英語力を鍛えたい高校生が電子辞書を選ぶ際に重視するべきポイントとは?

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複数の幅広い辞書を収録し、音声や画像などのデジタルデータも多く収録した電子辞書は学習に便利なアイテムです。

高校生の入学祝いとしてプレゼントされる方もいらっしゃる人気のアイテムですが、購入にあたっては使用用途や目的に合わせた最適な電子辞書を選ぶことが重要です。

電子辞書によって収録コンテンツに違いがあるためです。

ここでは英語学習に強い電子辞書をご紹介します。

高校生の英語学習に必要なものとは?

英語学習、と一口に言っても目指すレベルや現在の到達度によって最適な学習方法はさまざまです。

ここでは、高校生の英語学習に最適な電子辞書とその選び方をご紹介しますが、そもそも高校生の英語学習において必要とされる教材とはどのようなものなのでしょうか。

英語は4要素!中でも重要な2要素とは?

英語学習はその内容によって4つの要素に分けることが可能です。

それは「読む(リーディング)」、「書く(ライティング)」、「聴く(リスニング)」、「話す(スピーキング)」の4つです。

これらの要素はどれも重要で、実践で通用するレベルの英語を身に着けたい場合にはバランス良くすべての要素を学習する必要があります。

しかし、高校生の英語学習においては4要素のうち2要素が特に重要視されています。

それは、「読む」と「聴く」です。

大学入試においてもこの傾向は同様ですので、高校生におすすめの電子辞書とは「読む」と「聴く」の能力を伸ばせるためのコンテンツが収録されたモデルといえます。

「読む」力を身に着けるためにするべきこととは?

高いレベルの英文をスムーズに読み下すためにはたくさんの訓練が必要です。

このレベルに到達するためには自分の英語レベルを把握し、そのレベルに応じた学習を始めることが大切です。

具体的には、英語が苦手な学生の場合は基本的な文法、単語の知識が不足していることが多いため、これらの知識を定着させる必要があります。

その学習を継続しながら、比較的平易な英文を多く読み下す訓練をし、英語に慣れる必要があります。

対して、基本的な知識がある学生が成績をもうひと伸ばししたい場合には、難易度の高い英文を時間をかけ精読する訓練を積むことで、大学受験の実践的訓練になります。

そのため、高校生の英語学習に役立つ電子辞書とは、英和・和英・英英辞書に加えて、単語力や文法力を鍛えるためのコンテンツが収録されたモデルといえます。

「聴く」力を身に着けるためにするべきこととは?

「聴く」力を養うために必要とされている練習としては、「質」と「量」を意識した練習を使い分けるという練習法があります。

具体的には、初級レベルの英語スピーチや会話などをすばやく聴き取り、内容を把握するというセンター試験やTOEICなどに生きる「量」を意識した練習と上級レベルの英語を聴きながら一単語ずつ音を確認していくといったような「質」を意識した練習を指します。

英語学習者において、単語帳の英語音声では聴き取れていたのに、実際の英文の中では全く聞き取れないということはしばしば起こることです。

例えば、話者が話し始めに「まず」という意味合いで使う、"First of all"という慣用表現は決して難しい単語が使われたものではありませんが、英語学習を始めたばかりの学生にとっては聴き取りが難しいもののひとつです。

“First of all"は"festival"と似た音で、どうしても馴染みの深い"festival"という音に引っ張られてしまい、正しく聞き取ることが難しいのです。

こういったように、単語レベルの短文ではなく、ある程度まとまった長さの長文の英語音声に慣れることは「聴く」力を養う上で必須の練習です。

英語学習においては、比較的長文の英語音声が収録されたモデルを選ぶことも重要です。

鍛えたい力をきちんと認識する!

「読む」力と「聴く」力が高校生の英語学習においては最も重要視されていることは説明しましたが、電子辞書購入時にはどちらの能力をより伸ばしていくことが大切なのかを意識することが重要です。

読解力には自身があるけどリスニングが苦手、ということであれば生の英語に触れられるコンテンツが多く収録されたものを選ぶことが大切ですし、逆にリスニングはできるけど長文を読むのが苦手、という場合には英語長文が多く収録されたモデルかどうかがひとつの判断基準になります。

メーカー別に見る!収録コンテンツの違いとは

電子辞書で高いシェアを誇っているメーカーは主に2つで、カシオとシャープです。

いずれも多くのコンテンツを収録し、使い勝手の良いモデルを多く発売しているメーカーですが、これらのメーカーの電子辞書にはどのような違いがあるのでしょうか。

高校生向けモデルをラインナップ!カシオのEx-wordシリーズ

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電子辞書の中でもトップシェアを誇るカシオのEx-wordシリーズは、高校生向けモデルをラインナップしており、高校生の学習に特化したコンテンツを多く収録しています。

電子辞書を選ぶ際には、コンテンツ数の多さが目につきがちですが、自分が使わないコンテンツがたくさん収録されていたとしてもあまり意味はありません。

そのため、高校生が必要とするコンテンツがきちんと収録されているかを確認する必要があります。

カシオのEx-wordシリーズの中でもXD-G4800という機種は英語力教科のためのコンテンツが収録されているモデルです。

文法書も基本的なレベルのものに加え、「ロイヤル英文法」と呼ばれる最難関大学受験者に人気が高い英文法書も収録されているため、本格的な英語学習のスタート期から受験期まで一貫して使用できるモデルになっています。

また、英単語学習については「キクタン」シリーズが収録されており、英単語の反復練習に役立ちます。

「キクタン」シリーズはチャンツと呼ばれるメロディーに英単語を乗せた音声を聴きながら英単語を学習する単語帳で、英語学習者から高い評価を得ている英単語帳のひとつです。

これらに加え、「聴く」力を養うコンテンツとしてNHKラジオ講座が収録されています。

NHKラジオ講座は基礎的な英語レベルでまとまった長さの英語音声に触れることができるよい教材のひとつです。

「読む」力と「聴く」力を養う上では、初級レベルから入試レベルまで幅広く対応できる一台です。

シャープのBrainシリーズは「読む」力増強に心強い味方!

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電子辞書ブランドの中で、第2位のシェアを占めるシャープのBrainシリーズは特に「読む」力を伸ばしたい学生にとって最適な電子辞書です。

「OXFORD BOOKWORMSベストセラー厳選集」と呼ばれるコンテンツは海外の有名英語小説を収録したものでレベル別に38ものタイトルが収録されています。

英語の「読む」力をつける上では実際の英語長文に触れることはもちろんですが、英語小説に触れることは実戦的かつ楽しみながら学習をすすめることができるという点においてすぐれたコンテンツです。

また、小説を読む中でわからない表現や単語が出現した場合には、その単語をなぞることでかんたんに辞書を呼び出し検索することが可能なので、リーディングを中断する必要がなくスムーズに学習を続けることが可能です。

もちろん、英文法や単語帳に関しても高校英語に最適なレベルのコンテンツが収録されているため、「聴く」力を養うことにも役立ちます。

まとめ

近年の電子辞書はユーザーが必要とするコンテンツを多く収録したモデルが多くなっています。

特に高校生向けの電子辞書であれば、英語コンテンツ以外にも他の教科の参考書や問題集が収録されているものもあるため、電子辞書を一台カバンに入れておけば、行き帰りの電車やバスの中やちょっとしたスキマ時間に学習することができます。

ニーズに合った最適な電子辞書を手に入れて、効率的な学習を目指しましょう。