歴史に残る自主制作の洋画ベスト10ランキング

第10位 「パッション」

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イエスの受難を血みどろの描写で描いて物議を醸した問題作。

製作監督のメル・ギブソンは資金を自分で用意し、贅沢な自主映画としてこの作品を作り上げました。

ギブソン自身がイエスを演じたかったそうですが、年齢のせいで断念したとか。

ギブソンがこの作品を是が非でも作りたかったのは、よほどイエスの受難の酷さを訴えたかったのでしょうか。

第9位 「ピンク・フラミンゴ」

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ジョン・ウォーターズが監督撮影編集など製作全般をたった一人でやった作品で、撮影など今見ると露出が無茶苦茶で、見栄えがよいとはとても言えません。

しかし、衣装などは可愛く、ゲイだというウォーターズの趣味が全開の感じです。

ブロー・ジョブや人体のある部分の大写しの場面などはモザイクやボカシなしのバージョンで見ないと意味がないでしょう。

ラストの犬の糞のところは気持ち悪いの一言です。

第8位 「レッズ」

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このアカデミー賞監督賞を取った大作が自主制作というのは変かもしれませんが、製作監督主演を務めたウォーレン・ベイティは莫大な制作費を全くの自己資本で調達したそうで、これは贅沢なプライベートムービーとも言えます。

有名人へのインタビューを交えた構成も面白く、ベイティの監督としての代表作でしょう。

第7位 「恐怖の足跡」

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低予算で作られたホラー映画ですが、のちに「シックス・センス」がこの映画のアイデアを使ったというので、それまでより広く知られるようになりました。

「シックス・センス」と違って稚拙そのものですが、このアイデアをいち早く使ったという一点で歴史に残る作品です。

第6位 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」

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ビデオで撮影した映画の最初期のものであり、それを効果的に脚本に活かしています。

メジャースタジオに買い取られて宣伝をされ、結果的に大ヒットしましたが、本来は地味に褒められるべき作品でしょう。

リメイクされたそうですが、これをどう再映画化するのか興味があります。

第5位 「ダーク・スター」

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ジャン・カーペンターが盟友ダン・オバノンとともに作った宇宙版「イージーライダー」とも言うべき異色作です。

のちにダン・オバノンは「エイリアン」の脚本を書いて有名になりますが、ここでも風船に足を付けただけのエイリアンを登場させ、のちの「エイリアン」シリーズの先蹤としています。

第4位 「死刑台のエレベーター」

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監督のルイ・マルは富裕な資本家階級の出身で、この劇映画としての処女作を撮るのに資金を自分で調達。

おかげで全く好きなように監督が出来、若々しさあふれるスリラーの秀作が生まれました。

今見ても感覚的な新鮮さは保たれていて、ジャンヌ・モローが不安な心を抱えながら夜のパリを彷徨う場面など、不思議な魅力があります。

第3位 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」

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十六ミリで撮られたロメロ監督の処女作にして最高傑作。

ゾンビが出て来る映画はそれまでにもありましたが、人を襲ってその肉を食らうという設定はこの映画で考えられたものです。

モノクロということもあってその不気味さはひとしおで、じわじわと来る恐怖感は派手なスプラッター映画にはないものです。

第2位 「ストレンジャー・ザン・パラダイス」

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このジャームッシュ監督の出世作は友人のヴェンダースから余った三十五ミリフィルムを譲り受け、それで最初の三分の一を撮影、それが認められて残りを撮り、長編にしたということです。

ミニマリズムの傑作で、結局ジャームッシュはこれを越える映画を作れていません。

第1位 「イレイザー・ヘッド」

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デヴィッド・リンチの長編処女作であり、出世作ともなった秀作です。

製作には五年かかったそうですが、全編に渡るシュールでグロテスクな描写は何度見ても飽きない魅力があります。

もうすでにリンチの演出力は完成していて、次作のメジャーデビュー作「エレファント・マン」でいきなりアカデミー賞監督賞候補になったのも当然だと思えます。

まとめ

監督自らが資金を出し、自分の好きなように作った自主制作の映画のなかに、大手スタジオでは見られないユニークな作品があります。

批評家からの高い評価を得たり、大ヒットしたりして、映画史に残る存在となった作品をリストアップしました。