沈むソファーベッド風マットレスで腰痛が悪化

マットレス・敷き布団

腰痛 マットレス

結婚祝いに夫の両親がプレゼントしてくれたマットレスを十年近く愛用していました。

それは昔ながらの綿入れ布団で、だいぶ重量がありました。

しかも夫婦で使えるようにとダブルサイズだったため、布団の上げ下ろしにはいつも苦労していました。

布団を持ちあげるたびに持病の腰痛が日に日に悪化していくようで、いつか機会があれば買い替えたいと考えるようになりましたが、しかしその一方で、せっかくプレゼントしてもらったものだからと踏み切れない自分がいました。

その布団は重量こそありますが、そのぶん中身がしっかり詰まっています。

体重でマットレスが沈むということもなく、寝心地は決して悪いものではありませんでした。

しっかりと腰をホールドしてくれているような安心感があり、そのことも買い替えに踏み切れない理由のひとつでした。



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綿入れ布団はへたるとせんべい布団になる

しかし使い続けるうちに、綿入れ布団ならではの問題点というのが起きてきました。

中身がしっかり詰まっているのは良いのですが、綿入れ布団というのは年数が経つと綿が潰れてきます。

夫婦で使い続けたマットレスも結構なへたりを見せるようになっていました。

いわゆる、せんべい布団です。

沈むというより、弾力に欠けぺったんこでした。

それでも、当たり前ですが布団の重量は変わらず、上げ下ろしの辛さは日に日に増していくようでした。

布団のへたりには綿打ちをする必要があります。

ご存知の方も多いでしょうが、この綿打ちの費用というのが結構掛かります。

使い続けるには、数年ごとに綿打ちをしなくてはなりません。

今後掛かる費用と、腰痛のしんどさを考えると、正直なところ限界という思いがありました。



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実家のマットレスを参考に、買い替えを決意

夫の両親にはこれまでのことを感謝して、私はついに布団を買い替える決意をしたのでした。

夫も快く賛成してくれました。

夫の仕事は帰宅時間が遅く、朝は早くに出勤します。

そのため、良質な睡眠が重要とも考えていたところでしたので、せっかくならば良質な布団に買い替えることにしました。

実家の母が日頃から切々と寝具選びが重要ということを説いていました。

確かにマットレスを変えた後に母の腰の痛みはみるみる軽減したのです。

その時も母と同じ布団を薦められましたが、我々には少々高価に思えたので、もうちょっと探してみようと思い、私や夫も今より腰痛や体調が良くなることを楽しみに、翌日から大型スーパーや専門店に足を運ぶことにしました。

マットレスの良し悪しを判断できず途方に暮れる

インターネットでも同じように、腰に負担がなく扱いが楽で、尚且つ寝心地が良いマットレスを探しました。

価格は安いに越したことはありませんが、安物買いの銭失いも怖いので、価格と内容の双方を考慮しましたが、しかし数店舗を見て周るうち、どの商品にも利点と弱点があることに気づいたのです。

だんだんどれにしたらよいか分からなくなりました。

展示品に実際に寝てみて寝心地を味わってもみましたが、一晩、いえ、数日間は寝てみないことには本当にその商品が良いものかどうか判断がつかないことも想像できました。

いつしか途方に暮れてしまった私は、そのうち忙しさにかまけてマットレス探しは保留になっていました。

ソファーベッド風マットレスを買って腰痛が悪化

そんな折に好きな雑貨屋巡りをしていた折のことです。

ソファー売り場をぶらぶら歩いていた私は、自分がソファーのある暮らしというものに憧れていたことを思い出しました。

夫婦が使う二階の寝室は窓からの景色はいいのですが、部屋の中はガランとして、インテリアを楽しむどころではありません。

押し入れから布団を出し入れするだけの部屋でした。

その昔、ソファーベッドが欲しいと考えたこともあったのを思い出し、喜々としてインターネットでソファー兼マットレスになるようなものを探し始めた私でした。

ただのマットレスを選ぶより、インテリアを想像しながらの買い物は楽しいものでした。

そうして選んだソファーマットは二万円足らずで、私の好みの生成りのナチュラルな雰囲気のダブルサイズでした。

届いてみると、部屋にしっくり収まり、軽くて扱いもとっても楽でした。

カウチソファーにもなるし、寝心地も悪くありません。

しっかりと身体全体を支えてくれているような印象を受け、最初のうちは夫と共に喜んでいたのですが、二、三日経つにつれ、腰痛がひどくて起き上がるのも辛い状態になってきました。

使い続けるうちに重さに耐えきれなくなるのか、日に日に腰のあたりが沈む感じがします。

最初の印象はどこへ消えたか、横たわると腰のあたりがいやな感じに襲われるようになりました。

私より年下のがっしりタイプの夫はそれほど寝苦しさは感じていないようでしたが、私はこれ以上使い続けることに恐怖さえ抱いていました。

そのうちソファーマットは部屋の隅に押しやられてしまったのです。

低反発タイプのマットレスに買い替えて大正解

結局、私は再びマットレスを買い替えなければなりませんでした。

次に買ったのは、母が使っているのと同じタイプで、低反発タイプのマットレスでしたが、これは買い替えて大正解でした。

使い始めてから嘘のように腰痛が起きなくなり、夜はぐっすりと深い眠りに就くようになりました。

腰のあたりがいやな感じに沈むということもありません。

低反発は夏場は暑いかなとも思ったのですが、そのようなこともありませんでした。

今では腰痛で困っている友人に、おすすめのマットレスとして紹介しています。

自分がもう少し若い年齢の頃なら、マットレスの良し悪しなどあまり関係なく生活していたように思いますが、だんだん年齢を重ねるにつれに、寝具選びは大事なのだと実感するようになりました。

良くない寝具に一度でも寝たことのある人なら、同じことを思うのではないでしょうか。