利便性とファッション性を両立したビンディングシューズとは?

ビンディングシューズ

SHIMANO(シマノ) SH-RP300MWE SPD ビンディングシューズ 43(27.2cm) ホワイト ESHRP3NC430EW00

ある程度サイクリングに慣れてきた方や、これから本格的に道具をそろえてバイクを始めてみようという方。

バイクそのものはもちろん、ウェアはどうするのか?

という問題にもぶつかることになります。

今日は、バイク初心者~上級者まであらゆる層に需要のある「ビンディングシューズ」に焦点を当てて、利便性とファッション性を追求してみようと思います。






ビンディングシューズの種類

長時間サイクリングを行われる方に好評な「ビンディングシューズ」には、2種類あります。

●ロードバイク用・マウンテンバイク用前者はスマートなフォルム・あるいは革靴ライクなスタイルの製品が多く出回っており、ロードという呼称の通り、街歩きを意識したオシャレなものも多数でています。

問題は、後者のマウンテンバイク用の製品。

題されている通り、バイクを下りて山道を歩くことを想定されています。

歩きやすさはロード用よりも保証されていますが、デザインとしてはトレッキングシューズやマウンテンシューズに近いものが過半数。

スニーカーっぽくもなく、少し本格的なガッチリとしたフォルムで、コーディネートをする上で履きまわしが効くとは言えない製品が一般的なイメージです。

では、皆さんそれぞれの用途にあった、オシャレも利便性もあるビンディングシューズとはなんでしょうか?

まずは「走りやすさ・歩きやすさ」というテーマから考えてみたいと思います。






ビンディングシューズは歩きづらいのか?

最後の決め手"クリート"

外観はロード用、歩きやすさはマウンテンバイク用と定義づけました。

それでは、走りやすさという側面から考えたときはどうでしょうか?

すでにご存じの皆さんも多いと思われますが、実際にシューズとペダルを固定するパーツに「クリート」と呼ばれるものがあります。

クリートの特徴を列挙すると以下の通り。

●サイクリング時、左右の遊びがあるタイプ/ないタイプがある
●一定期間ごとに交換が必要
●クリートの種類によっては、歩行距離によって劣化が早くなる場合がある

ここで具体的に、多く愛用されているシマノのクリートを取り上げて紹介してみましょう。

プロも採用のシマノのクリートとは

日本を代表するメーカー・シマノから出されているクリート。

国内外とわずプロへの採用実績が高く、信頼されているブランドです。

耐久性もいわずもがな、非常に高く好評。

すでにサイクリングにある程度慣れているかたなら、検討・実際に使用されているかたも多いのではないでしょうか。

シマノのクリート選びが初めてであるという方向けに解説すると、ロード用シューズ向け/マウンテンバイク用シューズ向けの2種類展開となっています。

さて、その違いと実際の使用感はどうなのでしょうか?

SPDとSPD-SLの違い

結論から言ってしまうと、

●SPD…マウンテンバイク(以下MTB)用
●SPD-SL…ロードバイク用

という切り分けがされています。

前者の特徴は、山道を快適に歩くために小型化・クリートの厚みを極力なくして地面への引っかかりを軽減する工夫がなされております。

そのような特徴から、ロードバイク用シューズに取り付けても全く違和感なく使用することができるので、初心者の方にはおすすめできます。

後者の特徴は、ツール・ド・フランスの出場選手のために作られたのが、もともとの起源です。

ペダルとの一体感や漕ぐ力の伝達に力を注いで作られた製品で、長時間走行であれば疲れづらく・快適に使用できるクリードの1つです。

反面、SPDに比べると厚みがあり、歩行には不向きとされるのが一般的でした。

しかし、メーカーからゴム製のカバーが発売されるようになってから、状況は少し変化。

地面の摩擦や引っかかりを受ける事なく歩行もスムーズになり、観光などでバイクでの走行・徒歩での移動によりシューズを酷使する方からも、じわじわと支持を得ています。

サイクルジャージという常識

ビンディングシューズにサイクルジャージ…そういった常識が、少し前まではありました。

しかし、シティライダーの増加によって、その常識は打ち破られつつあります。

サイクルタイツは確かに便利ですが、ある程度の発汗・体温の上昇がないと向かい風が冷たく感じることや、冬場は冷たいことも。

見た目もスポーティすぎて、街では浮いてしまうこともあります。

そう考えたバイク愛用者たちが、デニム・チノパンなどのコーデを編み出していくうちに、メーカーもその需要に応えるようになりました。

早速、そんな製品の一例をここに紹介したいと思います。

幅広い層に人気の定番"EMPIRE ACC"

プロや本格的なライダーにも大変な人気を誇る、GIROの"EMPIRE ACC"。

その秘密とは何でしょうか。

高い実用性

まずは、ビンディングシューズとしての機能性の紹介からいたします。

アウトソールはカーボンファイバー製で、つま先部分には通気性を確保するための一工夫が。

力の伝達がよく摩擦に強くなっています。

また、ヒールは交換可能なので、走行・歩行ともに酷使しても全く問題ありません。

クリート穴はオーソドックスな3点式で、お好みのものを取り付けることができます。

また、重量は(発売シーズンによって異なりますが)250g以下と非常に軽く、アクティブに活動される方であればどなたでも履きこなせる、本格的な仕様になっています。

また、インソールが低~高まで3種類付属しており、別途購入する必要がありません。

このモデルを購入する最大のメリットの一つでもあります。

スマートなデザイン

紐靴スタイルで、カラーリングベースも2色と落ち着いたスタイル。

フォルムはウォーキング用のシューズに限りなく近く、スポーツの硬いイメージはほぼありません。

カラー展開は非常に多く、シーズンによって変わるので、気になる色を見つけたら買い時です。

アッパーの素材は汚れにくく撥水性の高い素材で、お手入れなどもそれほど気にする必要はありません。

デニムや短パン・チノパンにも

ビンディングシューズの中でも非常にデザイン性が高いため、街歩きのスナップでは、これらカジュアルなボトムスと組み合わせている方も非常に多いようです。

くるぶしを見せてすっきりとしたフォルムを作るのにはぴったりで、男女問わず大人な印象を与えてくれます。

サイクリング界からだけではなく、カジュアルファッションの界隈からも注目を浴びる逸品。

是非検討なさってはいかがでしょうか。

スニーカーにしか見えないMTブーツ

最後になりましたが、本記事の主題であった「実用性とファッション性を両立したビンディングシューズ」を考えてみましょう。

上で紹介した"EMPIRE ACC"は、どちらかというとウォーキングやロードを意識したデザインになっていましたが、もっとカジュアルライク…使い込んだ風味もオツなシューズはないものでしょうか。

そこで紹介したいのが、各メーカーのMTB用シューズです。

最初に紹介したように、MTB用のシューズは歩きやすさが利点ではあるものの、登山靴然としたデザインがネックで街のオシャレには不向き…といった傾向がありました。

ところが昨今では、デザインをスニーカーに近づけて、一見するとビンディングシューズには見えない製品が多く出回っています。

そういったMTB用シューズのおすすめ代表格は、

●クローム
●DZR

などなど。

DZRはレディースサイズも展開が多く、女性にもおすすめです。

まとめ

ビンディングシューズといえば、ぴちっとしたサイクリング用タイツ…という時代もありました。

事実、多くのメーカーが未だスポーツ然とした製品を提案していることに変わりはありません。

しかし、バイクユーザーの裾広がりに伴い、走りやすさ・歩きやすさを維持したままファッション性を意識したシューズも多数発売されるようになってきました。

これを機に、是非新規購入を検討なさってはいかがでしょうか。