電子辞書or辞書アプリ? 「激安タブレット+アプリ」の底力とは

わざわざ電子辞書を買わなくても、小型のタブレット端末に辞書アプリを導入すればよいのでは?

という声が多数あります。

実際に、お子様や高齢者へのプレゼントとして、格安タブレットに辞書アプリを導入する人も多いのだとか。

ここでは、辞書化におすすめの激安・高性能タブレット端末と、おすすめの辞書アプリをご紹介します。

電子辞書化におすすめのタブレット

紙媒体で発行している辞書の電子化が進んでおり、「電子辞書を買うより、タブレットをカスタマイズしたほうがよい」という声が多く聞かれます。

タブレット端末で使う辞書アプリの動作は、ネット環境に依存。

古い機種・格安モデルの端末でも、回線スピードさえあれば快適に使えます。

ここでは、メルカリ・ヤフーオークション・各種大型家電店の中古市場で入手しやすい、電子辞書化に向いた端末を紹介します。

iPad miniシリーズ

iPadの最新作は、2 in 1パソコンに対抗するような向きがあります。

そのため、コアなAppleファンであれば、iPad miniシリーズからハイエンドシリーズへと乗り換える人が多いのが現状。

これを言い換えると、iPad miniであれば中古市場の供給量が豊富で安く手に入る…というのがメリットです。

気になるスペックは、ネットサーフィン・辞書アプリならばほぼ問題ないとのこと。

持ちやすい大きさで耐久性もあり、格安タブレット端末市場では根強い人気を誇っています。

最新モデルのiPad miniでも、中古美品で2〜3万円なのが魅力。

標準アプリのメモの性能も評価が高く、辞書アプリと組み合わせることで高性能な「語彙力強化マシン」となります。

Kindle Fire HD8

KindleといえばAmazonの電子書籍リーダーですが、その中でも“Fire HD8”が売れ筋です。

電子書籍アプリはもちろんのこと、ネットサーフィン・辞書アプリも十分サクサク動くスペック。

学生〜社会人まで使える主要な辞書・百貨店もKindleストアに揃っており、iOSやandroid端末と遜色ない仕上がりです。

プライム会員になることで定価から4,000円割引され、4,980円で購入可能。

プライム初回無料期間中の会員も対象となるため、端末購入目的で加入する人も多数います。

電子書籍を読んでいる最中も、わからない単語を素早くウェブ検索する機能あり。

超激安・学習目的のタブレット端末をお探しのかたには、おすすめできる一台です。

LogoVista電子辞書のすすめ

LogoVistaというのは、電子辞書への収録データ・タブレットやスマホ向けのアプリ開発を行なっているメーカーです。

iOS・android・KindleOSへと提供を行なっており、android・Kindle向けの提供辞書数はカシオのミドルクラスモデルに匹敵します。

付け加えると、辞書のみならず・法律系の資格を目指すかたであれば必須の「模擬六法」もアプリ化しており、人気を得ています。

連携機能が強い

OS共通で、LogoVista製アプリ同士を連携させることができます。

これにより、電子辞書製品と同じように横断検索することが可能。

かゆいところに手が届く、非常におすすめできるアプリメーカーです。

iOSではLogoVista提供アプリにそれぞれ設定することで・androidとKindleOSでは連携させるための専用アプリをダウンロードすることで、電子辞書に匹敵する機能性を発揮することができます。

iOSは外国語機能弱め

ただし、LogoVista開発のiOSアプリは、国語辞書・百科辞書など日本語をベースとした辞書の提供に限られます。

学習者の多い英語辞書のアプリについては、別途用意する必要あり。

しかし、心配には及びません。

実は、TOEIC・TOEFLなどを受験する人に最も支持されている無料アプリがあります。

英語は無料アプリで十分

英語は和英・英和はもちろんのこと、学習進度に応じて英英辞書や類義語辞書、さらには文法書も必要です。

それを一挙に解決してくれる、素晴らしい無料アプリがあります。

Weblio英語辞書

前述した英語テスト受験者に最も支持されているのが、Weblio英語辞書アプリ。

対象は日本人学習者ばかりではなく、英語以外の言語を母国語とする外国人にも支持を得ています。

リスニング機能あり・収録単語数は大学受験〜専門用語までしっかりカバー。

例文も豊富で、有名なパブリックドメイン書籍からの引用・実際に演説で使われた例もしっかり解説しています。

正しく話す・書くときに必要な文法についても豊富で分かりやすい説明があり、英語アレルギーのかたにもおすすめ。

米英語・英英語の区別も完璧で、用法や語義の解説の正確性にも高い評価を得ています。

さらに、ユーザー登録することで最高200単語までの登録機能も利用可能。

以上のことから、有料辞書に匹敵するか・それ以上の機能性をもつ、優秀な辞書アプリと言えます。

なるべく費用をかけたくない・タブレット端末に予算を割いてしまったというかたは、ひとまずこのアプリから利用してみることをおすすめします。

それでも電子辞書のほうが良い理由

しかし、やはりタブレット端末を辞書化するより、電子辞書製品のほうがよい場合もあります。

辞書利用のためだけにタブレット端末の購入を検討している方は、辞書アプリ・電子辞書の違いをしっかり押さえましょう。

オフラインで使用可能

当然のことながら、電子辞書であれば常時ネットに接続する必要はありません。

辞書データ・ファームウェアのアップデートの時のみです。

一方、タブレットやスマホ向け辞書アプリでは、本体に辞書データを収録するのではなく、ネットで常に連携・情報取得しています。

新幹線などで長距離移動中にちょっと調べたい・ネット端末の使えない会議中などに調べたいという場合、電子辞書に軍配が上がります。

電源の問題

タブレット端末の場合、辞書専用として使っていても、バックグラウンドで様々なアプリやOSの機能が走っています。

電子辞書と比べて、充電の消費量が激しいのは言うまでもありません。

タブレット端末を単に辞書としてのみ使うのであれば、省エネ設定の知識も必要と考えるべきでしょう。

一方で電子辞書であれば、使用頻度によってフル充電で1〜2日程度使えるのが普通。

難しい設定も不要で、お子様や高齢者でも扱いやすいのは魅力的です。

ノート機能

調べた単語や事物を記憶に定着させるため、「マーカー・インデックス機能」は必須です。

ここでは総じてノート機能と呼びますが、タブレットやスマホ向けアプリより、電子辞書のほうがはるかに優れています。

2018年に発売されるシャープの新製品では、調べた単語の閲覧回数・習熟度などを自動で測定する機能もあり、学習モチベーションが高くなるのは言うまでもありません。

一方で辞書アプリでは、単語検索履歴については電子辞書に並ぶものの、マーカーやインデックスの上限数は劣ります。

受験を目的として利用するのであれば、紙やメモアプリに書き写して繰り返し見る…という工夫が必要となります。

この違いを押さえておきましょう。

まとめ

初学者から人文学研究者まで、ともすると辞書アプリだけでカバー可能。

それでも電子辞書を購入するメリットとしては、オフラインの環境で使える・用途を絞っているため充電のもちがよい・学習機能が高い…ということが挙げられます。

ある程度学習意欲がある・タブレット端末を購入してみたいという方には、ひとまずタブレットの辞書の使い心地から試してみることをおすすめします。