初心者向け!マラソンシューズの特徴と選び方、メーカーのご紹介

[アディダス] adidas ランニングシューズ Galaxy 3 KDV76 AQ6539 コアブラック/コアブラック/ランニングホワイト 26.0

マラソンシューズといっても、どれを選んでいいのかわからない…。

スポーツ用品専門店にいけば、いろいろなシリーズ・メーカーのものが並んでいます。

なかにはシューズプランナーが常駐しているお店もありますが、それでも前提知識やメーカーごとの特徴を事前に知っておけば、これほど心強いことはありません。

そこで、今回はシューズの特徴から選び方、メーカーごとの傾向の紹介までを行っていきたいと思います。





マラソンシューズの細かな分類

ひとくちにマラソンシューズと言っても、様々あります。

メーカーごとに、ウォーキング~ランニングまで様々な分類で出しているので、ここでは大まかな特徴の説明をしていきます。

ウォーキング~軽いランニング用

重心移動・クッション性を重視した作りで、一般には一定の重量があります。

ソール全体は地面からの反発を意識して反った作りになっていますが、アウトソールが地面を掴むような構造に作られているものが多く、相対的にシューズ底部に重さが集まっているのが特徴的です。

雨天日の使用を想定して滑り止め加工を施されているものもあり、デザインもスポーツユースとまではいかないものも多く、普段履きで利用されている方が多くいます。

ランニング用

こちらも重心移動やクッション性に着目していますが、ウォーキングからできるラインナップに比べると、全体的に軽量化が図られています。

ソールは完全にランニング向けに作られており、地面からの反発を利用してより前進しやすい工夫がなされています。

また、通気性を意識してメッシュ素材が多用されるようになり、ソールもグリップ力をやや弱めてあります。

雨天日には不向きと言えるでしょう。

長距離走行・マラソン完走用

ここからが本格的なアスリート向けのシューズとなります。

極限まで軽さが追求されており、マラソンやランニング初心者・短距離の走行には向かない、上級者向けの設計になっています。

ソールには地面の反発で加速する工夫がなされており、走行距離が長くなるほど疲れを感じにくく・持久力を落とさない工夫がなされています。





おすすめの選び方

靴全般に言えることですが、木型と呼ばれるメーカー・シリーズ固有の内部構造には注意をしましょう。

特にマラソンシューズの場合、足全体を締め付ける構造のものが多いため、外反・内反母趾気味の人だと、選び方がシビアになってきます。

基本的には、・履いた時に手で親指と小指のあたりを触ってみて、極端に靴表面が出っ張らないか
・つま先に1cmほどの余裕があるか
・実際に歩いてみて、かかとがするすると抜けないか

この3点に注意をして選んでみましょう。

合わないシューズは故障の元

重心移動と靴との関係

初めの一足でアスリート向けの超軽量モデルを選ぶときは、要注意です。

靴には、地面からの衝撃を抑えてくれるとともに、重心移動の補助をするという役目もあります。

そのためには、一定の重量が必要なのです。

普段使いでお選びのかたも、ある程度マラソンやランニングに慣れているかたの1足目も、ひとまずは「ある程度クッション性と重量がある」モデルを選ぶことをおすすめします。

デザインよりも木型重視で

靴の選び方は前述にもありましたが、長距離歩行・ランニングを視野に入れておられるかたにとって、靴が足にきちんと沿うかどうかは命題と言えます。

・つま先に余裕がない…外反母趾・内反母趾を悪化させる可能性
・かかとのグリップ力が足りない…地面を踏みしめて歩く形になり、腰痛やその他故障の原因になる

以上のことを踏まえて、各メーカーのシューズを必ず試し履きして選ぶようにしましょう。

アシックスのシューズ

[アシックス] ランニングシューズ JOG 100 TJG134 0150ホワイト/ネイビー 22.0

まもなく70年の歴史を持つ、日本の老舗メーカーです。

長らく日本人の足を研究してきたこともあり、日本人の甲高・幅広の足の特徴をよくつかんだ木型を用いています。

特にこだわりがあるのが「クッション性」。

現在、90年代の復刻モデルを「アシックス・タイガー」というブランド名で打ち出していますが、その緩衝性にはアスリートから極めて高い評価が下されています。

国内に多くの工場を持っており、低価格・入手の容易さという点においても群を抜いています。

ミズノのシューズ

[ミズノ] ランニングシューズ マキシマイザー 18 K1GA1602 61ホワイトxレッド 26.5

こちらも日本のメーカーで、野球選手や学生などに人気があります。

マラソンシューズとひとくちにいっても、木型・重量・クッション性・長距離向けか短距離向けか…などに合わせて5シリーズほど展開しています。

いずれもアウトソールの緩衝性にはこだわりがあり、アッパー部分には通気性の高いメッシュ素材が多用されているのが特徴です。

専門店では、足の計測・2000~4000円の範囲でインソールの作成・一人一人に合った製品の提案をしてくれるプロフェッショナルのスタッフがおり、足の故障にお悩みのかたや本格的にスポーツをされるかたにとっては、親しみやすいメーカーと言えるでしょう。

ナイキのシューズ

ナイキ(NIKE) ダウンシフター 6 MSL(アンスラサイト/トータルクリムゾン/ホワイト/ボルト) 684658-033 033 アンスラサイト/Tクリムゾン 25.0cm

バスケットシューズやAirシリーズで一躍有名となったアメリカのブランドで、マラソンシューズの展開も多数あります。

特徴としては、アウトソールが分厚い特殊ゴム製でしっかりと反りがあり、内部よりも外部構造で走りをサポートする点です。

メンズ・ウィメンズともに、アッパーはメッシュ製・足にきっちりと添うようにシューレースを閉められるよう一工夫がほどこしてあります。

難点としては、全体的にかかとが大きめ・つま先細めのつくりで、長距離走の際に少し違和感を感じる人もいることでしょうか。

女性の足にはフィットしやすい傾向にあるようなので、是非試し履きをおすすめします。

プーマのシューズ

[プーマ] PUMA ランニングシューズ Axis v3 Mesh Wide 360035 04 (ビビッド ビオラ/ホワイト/22.5)

プーマのマラソンシューズは、やはり目的に合わせて3シリーズの展開があります。

プロユースのモデルでも2万円以下と低価格で、入手しやすいのが魅力的。

木型はアシックスに近く、甲高・幅広の足の人に合う作りになっています。

また、アッパーやインソール・アウトソールには高い緩衝性を持つ柔らかい素材が用いられており、履き心地がしなやかですぐに足に馴染むのが特徴的です。

デザインも、他ブランドのスポーツシューズに比べると落ち着いたものが多く、普段履きでも違和感がありません。

公式ストアでは頻繁にマイナーチェンジやセールを行うので、試着で気に入ったものが見つかれば、目をつけておいてもいいでしょう。

アンダーアーマーのシューズ

[アンダーアーマー] ランニングシューズ チャージドバンディット2 2E 1283246 BLK/BLK/WHT ブラック/ブラック/ホワイト 26.5

海外発・最近になってマラソン・ランニングシューズにも手を広げてきた新進気鋭のメーカーです。

それゆえにプロユース向けのモデルが少ないのですが、裏を返せばウォーキング~軽いランニングや普段履きを意識したシューズを数多く取り揃えており、マラソン初心者にとっては注目するに値すると言ってもいいでしょう。

また、メーカー側からの提案として「野球やサッカー等の普段のトレーニングに」とあります。

製品そのものの作りも、耐久性やフィット性・履き慣れのしやすさをを重視しており、初めの1足にはぴったりと言えるでしょう。

先にも述べたように、シューズメーカーとしての歴史が浅いため、まだまだメーカー側の試行錯誤段階が見て取れます。

これといった定番製品がなく、ひとつひとつの品の在庫が少ないため、気に入ったものが見つかればとりあえず買ってみるのがよいでしょう。

まとめ

マラソンシューズを選ぶ上で最も重要なのは、「目的のトレーニングに合うか」「自分の足に合うか」「履いていて疲れない工夫がされているか」の3点です。

日本人のライフスタイルの多様化により、個人の足の形や歩き癖なども差が広がっているため、ご自身に合ったメーカー・製品をしっかりと吟味した上で検討するようにしましょう。