲が挿入歌として効果的に使用されているのですが、その中の一曲でPerfumeと一緒にダンスを踊っているシーンがあります。

実は森山さんは幼い頃からダンスを習っており、プロのダンサーにも負けないくらいの実力です。

文化庁文化交流大使としてイスラエルにダンス留学の経験もある森山さんの踊る姿を見ることができる数少ない作品です。

第3位:「人類資金」

人類資金 [Blu-ray]

M資金を題材にした阪本順治監督の作品です。

M資金をめぐって渦巻く陰謀を世界規模で描き、日本・タイ・アメリカ・ロシアで撮影が行なわれた大作です。

森山さんと阪本監督は『北のカナリアたち』でもタッグを組んでいますが、阪本監督は森山さんの使い方が上手いです。

日常的なテーマの作品では絶対に見ることができない姿を浴びるほど堪能できます。

森山さんは石優樹(セキ・ユーキット)という東南アジア出身の青年役を演じられています。

高い身体能力をもつ森山さんのアクションシーンを思う存分見られるのはこの作品だけです。

また、公開当時ニュースにもなりましたが、国連本部で撮影された森山さんの英語でのスピーチシーンはまさに圧巻です。

ただ、あらかじめそのシーンがあるのは知っていたので、期待以上ではあるものの大きな驚きはありませんでした。

しかし、それだけはなかったのです。

ロシアでのシーンで、なんとロシア語をさらっと話しているのです。

もしDVDで見ていたら確実に巻き戻していました。

森山さんのポテンシャルの高さを十二分に見せてくれる作品です。

まとめ

この3作品を見れば、並外れた演技力、それを支える高い身体能力、難しい役柄やシーンもこなすポテンシャルといった、森山未來さんのすごさを感じることができると思います。

特にどんな役にもなりきる演技力は、複数の作品を見てこそ、より一層実感できるはずです。

森山未來さんのすごさがぎゅっとつまった3作品、おすすめです。