使い分けると良い! ランニングシューズの履き分け方とは?

「今よりももっと速く走れるようになりたい」、「効率的に練習したい」、という方には、ランニングシューズを履き分けることをおすすめします。

一足のみでランニングをしている方は多くいますが、マラソンで速くなるには複数ランニングシューズを持ち、練習内容などによって履き分けることが大切です。

ここでは、ランニングシューズの履き分け方を紹介していくので、ランニングをしている方は、ぜひご覧ください。





ランニングシューズは大きく分けると3タイプある

一言でランニングシューズといっても、様々な種類のものが販売されています。

そして、大きく分けると3タイプあり、重いがクッション性に優れたタイプ・重くもなく軽くもないそこそこクッション性があるタイプ・とても軽いがクッション性が低いタイプです。

そのように、ランニングシューズは大きく分けると3タイプあり、状況に応じて履き分けることが大切です。

では、なぜ履き分けることが大切なのかというと、効率的に練習をするためや、怪我を予防するためです。

重いシューズよりも軽いシューズの方がスピードが出しやすいため、レースやスピード練習に向いていますが、クッション性が低いため毎日履いていると怪我をするリスクは高まります。

重いシューズは基本クッション性に優れており、脚に加わる着地の際の衝撃が大きく軽減されるため、怪我をするリスクは低くなりますが、重いためスピードが出しにくくなります。

それらのことから理解できるかと思いますが、ランニングシューズは状況に応じて履き分けることにより、効率的に練習できることや、怪我を予防することに繋がります。

基本、ソールが厚いランニングシューズはクッション性が高くなっていますが、安価なものだとソールに使用されている素材が硬めなため、ソールが厚い安価なものは、それほどクッション性は高くはありません。





練習で履くランニングシューズ

長距離走の練習に向いているランニングシューズは、クッション性と耐久性にすぐれたものです。

しかし、練習内容に応じて履き分ける必要があり、練習内容によっては比較的軽めのランニングシューズを履くことも必要です。

いつものジョギングに最適なランニングシューズ

長距離走の基本となる練習はジョギングです。

そのため、ジョギングは頻度の多い練習方法になります。

ジョギングは行う頻度が多く、軽く走るため、クッション性に優れたシューズが適しています。

クッション性に優れた靴は重めですが、スピード練習ではないので軽い靴を履く必要はありません。

ジョギングをする頻度は多いため、クッション性の高いシューズを履いて、脚へのダメージを軽減する必要があります。

ジョギングでも、クッション性の低いシューズを履いて練習していると、脚には大きなダメージが加わり続け、怪我をするリスクは高まります。

それらのことから、走力のあるベテランランナーでも、ジョギングをする時はクッション性に優れたシューズを履くことをおすすめします。

LSDに最適なランニングシューズ

LSDを行う時も、クッション性に優れた初心者用のシューズを履くと良いでしょう。

LSDとは、長い距離をゆっくり走る練習方法です。

20km~30kmくらいゆっくり走ることで持久力がつき、長い距離を走る脚を作ることができます。

LSDはそのような練習なため、わざわざ脚への衝撃が加わりやすい軽いシューズを履く必要はありません。

長い距離をゆっくり走るため、LSDの時もソールが厚いクッション性の高いシューズを履くと良いでしょう。

スピード練習に最適なランニングシューズ

長距離走のスピード練習には、ペース走・インターバル走・ビルドアップ走などがあります。

それらの練習をする時は、ソールの厚さと重さが中間くらいに位置するランニングシューズが最適です。

もう少し分かりやすく説明すると、片足250gくらいのシューズです。

そのようなシューズは、初心者用のシューズよりもクッション性はありませんが、軽いレース用のシューズよりはクッション性が高くなっています。

また、軽いシューズよりは重くなりますが、初心者用のソールが厚いシューズよりも軽くなります。

つまり、重さとクッション性が中間くらいに位置するランニングシューズは万能なシューズで、スピード練習やジョグにも使用することができます。

初心者用のシューズよりも軽く、クッション性が適度にあるため、ペース走やインターバル走などのスピード練習に最適です。

しかし、ランニングを始めたばかりの初心者は、スピード練習の時もソールの厚い初心者用シューズを履くと良いでしょう。

それは、初心者は走る身体ができていないため、怪我をしやすいからです。

フルマラソンを3時間以内で走れる走力の高い方は、スピード練習の時にレース用の軽いシューズを履いても問題ありません。

しかし、スピード練習を行う場所がアスファルトの場合は、走力の高いランナーでもなるべく軽いシューズは避けた方が良いです。

それは、アスファルトは非常に硬く、脚へのダメージが大きくなるからです。

レース(大会)で履くランニングシューズ

レース(大会)となると、速いタイムが求められます。

マラソン大会に出場する方の中にはファンランの方も多くいますが、「自己ベストを更新したい」、「上位に入りたい」と思っている方も多くいます。

自己ベストを更新したり、上位に入るためには、軽いレース用ランニングシューズを履くことが大切です。

軽いレース用ランニングシューズは、他のシューズよりもクッション性がありませんが、スピードが出しやすくなります。

ソールが薄いため、全体的な大きさも小さくなり、脚の動きを邪魔しません。

そのため、自分の力を出しやすく、スピードが出やすくなっています。

レースで走る時は、軽さだけでなく反発性も重要なため、軽くて反発性のあるランニングシューズを履くと良いでしょう。

ですが、クッション性よりもスピードの出しやすさを重視しているシューズなため、走った後のダメージは大きく、ハーフマラソンやフルマラソンだと歩くのが辛くなるくらいダメージを受ける場合もあります。

初心者や走力の低い方はクッション性の高いシューズを

先程、レース(大会)では軽いレース用のランニングシューズが最適だと話しましたが、初心者や走力の低いランナーは、レースでもソールの厚いクッション性の高いものを履きましょう。

筋力が弱い方が軽いレース用のシューズを履くと、レース中に脚を痛めてしまう場合があります。

レース中に脚を痛めてしまうと、自己ベストを出すことが困難になるだでなく、完走すること自体難しくなります。

また、楽しんで走ることもできなくなります。

そのため、初心者や走力の低いランナーには、レースでもソールが厚いクッション性の高いランニングシューズを履くことをおすすめします。

少しでも軽いシューズが履きたい場合は、初心者用ランニングシューズの一段階下の軽さのものを履くと良いでしょう。

レース用の新しいシューズは履きならしておこう

大会に出るために、新しいレース用のシューズを購入する方は多くいます。

しかし、いきなり新しいシューズを履いて大会に出ることはおすすめできません。

新しいシューズを履きならしておかないと、レース中にトラブルが起きる原因になります。

そのため、新しいシューズは大会前に、1、2回練習で履いてならしておきましょう。

まとめ

効率的に練習するにはランニングシューズを履き分けることが大切なため、3~5足持っておくことをおすすめします。

しかし、ランニングシューズは安くはなく、ちゃんとしたものになると1万円前後します。

そのため、レース用にしていたものが古くなってきたら、練習用にまわすなど工夫すると良いでしょう。

そうすることで、余計な出費を抑えることができます。